ニュージーランドには、北島の「トンガリロ国立公園」、南島の「テ・ワヒポウナム」、島嶼部の「亜南極諸島」の3つの世界遺産が登録されています。
総面積26000平方Kmに及ぶ、自然あふれる山、森、フィヨルド、氷河から構成される「テ・ワヒポウナム」は、アオラキ/マウント・クック、フィヨルドランド、マウント・アスパイアリング、ウエストランドの4つの国立公園を含んでいる地域を総称しています。
ミルフォード・サウンドは、ニュージーランド南島の南西部のフィヨルドランド国立公園(なんと新潟県とほぼ同じ大きさです)に位置していて、「10万年もの歳月をかけて氷河で削られて作られた狭くて深い湾(フィヨルド)」で、ニュージーランド南島の人気観光地です。
ニュージーランド南島の世界的に有名な観光・保養地のクイーンズ・タウンから車やバスで片道約5〜6時間(約300Km)かけてのツアーで訪れる人が多いですが、実は、中間地点に位置するテ・アナウ湖から約2時間(約120Km)で行くことができます。
特にテ・アナウ-ミルフォード・サウンド間は、「ミルフォードロード」と呼ばれ、世界で最も美しい道路とも呼ばれています。ミルフォードロードを抜けると、遊覧船のターミナルに到着します。
上の写真は、ミルフォードロード途中の景色です。
ミルフォード・サウンドで最も人気の高いアクティビティは、遊覧船による約2時間ほどのフィヨルド遊覧周遊クルーズです。他にも、夕方に出港し翌朝まで船内泊するオーバーナイトクルーズなど様々なクルーズがあるので、日程にあわせて選ぶのも良いでしょう。
遊覧船はミルフォード・サウンドの内陸側の一番端に位置する船着場から美しい湾に出港します。
船は途中、切り立った岸壁や、その先の雪を被った山々、大きな滝を見ながら、入り江となっているミルフォード・サウンドが海に交わる辺りまで進んで、向きを変えてターミナルに戻って行きます。
運が良いと岩の上で昼寝をするオットセイやペンギンなどの姿を見ることもできます。
帰りの遊覧船は、高さ150〜160mのスターリング滝やボーエン滝の間近に接近します。
滝がフィヨルドに流れ落ちる様子は、空から霧雨が降って来るかのように迫力があり、水しぶきで船も濡れます。
雨の日には、水量が豊富になって、最大落差1000mにもなる滝も見られます。
<ミルフォード・サウンドの基本情報>
アクセス:テ・アナウ湖からバス・車で約2時間、クィーンズ・タウンから約5時間
テ・アナウ湖はクイーンズ・タウンからミルフォード・サウンドへの中間点で、湖面に映る山々がとてもきれいな、ニュージーランド南島で最大の面積の湖です。湖畔には多くの宿泊施設もあって、滞在にも便利なところです。
クイーンズ・タウンからミルフォード・サウンドへのツアーに参加すると往復10時間以上の移動時間が必要なので、早朝出発して夜遅く帰着になります。ですが、ここテ・アナウ湖畔に宿泊すると往復4時間ほどの移動時間でゆっくりとしたツアーになるので、ミルフォード・サウンドへの観光基地として人気があります。
テ・アナウ湖の周辺は観光開発されていないので美しい自然の中でのんびりと滞在できます。町にはスーパーがあり、買い物も便利なところです。
運が良いと、湖に虹がかかる風景にも出会えます
湖畔には、人懐っこい鳥たちも集っていて、湖畔で本を読みながら、鳥たちに餌を与えたりして一日のんびりと過ごす観光客も多くいます。また、町外れの湖畔には、ニュージーランド自然保護局のVisitor Centreもあって、テ・アナウ湖の動植物について詳しく知ることもできます。ぜひ一日滞在してみてください。
<テ・アナウ湖の基本情報>
アクセス:クィーンズ・タウンからバス・車で約3時間
世界遺産テ・ワヒポウナムは、ニュージーランドの4つの国立公園で構成されています。ミルフォード・サウンドのある「フィヨルドランド国立公園」に行ったなら、氷河ウォークができる「ウエストランド国立公園」、NZ最高峰(3754m)クック山を中心とした「アオラキ/マウント・クック国立公園」、3027mの高さを誇るアスパイアリング山がそびえる「マウント・アスパイアリング国立公園」にも是非足をのばしてください。
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/14更新)
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