島根県有福温泉で温泉情緒と大迫力の「石見神楽」を愉しむ!

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島根県有福温泉で温泉情緒と大迫力の「石見神楽」を愉しむ!

島根県有福温泉で温泉情緒と大迫力の「石見神楽」を愉しむ!

更新日:2019/05/26 10:33

和山 光一のプロフィール写真 和山 光一 ブロガー
万葉歌人・柿本人麻呂が愛した「有福温泉」は、島根県石見地方の山間部に佇む鄙びた温泉街です。古来より名湯が沸く福有りの里と言われ、石畳の坂と湯けむりが上がるレトロな山陰の古湯です。夜には「湯の町神楽殿」で、大迫力の「石見神楽」が間近で楽しめます。時間が止まったようなノスタルジックな町で、温泉での寛ぎのひと時と、軽快なお囃子が神楽殿を包む中、目の前で繰り広げられる神話の世界を愉しんでみてください。
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レトロな趣 山陰の古湯「有福温泉」

レトロな趣 山陰の古湯「有福温泉」

写真:和山 光一

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山陰自動車道・浜田東ICから県道の細い田舎道を走ること約15分。島根県江津市の三方を山に囲まれたなだらかな山の斜面に、ひな段状に4軒の宿と3つの公衆浴場が肩を寄せ合うように佇む、鄙びた温泉街が山陰の古湯「有福温泉」です。時がとまったかのような昭和のノスタルジックな雰囲気とレトロな趣があり、細い石段の坂道が続く風情は、群馬県の伊香保温泉と似ていることから「山陰の伊香保」とも呼ばれています。

レトロな趣 山陰の古湯「有福温泉」

写真:和山 光一

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石畳の階段の分岐には「福灯り」という「福」の文字が書かれた行灯が設置されています。階段を上る前に福のご縁を願いながら行灯を回してみてください。「福」の字が止まった側の階段が、願うご縁に向かう「福の道しるべ」になっていますよ。あなたの「福」はどちらの道でしょうか?

レトロな趣 山陰の古湯「有福温泉」

写真:和山 光一

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有福温泉は1360年以上前、聖徳太子の時代(650年頃)に、天竺よりこの地にやってきたひとりの聖人・法道仙人がに見つけた温泉と言い伝えられています。「古来より名湯がわく福有の里」と言うのが「有福温泉」の名前の由来です。

こんこんと湧き出る無色透明でなめらかなお湯はアルカリ性単純温泉で、透き通るような美しい白肌をつくる美肌作用があるといわれ「美肌の湯」として人気があります。泉温は47度でリウマチ、神経痛、関節痛等に効果的で、日本屈指の泉質を誇ります。

ロマン薫る石畳の道と癒しの湯「有福温泉」

ロマン薫る石畳の道と癒しの湯「有福温泉」

写真:和山 光一

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有福温泉の3つの共同浴場「御前湯」「さつき湯」「やよい湯」の中で一番大きな浴場が「御前湯」です。昭和5年(1930)に建てられた薬師堂の前にある大正ロマンを漂わせるレトロ調の建物で、趣のある円柱状の番台を通り、浴室に入ります。

浴室は天井が高く、アーチ型の窓から明るい光が差し込み、狭さを感じさせない造り。中央に鎮座する8角形の深めの湯船の中央にある噴水のような湯口から無色透明の湯が源泉かけ流しでこんこんと出ています。そろりと足をつけると最初は少し熱く感じますが、とろみがあり肌に馴染んでいきますよ。

<御前湯の基本情報>
住所:島根県江津市有福温泉町710
電話番号:0855-56-3353
営業時間:7:00〜21:30(最終受付21:00)
入浴料:大人500円

ロマン薫る石畳の道と癒しの湯「有福温泉」

写真:和山 光一

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万葉歌人であり石見の国の国司として赴任した柿本人麻呂は、女流歌人依羅娘子を妻に娶り、有福の湯を愛したといわれます。歌人・斎藤茂吉は「有福の いで湯浴みつつ 人麻の妻のおとめの年をぞおもふ」と詠んでいて、人麻呂と依羅娘子が夫婦仲良く湯に浸る姿が浮かびます。

そんな有福温泉の共同浴場「御前湯」の前には「愛のオブジェ」があります。オブジェに隠されたハートの形を7つ全部見つけると「愛が深まる」といわれていますよ。

ロマン薫る石畳の道と癒しの湯「有福温泉」

写真:和山 光一

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坂道や路地裏に細い階段が張り巡らされた有福の温泉街には、ところどころに広場や踊り場のようなところがあります。湯の町神楽殿前の広場には、石見地方の特産品である色とりどりの石州瓦を使った絵馬に願いを込めて結う「瓦ぬご縁結所」が。瓦の色は6種類で、赤は愛情、青は慈愛、黄色は友情というようにそれぞれ意味があるのでどんな縁を深めたいかで瓦を選びましょう。

有福温泉の夜は、大迫力の「石見神楽」を堪能!

有福温泉の夜は、大迫力の「石見神楽」を堪能!

写真:和山 光一

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「石見神楽」は、島根県西部の石見地方に古くから伝わる伝統芸能です。独特の哀愁あふれる笛の音、活気溢れる太鼓囃子に合わせて、豪華絢爛な衣裳と表情豊かな面を身につけて舞う、今、注目の伝統芸能。その演目は古事記や日本書紀を題材にした「能舞」や神様をお迎えする「儀式舞」など約30種類にのぼり、受け継ぐ団体(社中)は現在130を超えます。

有福温泉の夜は、大迫力の「石見神楽」を堪能!

写真:和山 光一

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ここ有福温泉の「湯の町神楽殿」では月に数回(土曜日のみ)20:30から地元・有福温泉神楽団による伝統芸能「石見神楽」が上演されています。雰囲気のある木造2階建ての一階に舞台があり、収容人員は30人です。客席と舞台に仕切りがなく、間近で臨場感あふれる神楽が体験できますよ。

夜になり神楽殿から笛の音が流れ、太鼓の囃子が聞こえてくると、その賑わいに人々が集まってきて「石見神楽」が始まります。石見神楽の舞子や囃子は、まさしく有福に仕事を持ち、有福に暮らす人々ですので、共同浴場で出会った人が舞子や囃子だったりするのも驚きですよ。

有福温泉の夜は、大迫力の「石見神楽」を堪能!

写真:和山 光一

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舞台の頭上には、天蓋を作ります。神社の御幣はふつう白だけですが、神仏習合が残っている神楽は陰陽五行の関係で緑、赤、白、紫、黄の五色の色紙で御幣を作ります。竹を格子状に組んだ天蓋に大量に作った五色の御幣(紙垂)を垂らし、上に榊(柴)を乗せます。神楽はこの天蓋の四角の中で舞われます。

人気の演目は、2神2鬼の舞に歓声があがる「塵輪」と超有名な出雲神話「大蛇」です。写真は、コミカルな動きが人気の神楽「恵比須」です。恵比須様が釣りを始めようと撒き餌ならぬ福飴を四方八方に撒くめでたい席での定番演目です。

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早いテンポで鬼と対決する「塵輪(じんりん)」

早いテンポで鬼と対決する「塵輪(じんりん)」

写真:和山 光一

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神2人・鬼2人が対決する、八調子という早いテンポでスピード感あふれる鬼舞の代表的な神楽が「塵輪」です。異国から数万の大軍が日本に攻めてくる中に「塵輪」と呼ばれる大悪鬼が多くの人々を苦しめていました。そのことを聞いた第14代天皇・帯中津日子(仲哀天皇)が家臣を従え「天の鹿児弓」と「天の羽々矢」をもって退治するというストーリーです。

早いテンポで鬼と対決する「塵輪(じんりん)」

写真:和山 光一

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「塵輪」の見どころは神や鬼が着ている衣裳です。まさに豪華絢爛、同じ衣裳はひとつもないという唯一無二のものです。金糸・銀糸をふんだんに使って一鉢ずつ丹念に縫い上げる石見神楽の衣裳は見応えがあります。手縫いのオーダーメイドで、一着300万〜500万の価値がある見事な刺繍が施された衣裳を間近で鑑賞ができるので必見ですよ。

早いテンポで鬼と対決する「塵輪(じんりん)」

写真:和山 光一

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もうひとつの見どころは、八調子という軽快なリズムでお囃子が鳴り響く中、「アイサー」の掛け声とともに、白鬼と赤鬼が、「ざい」という鬼棒で地面をビシッと打ち鳴らすところ。軽快でスピーディーに舞う姿は迫力満点です。

石見神楽といえば須佐之男命の「大蛇(おろち)」退治

石見神楽といえば須佐之男命の「大蛇(おろち)」退治

写真:和山 光一

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出雲神話で有名な須佐之男命の八岐大蛇退治を題材にした「石見神楽」の代表的な演目が「大蛇」です。

天原を追われ、出雲国の斐の川に降り立った須佐之男命が、嘆き悲しむ老夫婦に出会います。理由を尋ねると、八岐大蛇が毎年現れ、既に娘7人を襲われ、残った稲田姫もやがてその大蛇に攫われてしまうと言います。一計を案じた須佐之男命は、毒酒を飲ませ酔ったところを退治します。その時、大蛇の尾から出てきた剣を「天村雲剣」と名付け、天照大御神に捧げ、稲田姫と結ばれるというお話です。

石見神楽といえば須佐之男命の「大蛇(おろち)」退治

写真:和山 光一

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大蛇の舞にはかかせない「蛇胴」は、石見地方・浜田の地で提灯を参考に考案されました。骨組みには軽くて丈夫な1年間乾燥させた竹を使用し、特殊な糊で石州和紙を幾重にも貼り合わせています。長さは約17m、重さ12キロにもなり、提灯のように伸縮できるように折り目がついています。狭い舞台を所狭しと、とぐろを巻いたり、白煙を吐いたりする3匹の大蛇のリアルな動きに大注目ですよ。

石見神楽といえば須佐之男命の「大蛇(おろち)」退治

写真:和山 光一

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「大蛇」の見どころは何と言っても須佐之男命と大蛇との格闘シーンで、見るものを圧倒します。「湯の町神楽殿」は驚くような狭さなので、たまに大蛇の尾が頭の上に飛んでくることもありますよ。勇壮で迫力のある舞に心奪われること間違いなしです。

<湯の町神楽殿の基本情報>
住所:島根県江津市有福温泉711-1
電話番号:0855-52-0534(江津市観光協会)
時間:20:30〜22:00
観覧料:小学生以上1000円

「福飴」もらって運気も上がる「有福温泉」での「石見神楽」

「有福温泉神楽団」による「湯の町神楽殿」での定期公演は、石見神楽の主だった定番演目が演じられます。演目解説などの紹介もあり、石見神楽を初めて観る人にわかりやすくオススメです。会場の熱気、舞子の息づかいや迫りくる迫力を目の前で体感することができ、終演後には大蛇と記念撮影などのお楽しみもありますよ。

古来より名湯の沸くレトロな福有りの里「有福温泉」で「美肌の湯」に浸かり、温泉街で神楽鑑賞を楽しめば、きっと「有福」の虜になること間違いないです。

石見神楽公演日:2019年5月25日、6月22日、7月13・27日、8月10日、9月14・21日、11月2・9・16・23・30日、12月14日以降もあり、いずれも土曜日。10月は休演
駐車場:公衆浴場専用無料駐車場有り

2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/05/01 訪問

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