自虐?意外とスゴい!?山陰観光モデルコースで鳥取・島根をめぐろう

自虐?意外とスゴい!?山陰観光モデルコースで鳥取・島根をめぐろう

更新日:2019/07/15 17:36

風祭 哲哉のプロフィール写真 風祭 哲哉 B級スポットライター、物語ツーリズムライター、青春18きっぷ伝道師
全国都道府県の中で人口の少ない方から一番目と2番目の鳥取県と島根県。よく間違われやすく「島根と鳥取、もうどっちでもいい」といった自虐ネタで語られる両県ですが、実は鳥取砂丘や出雲大社などに代表される豊かな自然や文化遺産は豊富で、観光地としては一級品の場所ばかり。
そこで今回は鳥取・島根を横断する山陰観光モデルコースを紹介します。2泊3日あれば山陰ゴールデンルートともいえるすごいコースが完成しますよ!

1日目午前〜午後:山陰観光スタートは日本一のスナバ県から

1日目午前〜午後:山陰観光スタートは日本一のスナバ県から

写真:風祭 哲哉

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「スタバはないけど、日本一のスナバ(砂場)がある」という知事の発言で一挙に日本有数の自虐県の地位を築き上げた鳥取県。残念ながら(?)その鳥取にも全国で最後にスタバが進出してしまいましたが、その世界のスタバと対抗する地元の「すなば珈琲」が大人気になるなど、話題性は常にメジャー級。

山陰観光のスタートはこの日本一のスナバ県から。鳥取に着いたら、まずはこの「すなば珈琲」に行ってみてください。鳥取空港内や境港の水木しげるロード店などがありますので、観光途中でも気軽に立ち寄れます。鳥取砂丘コナン空港店には巨大なマツコ・デラックスさん専用席がありますが、これはマツコさんがTV等でたびたび鳥取自虐問題を取り上げ、結果、知名度が上がったことに対する感謝の気持ちを表しています。

<すなば珈琲鳥取砂丘コナン空港店の基本情報>
住所:鳥取県鳥取市湖山町西4丁目110-5 ターミナルビル1階

1日目午前〜午後:山陰観光スタートは日本一のスナバ県から

写真:風祭 哲哉

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鳥取と言えばもちろん日本一の砂場(砂丘)。その壮大な景観を楽しむだけではなく、ラクダに乗って遊覧したり、サンドボードやパラグライダーなどのアクティビティも楽しめます。
また、隣接する砂の美術館は「砂」を素材とした彫刻作品を集めた世界初の美術館。こちらも必見です。


<鳥取砂丘の基本情報>
住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2164-661

1日目午前〜午後:山陰観光スタートは日本一のスナバ県から

写真:風祭 哲哉

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鳥取中部の中心、倉吉は白壁土蔵の家並みが残る町。「倉吉市打吹玉川伝統的建造物群保存地区」には江戸時代末期から明治時代にかけて建てられた町屋や古い商家などが並び、白壁土蔵の建物が喫茶店やギャラリーとなっていて散策の楽しい場所です。

1日目宿泊のおすすめは、倉吉から車で20分、世界有数のラドン含有量を誇るラジウム泉の三朝温泉。三朝橋のたもとにある「河原露天風呂」は三朝温泉のシンボルです。また、三朝の奥には絶景、三徳山国宝投入堂もありますが、足を延ばすには少し時間がかかりますのでご注意ください。

2日目午前:山陰の名峰、逆さ大山を拝めるか?

2日目午前:山陰の名峰、逆さ大山を拝めるか?

提供元:鳥取県

https://www.tottori-guide.jp/地図を見る

大山(だいせん)は標高1,709mで中国地方の最高峰。鳥取から米子方面に進むと、少しずつ姿を変えながら次第に目の前に迫ってきます。

大山まきばみるくの里付近から眺める大山は、なだらかで富士山のよう。伯耆富士と呼ばれる美しい眺望はこのあたりからがおすすめです。

2日目午前:山陰の名峰、逆さ大山を拝めるか?

写真:風祭 哲哉

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大山の観光スポットは霊山として崇められた大山の中心「大山寺」や大山桝水高原の天空リフトなどが有名ですが「植田正治写真美術館」もおすすめ。
ここは山陰の豊かな自然を舞台に「演出写真」という独特の技法で多くの作品を残した植田正治氏の写真も素晴らしいのですが、最大の見どころは「逆さ大山」。天気がよければ眼の前にそびえる大山が水に映りこむ建築となっていて、まるで大山そのものが美しい写真作品のよう。

このほか大山山麓の日本最大級のフラワーパーク「とっとり花回廊」も時間があれば足をのばしたいスポット。また、雨天であれば「足立美術館」に行程を変更するのも賢い選択です。

<植田正治写真美術館の基本情報>
住所:鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
電話:0859-39-8000

2日目午後:水木ワールド境港から「ベタ踏み坂」越え松江へ

2日目午後:水木ワールド境港から「ベタ踏み坂」越え松江へ

写真:風祭 哲哉

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2日目の午後は境港を観光。ここは「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげるさんの出身地で、水木作品をテーマにまちづくりをして大人気となったスポットです。
境港駅から水木しげる記念館までの道は「水木しげるロード」と呼ばれ、妖怪のブロンズ像が並び、周囲の商店街にも妖怪アイテムが満載。写真を撮りながらブラブラ散歩するのが楽しい町並みですよ。

2日目午後:水木ワールド境港から「ベタ踏み坂」越え松江へ

写真:風祭 哲哉

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水木しげるロードのゴールにあるのが「水木しげる記念館」。
ここには水木しげる氏の作品や貴重なコレクションが多数展示されています。また、水木しげるロードでは鬼太郎やねこ娘、ねずみ男などの人気キャラクターに会うことができますが、この付近で記念撮影していることも多いので、探してみてくださいね。

<水木しげる記念館の基本情報>
住所:鳥取県境港市本町5番地
電話:0859-42-2171

2日目午後:水木ワールド境港から「ベタ踏み坂」越え松江へ

写真:風祭 哲哉

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境港から松江に向かう途中で渡るのが江島大橋、通称「ベタ踏み坂」。テレビCMで「ベタ踏みだろ?」と言われた急勾配が特徴ですが、近くで見てもさほど急には感じません。この急勾配は遠くから望遠レンズを使うと現れるため、激しいベタ踏み具合を感じたい場合は江島の対岸、大根島から眺めてください(写真の地図参照)。

翌日の行程を考えると、2日目の宿泊は松江しんじ湖温泉が便利。松江市街にも近く、宍道湖を眺めながら「宍道湖七珍料理」などが楽しめます。

3日目午前:松江市内で城下町めぐりと遊覧船観光

3日目午前:松江市内で城下町めぐりと遊覧船観光

写真:風祭 哲哉

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松江のシンボル国宝松江城は、堀尾吉晴公が5年の歳月をかけて築城したもの。千鳥が羽根を広げたように見える屋根が見事なことから、別名「千鳥城」とも呼ばれ、山陰地方で唯一現存する天守閣からは松江の町を一望することができます。

また松江城のお濠沿いには武家屋敷がならび、松江をこよなく愛した小泉八雲の旧居や記念館もありますのであわせて散策してみてください。

<松江城の基本情報>
住所:島根県松江市殿町1-5
電話:0852-21-4030

3日目午前:松江市内で城下町めぐりと遊覧船観光

提供元:(公社)島根県観光連盟

https://www.kankou-shimane.com/

松江でぜひおすすめしたいのが堀川遊覧船に乗っての観光。船頭さんの案内を聞きながら武家屋敷や塩見縄手など、松江城を囲む約3.7kmの堀川をめぐる船上観光はとても風情ある体験です。遊覧時間は約50分、日中20分間隔で運航していますので気軽に楽しめます。

<堀川遊覧船の基本情報>
住所:島根県松江市黒田町507-1
電話:0852-27-0417

3日目午前:松江市内で城下町めぐりと遊覧船観光

写真:風祭 哲哉

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島根県に入るといたるところで目にするのがアニメ「秘密結社鷹の爪」のキャラクター、吉田くん。島根県出身の吉田くんは「しまねSuper大使」としてシュールな自虐ネタで(たぶん)島根県を熱烈に応援しています。この吉田くん探しも島根県観光の醍醐味ですよ!

3日目午後:出雲大社で山陰観光をフィニッシュ

3日目午後:出雲大社で山陰観光をフィニッシュ

提供元:(公社)島根県観光連盟

https://www.kankou-shimane.com/

松江から出雲大社へは昔懐かしい車両が今も数多く現役で活躍するローカル私鉄、一畑電車に乗っていくのもおすすめ。宍道湖に沿ってのんびりと走る区間も多いため、クルマとはまた違った旅が楽しめます。ステンドグラスが美しく、登録有形文化財に登録されている出雲大社前駅も魅力的ですよ。

レンタカー利用の場合は少し不便ですが、松江で車を返却して、一畑電車で出雲大社に行き、大社前か出雲市駅から出雲空港までバスで行く方法もあります。

3日目午後:出雲大社で山陰観光をフィニッシュ

提供元:(公社)島根県観光連盟

https://www.kankou-shimane.com/地図を見る

山陰観光ゴールデンコースのフィニッシュは出雲大社。
御祭神は縁結び・福の神として名高い大国主大神で、八雲立つ出雲の国の中心となる社。厳かな空気が漂う境内に入ると自然と背筋が伸びてしまうほど。2019年3月に平成の大遷宮を終え、令和の時代の到来とともに出雲大社も新たなスタートを迎えています。

高さ24m、天下無双の大廈と称えられる御本殿、戦後最大の木造神社建築といわれる拝殿、日本最大級の大注連縄が有名な神楽殿など見どころはたくさん。神話「因幡の白兎」にちなんで、境内のあちこちで見かけるウサギの像を探すのも出雲大社の楽しみ方です。

出雲大社近郊には稲佐の浜や出雲日御碕灯台、島根ワイナリーなどの見どころもあります。出雲縁結び空港からは東京、大阪、名古屋、福岡への夕刻のフライトがありますので、出発時間に合わせて出雲滞在をお楽しみ下さい。

<出雲大社の基本情報>
住所:出雲市大社町杵築東195
電話:0853-53-3100

山陰観光モデルコースで、鳥取・島根のスゴさがわかる!

「両方の県で最も高いビルが15階」
「このあたりのICカード、その名もKASOCA」
「全国チェーンのお店、どっちかにはあります」…

こんな自虐コピー満載の島根&鳥取のコラボカレンダーなども毎年発売され、すっかり「自虐県」として定着した感のある鳥取・島根両県ですが、ご覧のように観光地としては結構スゴいんです!
ぜひこの鳥取・島根をめぐる山陰観光モデルコースで、両県の本当の魅力を体験してください!まあ、自虐の両県も結構楽しいんですけどね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/04/27−2019/04/29 訪問

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