写真:car min
地図を見るラヴェンナは、古代ローマ時代から中世にかけて繁栄した都市。しかし、6世紀末から急速に衰退し、再び重要な都市にはなりませんでした。そのため、多くの教会等が、保存の良い状態で現在まで残ることに。そして「ラヴェンナの初期キリスト教建築物群」は1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。
ラヴェンナの世界遺産に指定されている主要な建造物の内5か所は、共通チケットで 巡れるようになっていますが、それ以外にも見どころはいっぱい!
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地図を見るレンガ造りの建物に挟まれた石畳の小路を歩いて行くと、正面に陽の光を浴びて輝くダンテの廟堂を見ることができます。
イタリアを代表する詩人、ダンテ・アリギエーリは、政治的対立により出生地フィレンツェを逃れ、晩年をラヴェンナで過ごすことに。そのため、彼の廟堂はラヴェンナの町の一角にたたずんでいます。
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地図を見る廟堂の中、石棺の上には、読書姿のダンテを描いたレリーフが。このレリーフは廟堂よりも約300年前に彫られたもので、元々はサン・フランチェスコ聖堂に置かれていました。
有名なダンテの「神曲」は、このラヴェンナの地で完成。ダンテが、遠い昔に考え事をしながら、同じ街角を歩いていたかもしれませんね。
<基本情報>
住所:Via Dante Alighieri, 9, 48121 Ravenna
アクセス:ポポロ広場から徒歩約3分
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地図を見るダンテの廟堂のすぐ裏手には「サン・フランチェスコ聖堂」が。5世紀にラヴェンナの司教ネオーネによって建造されたといわれています。
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地図を見るこの教会の中にも、聖ペテロと聖パウロを描いたモザイク画がありましたが、改修後に撤去され、現在はとてもシンプルな内装に。しかし、注目すべきは祭壇の下の小窓なんです!
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地図を見るそのまま覗くと真っ暗ですが、小窓の横に1ユーロコインを入れると明かりがつき、そして、眼下には水中に眠るモザイク画が!ここは地下の納骨堂のあった場所が浸水したもの。金魚も泳いでいるので、宝探し感覚でじっくり観察してくださいね。
<基本情報>
住所:Via Guido da Polenta, 6, 48121 Ravenna
電話番号:+39-0544-33256
アクセス:ポポロ広場から徒歩約3分
開館時間:平日7:00〜12:00、15:00〜18:00(冬期は16:00)
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地図を見る「アリアーニ洗礼堂」(Battistero degli Ariani)は、キリスト教の一流派、アリウス派の洗礼堂。ネオニアーノ洗礼堂(Battistero Neoniano)をモデルに、東ゴート王国の創始者テオドリック王によって建設。現存するアリウス派の建造物は少なく、建物自体が貴重な存在となっています。
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地図を見る石造りのシンプルな建物は、八角形で4つの小さな外枠をもち、天井のドーム部分に色彩豊かなモザイク画が残されています。
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地図を見るモザイク画のモチーフは、ヨハネの洗礼を受けるイエス像。水の中で透けるイエスの姿がまるで絵画の様にも見えます。洗礼を受けるキリストの周囲には十二使徒の姿も。ネオニアーノ洗礼堂と似た構図ですが、こちらの方が輪郭線がハッキリしているのが特徴。
<基本情報>
住所:Piazzetta degli Ariani, 48121 Ravenna
電話番号:+39-0544-543724
アクセス:ポポロ広場から徒歩約4分
開館時間:8:30〜19:30
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地図を見る「サンタ・ポリナーレ・イン・クラッセ聖堂(Basilica di Sant’Apollinare in Classe)」は、ラヴェンナ郊外にあるビザンチン建築の教会堂。聖堂のあるクラッセは、かつては港町で栄えていましたが、現在は平原の中に畑が広がるのどかな風景に。
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地図を見る正面の壁面部分には、聖堂の中に唯一残る美しいモザイク画が。預言者モーゼと預言者エリヤに守られている瑠璃色の円形の中には、巨大な黄金の十字架が。そして、預言者の下にいる3匹の白い羊は、ペテロ、ヨハネ、ヤコブを、意味しているといわれています。
<基本情報>
住所:Via Romea Sud, 224, 48124 Classe
電話番号:+39-0544-473569
アクセス:ラヴェンナ駅前バス停からバスで約15分
営業時間:月〜金8:30〜19:30、日・祝13:00〜19:30
写真:car min
地図を見るパルメザンチーズ、パルマの生ハムなど美食の地として知られている、エミリア・ロマーニャ地方に属しているラヴェンナ。地元の人もお勧めの「リストランテ カ・デ・ヴァン(Ristorante Ca de Ven)」は、ローカルなメニューが豊富。
写真:car min
地図を見る入口にワインバーがあり、天井の高いレストラン内には、ワイン樽やモザイク画のレプリカなどで装飾され、旅行者や一人で食事を楽しむ地元の人々で賑わっています。
写真:car min
地図を見る「カペレッティ・アル・ラグー」(Cappelletti al ragu)はラヴェンナの名物パスタ料理。 ボローニャから西のエミリア地方では「トルテリーニ」と呼ばれていますが、内容は少し異なります。チーズを包んだ「カペレッティ」には濃厚なミートソースが。粉チーズをめいっぱいかけて食べると至福の味わいに。
<基本情報>
住所:Via Corrado Ricci, 24, 48121 Ravenna
電話番号:+39-0544-30163
アクセス:ポポロ広場から徒歩3分
営業時間:火〜日11:00〜14:30、18:30〜22:30
「ラヴェンナ」の町には素晴らしい見所がひしめきあっています。世界遺産に登録されている建造物だけでも8か所あり、ゆっくり見ようと思うと1日では物足りません。モザイク画も時間をかけて観ると、細かい部分に色々な細工があるを発見できます。
世界遺産の教会など5か所を共通券で足早に周ることもできますが、(下記メモ欄URLより関連記事)、それ以外にも魅力がいっぱいな「ラヴェンナ」旅行を、ぜひ、楽しんでくださいね。
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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