九州鉄道記念館で、鉄道の歴史、魅力を楽しみながら学ぼう

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九州鉄道記念館で、鉄道の歴史、魅力を楽しみながら学ぼう

九州鉄道記念館で、鉄道の歴史、魅力を楽しみながら学ぼう

更新日:2014/04/24 18:06

池口 英司のプロフィール写真 池口 英司 フリーライター、フォトグラファー 日本写真家協会(JPS)会員

JR門司港駅の近く、「門司港レトロ」地区を見下ろす高台の上に、九州鉄道記念館があります。鉄道関連の博物館としては九州随一の設備を備え、門司港レトロ地区や、門司港レトロ観光列車「潮風号」の乗り場も近く、家族全員でいろいろな楽しみ方ができます。鉄道や旅行が好きな方は、是非一度、九州鉄道記念館を訪れてみて下さい。きっと、いろいろな発見に出会えます。

歴史あるレンガ造りの本館

歴史あるレンガ造りの本館

写真:池口 英司

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九州鉄道記念館の本館は、風格のあるレンガ造りの2階建てです。この建物が建てられたのは、1891(明治24)年のこと。元々は九州鉄道の本社として建てられました。九州鉄道は、現在の鹿児島本線の一部などを建設した明治生まれの私鉄で、明治末期には国によって買収され、線路は国有鉄道に編入されています。当時は関門トンネルの開通前(トンネルの開通は戦時中の1942(昭和17)年)で、九州で初めての鉄道が、利便性にも配慮し、本州に近いこの地に本社を設置したのは、当然のことだったのでしょう。
そして、レンガ造りの建物は戦後まで生き残り、2003(平成15)年8月9日の、九州鉄道記念館オープン時から、その本館としての利用が開始されたのです。

館内中央に展示される明治の客車

館内中央に展示される明治の客車

写真:池口 英司

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本館内1階の中央部には、小さな客車が展示されています。この車両は「チブ37」という形式名で、九州鉄道が発注し、1909(明治42)年に誕生。その後私鉄に払い下げられ、1971(昭和46)年に廃車となった後は飲食店で保存されていましたが、九州鉄道記念館のオープンに際して、往年の姿への復元が行われ、記念館への里帰りを果たしました。さすがに車内は狭く、「マッチ箱」とも呼ばれたこのような客車で旅行をした当時の人々の苦労が偲ばれます。

HOゲージの模型が走る九州の鉄道大パノラマ

HOゲージの模型が走る九州の鉄道大パノラマ

写真:池口 英司

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これも本館の1階にある「九州の鉄道大パノラマ」。九州に馴染みの深い車両の、HOゲージ模型が走る楽しい設備で、平日には1日4回、土曜・休日には1日7回、運転が行われています。模型の門司港駅から、いろいろな車両が出発してゆく姿は、迫力十分。線路の脇に小型カメラが設置され、いろいろな角度で車両が走る姿を見ることができるのも、楽しい趣向です。

夜は自分でお散歩に?美しすぎる保存車両たち

夜は自分でお散歩に?美しすぎる保存車両たち

写真:池口 英司

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そして、この記念館のシンボル的存在となっているのが、屋外の、エントランスの近くに並ぶ9両の保存車両です。写真は九州で特急に使用されていたクハ481形。
写真で見て解りますでしょうか?この保存車両はどれも、現役の鉄道車両以上にピカピカに磨きあげられているのです。

これは、館長さん、副館長さんをはじめとする、スタッフの皆さんの懸命な努力の賜です。昔は藁などを使った天然の素材で作られた掃除用具で車両を磨いていましたが、今はそのような道具が手に入らないので、金属たわしを改良して使用しているのだとか。
「砲金や真鍮といった鉄道車両に用いられている金属素材は、磨き込んでゆくと、金色には光らないのです。白金のような、白っぽい金色に光るようになります」と説明するのは、副館長の宇都宮さん。

あまりにも美しい車両の姿を見て驚き、「これ、本当は動くのでしょ?」と尋ねてくるお客様もいるのだそうです。
この質問に対し宇都宮さんは、「はい。夜の間は博物館の外を自由に走り回っているようです。でも、朝になると、ちゃんと元の場所に帰ってきています」と答えることもあるのだとか。お客さんは、ぽかんとして、宇都宮さんの話を聞いていると言いますが…。

廃車となって何年も経つ車両たちが、現役の車両以上に輝いているのは、スタッフの鉄道への畏敬の念があってこそのこと。この美しさが、いつまでも守られて欲しいものです。

九州鉄道記念館
住所:北九州市門司区清滝2丁目3番29号 電話:093(322)1006
入館料:大人300円 中学生以下150円 4歳未満は無料 ミニ列車1台につき1回300円
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:第二水曜日(但し、8月は除く)
    7月は、第二水・木曜日 ※第二水曜日が祝日の場合は、翌日に休館日を振り替え。

いろいろな楽しみ方ができる博物館

このほかにも館内には、九州の鉄道の歴史、現在の姿を紹介するたくさんの展示物があります。屋外にあるミニ鉄道公園では、レール幅450mmの線路を3人乗りの小さな車両で走ることができ、家族連れに大人気。門司港レトロ地区や「潮風号」と組み合わせ、一日をゆっくりと過ごして下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/20 訪問

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