写真:結月 ここあ
地図を見る奈良駅からJR桜井線(万葉まほろば線)に乗って桜井駅まで30分。そこから徒歩20分のところに安倍文殊院があります。
安倍文殊院は、大化の改新(645年)に創建された日本最古に属する寺院で、奈良時代の大陰陽師「安倍晴明」が修行したといわれる寺院です。
檀家はなく、お葬式や法事などを行わない御祈祷の寺となっています。
写真:結月 ここあ
地図を見る本堂の前には香炉があり、過去仏・現在仏・未来仏への祈念としてお線香3本をお供えすることができます。
二ヶ所共通拝観券1200円ならば、本堂 国宝文殊菩薩拝観(お抹茶・菓子付き)と、金閣浮御堂霊宝館での七まいり(七まいりおさめ札・お守り付き)と、たっぷりと安倍文殊院に浸れますよ。
本堂には獅子に乗って海を渡る様子を再現した、高さ7メートルのご本尊、国宝「渡海文殊菩薩群像(とかいもんじゅぐんぞう)」が安置されています。脇を固める維摩居士・須菩提・善財童子・優填王と、4体の侍者も国宝に指定されています。
800年余前の鎌倉時代に、快慶により制作されたもので、その堂々たるお姿に感動します。
写真:結月 ここあ
地図を見る本堂を参拝した後は、抹茶を頂くことができます。
お菓子は、安倍晴明所縁の寺院なので、五芒星の落雁。ほろ苦い抹茶とともに、ホッと一息つけます。
写真:結月 ここあ
地図を見る文殊池に浮かぶ美しい「金閣浮御堂・霊宝館」は、安倍仲麻呂・安倍晴明が祀られているお堂で、堂内には秘宝や宝物などが納められています。
写真:結月 ここあ
地図を見るこのお堂では厄災を払う「七まいり」をすることができます。
病気をしないようにとか、○○しないようにと願いながら回廊を周ります。
1周したら正面の箱に、7枚のおさめ札を右から1枚ずつ切り離し入れていきます。
写真:結月 ここあ
地図を見るお堂の回廊を時計回りに7周し、最後のおさめ札を入れ終わったら堂内に入り参拝します。
七まいりをすると七難を取り除くといわれています。
写真:結月 ここあ
地図を見る境内には高松塚古墳・石舞台古墳・キトラ古墳と共に、全国で7つしかない特別史跡に指定された「文殊院古墳」があります。1360余年前に築造され、古墳内部の石材は築造当時のままということに驚きます。
写真:結月 ここあ
地図を見る古墳内部に入ると、良質な花崗岩を加工した側壁や天井石など、築造技術も素晴らしく、古墳内部は日本一美しいとも称されています。
この古墳は、安倍家の太祖、安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)の墓と推定されています。
玄室には、弘法大師お手作りと伝わる願掛け不動が祀られていますので、こちらも忘れずにお参りしたいですね。
写真:結月 ここあ
地図を見る天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出し月かも
阿部仲麻呂が故郷への思いから詠まれたもので、百人一首7番目の和歌です。
写真:結月 ここあ
地図を見る金運のご利益があり、霊験あらたかな稲荷神社まで上ればこの絶景!
春には桜が、秋にはコスモスが咲き乱れる花の寺としても有名で、毎年新春には、境内広場にパンジー約8000株を植え込んで、その年の干支を花絵にします。
安倍文殊院は安倍晴明所縁の地。現在でも境内に残る天文観測の丘で、星を見て陰陽道の修行をされたといわれています。
安倍文殊院で安倍晴明のパワーに触れ、渡海文殊菩薩群像に感動し、七まいりで七難を払い、古代に思いを馳せてみませんか。
住所:奈良県桜井市阿部645
電話番号:0744-43-0002
アクセス:近鉄・JR桜井駅下車、徒歩約20分、または桜井駅より奈良交通バスで安倍文殊院下車
拝観時間:9時〜17時 ご祈祷受付 9時〜16時
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/15更新)
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