穴場の科学館が北海道に!りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)

穴場の科学館が北海道に!りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)

更新日:2019/06/08 10:13

根岸 早都子のプロフィール写真 根岸 早都子 フリーライター
北海道の陸別町は、道東十勝の最北部にあり、「日本で一番寒い町」としても知られています。1月の平均最低気温はなんと-20.2°C。更に冬は最低気温が-30°C以下になることもあります。そんな極寒の地、陸別町には日本最大級の大型望遠鏡で天体観測ができる天文台「りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)」があります。

森の中にある科学館

森の中にある科学館

写真:根岸 早都子

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1998年にオープンした「りくべつ宇宙地球科学館(通称:銀河の森天文台)」。家族連れから宇宙ファンまで魅了する科学館では、自然や環境の特性が生かされており、様々な展示や体験で楽しませてくれます。

厳しい寒さで有名な陸別町は、その気候などから星が美しいことでも知られていますが、昭和62年度には、環境庁(現:環境省)より「星空の街」に選定され、更に平成9年度には「星空にやさしい街10選」としても認定されました。

森の中にある科学館

写真:根岸 早都子

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科学館へ入ってすぐに大量のダウンジャケットがお出迎え。冬でもないのに少々違和感のある光景ですが、これらは無料貸し出ししているジャケットです。極寒の地、陸別町を物語っていますが、真夏でも夜は冷えることが多い北海道、屋外での天体観測にはありがたいサービスです。

森の中にある科学館

写真:根岸 早都子

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エントランスでは、気象観測ロケット「MT-135P」が展示されています。ロケットモーターがパラシュートで落下するタイプで、気象庁気象ロケット観測所では、1970年7月〜2001年3月までの間、打ち上げられたその数は全部で1,119機。現在は役目を終えた貴重なロケットを見ることができます。

体験学習で宇宙博士に!

体験学習で宇宙博士に!

写真:根岸 早都子

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1階の展示室内には、70インチの大型モニターが設置されており、宇宙やオーロラについての番組映像が流れています。宇宙やオーロラの神秘について学べる内容に、子供だけでなく大人も見入ってしまいます。

体験学習で宇宙博士に!

写真:根岸 早都子

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展示室内では、宇宙について学習できる「宇宙探索コンピューター」が設置されており、子供でも簡単に操作することができます。
宇宙クイズや宇宙ジグソーパズルなど、子供が喜ぶ内容が盛りだくさん!普段勉強嫌いなお子様でもこれなら集中して学んでくれるかも?

体験学習で宇宙博士に!

写真:根岸 早都子

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日本一寒い町と言われる陸別町は、その気候から「オーロラ」を日本で観測できる数少ない地の一つでもあります。経度の関係で、海外で見られるようなオーロラとは少し違い、赤っぽい色のオーロラが出現します。肉眼では見えないものも多く、冬季でも観測できるのは稀です。

そんな神秘的なオーロラですが、科学館では「人工オーロラ発生装置」という珍しい機械が設置されており、簡単な操作でオーロラの神秘的な雰囲気を味わうことができます。ぜひオーロラについて学び、目で見て楽しんでみて下さい。

宇宙の本がズラリ!図書コーナー

宇宙の本がズラリ!図書コーナー

写真:根岸 早都子

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靴を脱いで上がれる「図書コーナー」では宇宙に関する本や資料があり、小さな子供でも寛ぎながら学べるスペースになっております。本だけでなく、折り紙や星座早見表なども置いてあるため、子供を飽きさせない、家族連れにはありがたいコーナーです。

宇宙の本がズラリ!図書コーナー

写真:根岸 早都子

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図書コーナーには、小さな子供でも扱いやすい望遠鏡が設置されております。名前の通り森に囲まれた施設なので、窓の外に野鳥の姿を観察することもできます。星以外にも、また違った自然を楽しめる工夫が嬉しいですね。

日本最大級の望遠鏡で天体観測!

日本最大級の望遠鏡で天体観測!

写真:根岸 早都子

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2階は大型望遠鏡ドーム、小型望遠鏡観測室などがあり、更に多くの人が星空を楽しめる屋上広場が魅力です。

大型望遠鏡ドームでは、科学館の最大の魅力でもある、口径115cm大型望遠鏡「りくり」が設置されています。一般公開型天文台としては日本最大級である望遠鏡は、人の背丈にあわせて自由に変えられる覗き口が特徴で、小さな子供や、車椅子の方なども利用できる設計です。

日本最大級の望遠鏡で天体観測!

写真:根岸 早都子

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大型望遠鏡ドームでは、開館日であれば随時観測会が行われ、大型望遠鏡でその時期に見頃の惑星や月、星雲や星団、銀河など様々な天体を見ることができます。息をのむような美しい世界を堪能できるのも、星が有名な陸別町ならでは。他では味わえないような貴重な体験です。

夜の時間帯に行くのが難しい方もいらっしゃるかと思いますが、この望遠鏡では晴れていれば昼間でも明るい恒星を見ることができます!昼間の星の観測もまた珍しく、貴重な体験です。日中しか行けない方にも楽しんでいただけるのでオススメです。

日本最大級の望遠鏡で天体観測!

写真:根岸 早都子

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屋上広場(ルーフデッキ)には大型双眼鏡が設置され、ここからも自然豊かな景色や星空を楽しむことができます。今にも降ってきそうなほどの満点の星々を、肉眼とレンズ越しで二度感動を味わうことができます。

珍しいプラネタリウム

珍しいプラネタリウム

写真:根岸 早都子

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1階展示室の一角に、大きなテントのようなものが建っていますが、実はこれ、エアドーム式のプラネタリムなのです!ドーム内で見る星座などのプログラムは、一般的なプラネタリウムとは一味も二味も違い、大人でもワクワクした気持ちになれます。

プラネタリウムは入館者先着順で、受付で整理券を配布しています。料金はかからず、入館料のみで観覧できるので、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか?

<プラネタリウムの基本情報>
上映番組:「今夜の星空」+「天文台の星空〜南半球チリの星月夜〜」
上映日:開館日の土・日・祝
上映時間:午後3時、5時、8時の3回(1回の上映約35分)
定員:20名(入館者先着順)

りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)の基本情報

住所:北海道足寄郡陸別町字遠別
電話番号:0157-56-4110
アクセス:「道の駅オーロラタウン93りくべつ」から「りくべつ宇宙地球科学館」まで 約4km
開館時間:4月〜9月 14:00〜22:30、10月〜3月 13:00〜21:30

休館日:
月曜日・火曜日
5月第3週月曜日〜第4週金曜日(望遠鏡メンテナンスのため休館)
12月30日〜翌年1月5日まで
ただし5月3〜5日、8月14〜16日は、月曜日・火曜日も開館

入館料:
昼時間 大人300円 小人(小学生・中学生)200円
※4月〜9月 14:00〜18:00 10月〜3月 13:00〜17:00
夜時間 大人500円 小人(小学生・中学生)300円
※4月〜9月 18:00〜22:30 10月〜3月 17:00〜22:30

2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/05/04 訪問

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