群馬「星尾温泉木の葉石の湯」68年ぶり復活した黄金の湯に浸かろう

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野水 綾乃のプロフィール写真 野水 綾乃 温泉ライター、安くていい宿案内人

日本で最も高齢化が進み、消滅する可能性が高いといわれている群馬県の南牧(なんもく)村。そんな村の最奥の星尾集落に、小さな日帰り温泉「星尾温泉 木の葉石の湯」が2018年9月にオープンしました。昭和の中頃まで集落にあった共同浴場を復活させたもので、幻となっていた黄金色の温泉は、秘湯ファンならずとも体験したいもの。あわせて立ち寄りたい、日本の原風景が味わえる南牧村の自然スポットもご紹介します。

築200年の古民家を共同浴場に

築200年の古民家を共同浴場に

写真:野水 綾乃

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群馬県南牧村は、県の西南端の山の中に位置する静かな村。人口は2000人弱で、日本一の高齢化率といわれている過疎の村です。そのように書くと、ものすごく遠く寂しい場所のように思われますが、世界遺産に登録された富岡製糸場、コンニャクやネギが有名な下仁田に近く、東京から関越道を経由して1時間50分ほどで辿り着ける身近な秘境です。

かつて養蚕やコンニャク生産で栄えたという村には、今も多くの家があり、集落を成しています。築100年を超える古民家と石垣が織り成す風景は、懐かしい田舎の風景を思わせます。

築200年の古民家を共同浴場に

写真:野水 綾乃

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村の中でも最も奥に位置する星尾集落に、「星尾温泉 木の葉石の湯」はあります。限界集落に活気を取り戻すため、昭和25年まで集落にあった共同浴場を復活させようと、村内外の有志が集まって手造りで仕上げた日帰り温泉です。かつて養蚕農家が暮らしていたという、大きな岩盤と石垣の上に建つ築200年の古民家を改修して施設に利用しています。

木の香あふれる浴室で楽しむ黄金の湯

木の香あふれる浴室で楽しむ黄金の湯

写真:野水 綾乃

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さっそく温泉をご紹介しましょう。脱衣所から浴室まで、ヒノキなど身近な木材をふんだんに使った浴室は、コンクリートを流し込む基礎からすべてプロジェクトメンバーの手造り。男女それぞれ大人4〜5人が入れるほどの小さな内湯が1つあるだけですが、高台にあり、窓から集落ののどかな風景を眺めながらのんびり浸かることができます。

木の香あふれる浴室で楽しむ黄金の湯

写真:野水 綾乃

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赤みがかった黄金色の湯が星尾温泉の特徴です。泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉。泉温が14度と低いため、廃材と薪ボイラーで適温に温めていますが、それ以外は何も手を加えず、かけ流しです。

浸かっていると時折、薪の燃える香りがぷ〜んと漂ってきます。薪で温めたお湯はなんともやわらかい感触なんですよね。温泉に含まれる塩分が肌をしっとりと覆う感覚もあり、鉄分も含んでいるため温まり効果も絶大です。

石灰華段丘が見られる源泉地

石灰華段丘が見られる源泉地

写真:野水 綾乃

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星尾温泉の源泉は、200メートルほど裏山を登ったところにあります。昭和8年から25年まで、この場所に「塩水鉱泉」という共同浴場があり、村人に親しまれていました。

今も源泉を守るお稲荷さんの鳥居があります。そして流れ出た源泉の成分が固まり、小さな池が何段にも積み重なる「石灰華段丘」も見られます。これを地元の人が「木の葉石」と呼んでいたことから、施設の名前を「木の葉石の湯」と名付けたそうです。

石灰華段丘が見られる源泉地

写真:野水 綾乃

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昭和25年に共同浴場がなくなってからも、温泉だけは静かにこんこんと湧き続けていました。湧き出したばかりの源泉は透明ですが、鉄分でかなり赤茶けているのが分かります。しばらく覗いていると、湯に含まれる炭酸ガスの泡が時折ぶくぶくと弾けます。この源泉をパイプで施設まで引湯し、湯船を満たしています。

食事処「せせらぎ」で味わう村の恵み

食事処「せせらぎ」で味わう村の恵み

写真:野水 綾乃

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「星尾温泉 木の葉石の湯」では古民家を改装した店内に食事処「せせらぎ」も併設していて、ランチをいただくこともできます。

こちらは地元で採れた旬の食材をふんだんに使った「せせらぎ定食」800円。コンニャクの炒り煮、タケノコの木の芽味噌など、日替わりの素朴なおかずがしみじみと美味しい。

食事処「せせらぎ」で味わう村の恵み

写真:野水 綾乃

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こちらも人気の地元野菜カレー800円。南牧村は、水はけバツグンの段々畑で育った甘みが強いじゃがいもなど、美味しい野菜が自慢の地域。その地元野菜がたっぷり溶け込んだトロトロかつスパイシーなカレーで、季節の素揚げにした野菜もトッピングされています。新じゃがの季節は、皮付きのまま素揚げにしてトッピングすることも多いそう。

星尾温泉と合わせて南牧村の大自然に触れよう

星尾温泉と合わせて南牧村の大自然に触れよう

写真:野水 綾乃

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「星尾温泉 木の葉石の湯」に来たら、せっかくなので南牧村の雄大な自然を満喫しましょう。

まず訪れたいのが星尾集落のいちばん奥、立岩と荒船山の登山口近くにある「線ヶ滝」。南牧村は「滝の里」と呼ばれ、村内に20数本の滝があります。その中でも「線ヶ滝」は南牧三名爆に数えられる滝。白い一筋の線を描くように落下する水の流れが美しく、車道からすぐに迫力ある景色が眺められるのも嬉しいポイントです。

星尾温泉と合わせて南牧村の大自然に触れよう

写真:野水 綾乃

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蝉の渓谷は、下仁田方面から星尾温泉に向かう途中にある渓谷。急激に迫る両岸の岩山の間を清らかな川が流れる、自然の造形美を感じさせるスポットです。

そのほかにも地元の新鮮野菜を揃える「道の駅オアシスなんもく」や、昔ながらの和菓子屋さん、古民家を改装したカフェなどあります。日帰りドライブで気軽に訪れてみてはいかが。

星尾温泉木の葉石の湯の基本情報

住所:群馬県甘楽郡南牧村星尾1162
電話番号:090-1558-2899
アクセス:上信電鉄下仁田駅からなんもくバスで「羽根沢」バス停下車、徒歩約30分(5名以上の場合、下仁田駅までの送迎応相談)。上信越道下仁田ICから約35分

2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/05/14 訪問

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