東海汽船・新「さるびあ丸」で新島・式根島・神津島へ!

東海汽船・新「さるびあ丸」で新島・式根島・神津島へ!

更新日:2020/12/10 13:30

2020年6月に就航した東海汽船・新「さるびあ丸」は、黒潮をイメージした船体デザインになり、先代よりより快適な船内になりました。東京湾や伊豆諸島の海景色をゆっくり楽しめるだけでなく、横浜港入港時には横浜の港夜景がよりきれいに見えます。新島、神津島の客船待合所では売店や食事処があり、旅行者におすすめの場所。さるびあ丸を利用した伊豆諸島の旅に出かけてみませんか。

新「さるびあ丸」船体は野老朝雄氏デザイン!

新「さるびあ丸」船体は野老朝雄氏デザイン!
地図を見る

東海汽船さるびあ丸(3代目)は2020年6月に就航した新しい船です。主に東京(竹芝)と伊豆諸島の大島、利島、新島、式根島、神津島を結ぶ航路に就航。また遠距離航海にも対応しているため、三宅島・八丈島航路に就航する「橘丸」や東京と小笠原・父島を結ぶ「おがさわら丸」の代わりに運航する事があります。船体のデザインは野老(ところ)朝雄氏。「本土と島を結ぶ」ことをイメージした幾何学的な波模様を、黒潮の様な藍色で表現されています。

さるびあ丸は旅客とコンテナで貨物を運ぶ貨客船で、車両を載せる事は出来ません。一般旅行者が車両を運ぶ場合、大島以外は静岡県下田から運航している神新汽船「フェリーあぜりあ」で運ぶと便利です。

新「さるびあ丸」船体は野老朝雄氏デザイン!
地図を見る

新「さるびあ丸」が前のさるびあ丸と比べ、旅行者にとって楽しみが増えた点の1つは、インスタ映えにもなりそうな記念写真スポット(写真)が増えた事です。6階、7階の外部デッキのほか、船内でも案内所周辺にあります。船内では橘丸と同様、東海汽船名誉船長・柳原良平氏デザインのキャプテンさるびあもあるので、ぜひ探してみましょう。

また手荷物置き場が多く設置されているほか、冷蔵コインロッカーもあるので、冷蔵品を持って行きたい旅行者には大変便利。船内に売店はありませんが、自動販売機が充実し、ジュースやアルコール類のほか、アイスクリーム、アメニティが購入可能です。

客室は個室・カーペット敷に座席も!最上階にレストラン

客室は個室・カーペット敷に座席も!最上階にレストラン
地図を見る

新「さるびあ丸」はトイレ・シャワー室がある特等(写真)と特1等(4名定員の2段ベッド)、カーペット敷の1等、2等和室、2段ベッドの特2等、2等椅子席の6種類。特等と特1等には浴衣、スリッパ、バスタオル、歯ブラシ、シャンプーが備えられ、なかでも特等はビジネスホテルに近い造りです。また1等、2等和室には橘丸と同様、枕の上に100円返却式コインロッカーがあるので、貴重品管理も安心。1等、特2等には全席コンセントが設置されているので、携帯等の充電もしやすいです。

客室は個室・カーペット敷に座席も!最上階にレストラン
地図を見る

先代のさるびあ丸からあり、橘丸にはない客室として2等座席(写真)があります。全席1か所USBポートがあるので、携帯等の充電は安心。2等和室と同様コイン返却式ロッカーも設置されています。またプライバシーを守るため上部からカーテンを降ろして休めるのもうれしいですね。

客室は個室・カーペット敷に座席も!最上階にレストラン
地図を見る

新「さるびあ丸」にはレストラン(写真)があり、しかも最上階の6階に設置されています。移り変わる外の景色を眺めながらの食事はきっと楽しめるでしょう。カレー、ラーメン、丼、うどん、そばのほか、伊豆諸島の明日葉が入ったカレーやさるびあ丸中華セットも。特に新島、式根島、神津島発着の場合、東京発は朝、東京行きは昼と夕方両方食事を味わえるので、様々なメニューを食べ比べてもいいでしょう。

東京湾・伊豆諸島の景色変化が楽しい!週末は横浜寄港も

東京湾・伊豆諸島の景色変化が楽しい!週末は横浜寄港も
地図を見る

新「さるびあ丸」は船内だけでなく景色も多く楽しめる船です。東京・竹芝を出港すると約10分でレインボーブリッジを通過します。レインボーブリッジの下を通るのは船からだけで、特に一般旅行者が夜遅い夜景を楽しめるのは新「さるびあ丸」と橘丸のみ。

またレインボーブリッジを通過してお台場の夜景(写真)を海から近くで見る事が出来る他、羽田空港や空港を発着する飛行機も注目しましょう。船の真上を飛ぶ飛行機と遭遇する事もあります。

東京湾・伊豆諸島の景色変化が楽しい!週末は横浜寄港も
地図を見る

さるびあ丸は時期によっては週末横浜に寄港する事があります。横浜市の中心部にある大さん橋に接岸するため、横浜ベイブリッジの下を通過(写真)します。旅行者が横浜ベイブリッジの下を堪能出来るのは、他にはロイヤルウィングと大型クルーズ客船くらい。東京と横浜の間の短い航海を楽しむために利用する旅行者がいるほどです。

東京湾・伊豆諸島の景色変化が楽しい!週末は横浜寄港も
地図を見る

さるびあ丸が東京湾を出て伊豆諸島沖を航行する時の魅力は、見通しが良ければ本土や島を全て見ながらゆっくりと楽しめることです。式根島―神津島間の場合、利島(写真一番左)、大島(利島の隣奥)、新島(中央の高い山)、式根島(手前)を一度に見つつ、反対方向を見れば神津島や三宅島、御蔵島、更に伊豆半島や富士山も見えます。

ジェット船や下田からの「フェリーあぜりあ」からも視認可能ですが、さるびあ丸の場合、昼間はブリッジからの映像が船内のTVにも放映されるので、窓からの景色と合わせて2倍楽しめます。

新島(黒根)港、神津島(前浜)港は土産店に観光案内所!

新島(黒根)港、神津島(前浜)港は土産店に観光案内所!
地図を見る

新島西部にある新島(黒根)港は新島中心部に近く、さるびあ丸が新島で接岸する唯一の港です。客船待合所(写真)には東海汽船の窓口の他、新島観光協会の観光案内所、土産店の「いさば家」、食事処の「Senmachi食堂」があって旅行者には便利。いさば家には島の土産品が揃い、Senmachi食堂にはソフトドリンクの他に、地元の食材を使った弁当もあります。

<新島客船待合所の基本情報>
住所:東京都新島村黒根2-1
電話番号:
04992-5-0187(東海汽船新島営業所)
04992-5-0001(新島観光協会、Senmachi食堂)
04992-5-2320(いさば家)
営業時間:
8:00〜16:30(東海汽船)
8:30〜17:00(新島観光協会)
8:30〜16:00(いさば家)
10:00〜16:00(Senmachi食堂)
定休日:
いさば家は無休、Senmachi食堂は火曜定休・不定休あり

新島(黒根)港、神津島(前浜)港は土産店に観光案内所!
地図を見る

式根島でさるびあ丸など旅客船が発着するのは全て島北部の野伏港。客船待合所には2階に東海汽船の窓口とジュースの自販機、3階には展望台があります。なおお土産と観光案内は、約100m島の内側に進んだ式根島観光協会(写真)へ行きましょう。食事処やスーパーに行くには、観光協会から少し坂道を上っていかなければなりません。

<東海汽船式根島営業所の基本情報>
住所:東京都新島村式根島918
電話番号:04992-7-0357
営業時間:7:30〜16:00

<式根島観光協会の基本情報>
住所:東京都新島村式根島923
電話番号:04992-7-0170
営業時間:7:00〜16:45(連絡船にしき切符販売時間含む)

新島(黒根)港、神津島(前浜)港は土産店に観光案内所!
地図を見る

神津島は主に島の西部にある神津島(前浜)港を利用します。海況によっては島東部の多幸湾(三浦漁港)になるので確認しましょう。前浜港の待合所は「まっちゃーれセンター」という愛称がついており、島の方言で待っていて下さいという意味。まっちゃーれセンターには東海汽船の窓口のほか神津島観光協会(写真)があり、観光案内の他に島の土産も販売中。

まっちゃーれセンターには食堂はありませんが、すぐ隣に漁協が運営する「よっちゃーれセンター」があります。1階で海産物の販売、2階では昼食時海鮮料理を味わえますので、立ち寄ってみましょう。

<神津島まっちゃれセンターの基本情報>
住所:東京都神津島37-2
電話番号:
04992-8-1111(東海汽船)
04992-8-0321(神津島観光協会)
営業時間:
8:30〜15:30(東海汽船)
8:30〜17:30(神津島観光協会)

<よっちゃーれセンターの基本情報>
住所:東京都神津島港内
電話番号:04992-8-1342
営業時間:9:00〜17:00(4月〜9月)、9:00〜16:00(10月〜3月)
2階レストランは11:00〜14:00
定休日:毎週火曜(夏季無休)と1/1、1/2

東京/竹芝客船ターミナルの基本情報

住所:東京都港区海岸1-12-2
電話番号:03-3433-1251
ターミナル開館時間(第一・第二待合所):
7:00〜22:00(22時以降に船の発着がある場合はその時間まで)

<乗船券の予約・問い合わせ>
東海汽船お客様センター
電話番号:03-5472-9999
電話受付時間:9:30〜18:00(毎日)

アクセス:
JR浜松町駅(北口)から徒歩8分
ゆりかもめ竹芝駅より徒歩1分
地下鉄大門駅より徒歩10分

2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/10/30−2020/11/02 訪問

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -