塩原温泉で絶景の貸切露天風呂といえば「柏屋旅館」は外せない

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毎川 直也のプロフィール写真 毎川 直也 風呂デューサー

塩原温泉は6種類の泉質が温泉地内で湧き、様々な温泉の色やロケーションが楽しめる、湯めぐりが楽しい温泉地。そんな塩原温泉の「塩の湯」エリアにある「柏屋旅館」は、渓谷美と100%源泉かけ流しの温泉を貸切露天風呂で堪能することができます。その数6か所、宿泊すると無料で入浴可能となっています。今回は柏屋旅館でとくに景色が素晴らしい、4ヵ所の貸切露天風呂の魅力を掘り下げます。

温泉にこだわり抜いた、温泉本位の宿

温泉にこだわり抜いた、温泉本位の宿

写真:毎川 直也

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柏屋旅館は塩原温泉のなかでも少し奥まった「塩の湯」というエリアにある旅館です。詳しい創業時期は不明ですが、第二次世界大戦時に疎開児童を受け入れた記録があります。柏屋旅館に湧く温泉「刈子の湯」は塩分が豊富で、体がよく暖まる泉質です。節々のこわばりがとれ、身体の動きがよくなると評判で、多くの湯治客から愛されてきました。

温泉にこだわり抜いた、温泉本位の宿

写真:毎川 直也

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柏屋旅館最大のウリは、鍵をかけることで自由に利用できる6ヶ所の貸切露天風呂です。旅館の裏手から専用のサンダルに履き替えて進むと、鹿又川へ下りる全77段の階段が。この階段を下りた先に桐の湯、みどりの湯、雷霆の湯があり、7:00〜22:00まで利用できます。利用の際はフロントで浴室の鍵を受け取り、入浴中は室内からかんぬきをかけましょう。

温泉にこだわり抜いた、温泉本位の宿

写真:毎川 直也

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刈子の湯は毎分346.7リットルと豊富な湯量が自噴しており、各湯船に源泉100%かけ流しで供給しています。この湧出量にあわせた温泉の質を維持するため、客室数は20室にとどめる徹底した温泉本位。そして源泉温度は約60度と熱めのため、湯船に注ぐ量、湯船に注ぐまでの距離を調整することで、加水することなく適温まで冷却し、100%源泉かけ流しを実現しています。

もともと離れの客室だった「桐の湯」

もともと離れの客室だった「桐の湯」

写真:毎川 直也

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さきほどの階段を22段下りて右手にあるのが桐の湯。ここは湯船の奥に休憩所が併設された貸切露天風呂になっています。湯船にはほんのりと濁りのある温泉「刈子の湯」。写真左手には鹿股川と対岸を望めます。

もともと離れの客室だった「桐の湯」

写真:毎川 直也

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奥の休憩所は床の間や天袋など、一般的な旅館の客室以上にしつらえがしっかりとしています。じつはこの桐の湯、昭和52年まで営業していた離れの客室を貸切露天風呂に改装しているのです。温泉で身体を温め、床にタオルを敷いて横になれば、木々のざわめき、鳥のさえずり、そして眼前には大きな窓一面に生い茂る木々。山の温泉地らしい贅沢が凝縮されています。

もともと離れの客室だった「桐の湯」

写真:毎川 直也

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欄間を見ると、一枚の木材を切り抜き、細かな装飾が施されています。営業していた頃はワンランク上の客室であったことを彷彿とさせます。新派の女優、水谷八重子さん(初代)もここで湯治をした記録が残っています。他にも女流画家「ラグーザ・玉」、詩人、彫刻家「高村光太郎、智恵子夫妻」も柏屋旅館で湯治をしたのだそう。

天然のグラデーションを臨む「雷霆の湯」

天然のグラデーションを臨む「雷霆の湯」

写真:毎川 直也

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桐の湯からさらに鹿股川に下っていくと、次第に階段から坂道へ変わります。そこからさらに進むと現れる、斜面にぽつんと佇む湯小屋は、柏屋旅館で一番の絶景を有する貸切露天風呂「雷霆の湯」です。

天然のグラデーションを臨む「雷霆の湯」

写真:毎川 直也

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その景色は鹿股川が奥へと続き、その両岸を雄々しい岩々が並び、その上を木々が鮮やかに彩ります。川を眺める露天風呂というと、対岸の景色を眺めることが多いですが、雷霆の湯は両岸の景色を楽しめる貴重な露天風呂なのです。湯船から少し身を乗り出して川を覗き込むと、奥の青い清流から岩肌の茶色、落差による飛沫の白さと、一度として同じ色のない天然のグラデーションが生みだされています。

天然のグラデーションを臨む「雷霆の湯」

写真:毎川 直也

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肩まで浸かって景色を見ると、まるで川と湯船が一体化したよう。温泉は桐の湯同様、刈子の湯。川に沿って吹き込んでくる風がとても気持ち良く感じられます。春、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪と、季節によってはもちろん、朝、夕方といった時間帯、その日の天気によっても景色がガラッと変わります。運が良ければカモシカといった野生動物が姿を現すことも。

朝に入ると光輝く「雄飛の湯」

朝に入ると光輝く「雄飛の湯」

写真:毎川 直也

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桐の湯、雷霆の湯は宿裏手の階段を下りた先にある貸切露天風呂。こちらは正面玄関を出て左手に少し歩いた先にある貸切露天風呂「雄飛の湯」。木々に囲まれた隠れ家風の佇まいです。

朝に入ると光輝く「雄飛の湯」

写真:毎川 直也

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扉を開けて階段を下りた先にある浴室は、目の前に対岸の荒々しい木々、眼下には鹿股川が流れます。雷霆の湯と同じ川沿いの貸切露天風呂ですが、目前に川が迫る雷霆の湯に対し、雄飛の湯は高い位置にあるため、川の全体を見渡せる眺望が特徴です。

朝に入ると光輝く「雄飛の湯」

写真:毎川 直也

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雄飛の湯は朝の時間帯がオススメ。晴れた日にはたっぷりと朝日が入ってきます。その朝日が木々、湯船から立ち昇る湯気、そして肩まで浸かったときに波打つ温泉を照らして輝き、どこか神々しくも感じられます。出発の朝に体をしっかりと起こすのにはピッタリの貸切露天風呂です。

景色が見えない夜にも絶景が!

景色が見えない夜にも絶景が!

写真:毎川 直也

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各貸切露天風呂は7:00〜22:00まで入浴が可能。夜間は日中のような景色を見ることはできませんが、その分また違った風情が出てきます。夜間はフロントで貸切露天風呂の鍵とともに、ランタンを貸し出しているので、足元を照らしながら階段を下りましょう。特に雨、雪の日は注意が必要です。

景色が見えない夜にも絶景が!

写真:毎川 直也

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夜に訪れて欲しいのは桐の湯。ライトアップされ、幻想的な雰囲気になっています。休憩場所が広いので、温泉で温まってから夜風に当たり、交互浴を満喫しましょう。また、休憩所の随所に施された意匠も見え方が異なり、日中とはまったく違った顔を見せてくれます。

景色が見えない夜にも絶景が!

写真:毎川 直也

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こちらは館内の貸切露天風呂、かもしかの湯。屋根がなく、空が開けている貸切露天風呂です。電気をすべて消して夜空を見上げると数えきれないほどの星が山々を照らします。いままで紹介した貸切露天風呂は、対岸や眼下を眺めるタイプでしたが、夜のかもしかの湯にあるのは「見上げる絶景」。こちらも絶対におさえたい見どころです。

季節、時間、天気を変えて、もう一度泊まりたい宿

柏屋旅館には今回紹介した4ヵ所に加えて、貸切露天風呂が2ヵ所、大浴場が2ヵ所あります。これだけの数を維持管理するのは大変な手間がかかっています。雨の日も雪の日もあの階段を昇り降りして、早朝からお湯張りをし、こまめに湯加減を調整…。そう考えるとより一層贅沢な入浴をしていると実感できます。四季を通して川岸の絶景を楽しめる柏屋旅館。ぜひ時期をずらして2度3度、季節を感じる入浴で日本の心を今一度思い出してみてください。

※撮影には許可を得ています。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/21 訪問

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