写真:泉 よしか
地図を見る宮城県の鳴子温泉郷には個性豊かな5つの温泉地がありますが、その中でも鄙びた湯治場風情が色濃く残る東鳴子温泉、ここにご紹介する赤這温泉 阿部旅館は建っています。
温泉街からも少し離れた立地ゆえ、夕暮れ時には川の対岸にきらきらと町の灯りが。
写真:泉 よしか
地図を見る阿部旅館の予約受付は電話のみ。にも関わらず多くのファンがいます。その理由は極上の温泉と、女将、若女将の温かいお人柄に寄るのでしょう。
SNS担当は若女将。TwitterやFacebookで阿部旅館の日常や鳴子温泉郷の情報を日々発信しています。
写真:泉 よしか
地図を見るところで館内やお部屋に通っているこの金属製のパイプがなんだかわかりますか?実はこれは温泉を利用したセントラルヒーティングのラジエーター。
そのまま入浴するには熱すぎる源泉を熱交換で冷まして、逆に温められた水を館内に循環させ暖房として使用しているのです。温泉もお部屋もエコロジーに適温に!
なお、これだけでは寒い時期はお部屋にコタツが登場。逆に暑い時期には扇風機を使います。
写真:泉 よしか
地図を見る客室は1階に6室と2階に7室。湯治宿ですから華美さはありません。お布団もセルフで敷きましょう。洗面所、お手洗いは共同です。
写真:泉 よしか
地図を見る浴衣、タオル、歯ブラシなどはお部屋に用意されています。ポットとテレビと冷蔵庫もあります。Wi-Fi設備もばっちりです。
写真:泉 よしか
地図を見る窓際にタオルなどを干してみると、湯治場気分が盛り上がると思いますよ。昼間っからお布団を敷いてごろごろするのも有りです。ここは湯治場ですからね。温泉以外なんにも無い贅沢を楽しんで、ゆっくり骨休めしちゃいましょう!
写真:泉 よしか
地図を見る阿部旅館のお風呂のシステムはなかなか合理的です。4〜5人が余裕で使える浴室が二つあり、使う人が「男湯」「女湯」「貸切」の3枚の札のいずれかを掛けるのです。
同性なら他の人もどうぞと「男湯」または「女湯」の札を使うこともできますし、家族で貸切にしちゃうのもOK!この自由度が嬉しいです。
ただし浴室にはカランと石鹸しかありません。シャンプー類はご持参ください。
写真:泉 よしか
地図を見るさて阿部旅館の浴室は2つありますが、使っている源泉が違います。ですから滞在中はぜひ両方を入り比べてみてください。
客室から近い方の浴室はほんのりと薄濁り。温度の高い赤這温泉3号源泉を使っています。
3号はそのままでは熱すぎるので、熱交換後、さらに適温になるようほどよく加水。かなり大きな湯の花が見つかることも。つるんとした湯上がりの肌触りは極上で、つい何度も自分の手を触ってみたくなるかもしれません。
写真:泉 よしか
地図を見るもう一つの浴室のお湯ははっきりとした濁り湯です。金属のにおいも強いこちらは、赤這温泉1号と3号の混合。温度の低い1号と高い3号を混ぜ合わせることによって、水を足さずに適温に。
鳴子温泉郷は温泉に恵まれた土地ではありますが、そのまま入浴するには泉温が高すぎることが多く、加水せずにしかもこれだけじゃばじゃばと贅沢に鮮度抜群な源泉掛け流しを味わえるのはなかなか貴重なのです。
写真:泉 よしか
地図を見る湯治宿なので素泊まりにして自炊することもできますが、2食付きで泊まることもできます。
評判の良いお料理は若女将の手によるもの。連泊した場合も毎日メニューを変えていただけます。
お米は鳴子限定の希少米「ゆきむすび」。冷めても美味しいと言われるこのお米は、まるで餅米のようにもっちりと豊潤な甘みが特徴。魚介類は石巻から取り寄せ、野菜も地物中心です。
写真:泉 よしか
地図を見る夕食のデザートはなんと2種類から選べます。とても湯治宿のクオリティーとは思えません。
写真:泉 よしか
地図を見る朝食も彩りあざやか。この辺りの郷土食であるしそ巻(右上の皿)がお盆に乗ることも。
阿部旅館の食事は朝も夕もお部屋食。自分たちの部屋から移動することなく、のんびりと待ち、他の人に気兼ねすることなくゆっくり食べることができます。
写真:泉 よしか
地図を見るこちらは阿部旅館の炊事場。素泊まりで泊まる場合お世話になると思います。1階と2階にそれぞれ炊事場があるのも便利なところ。他の部屋の人とかち合いにくいし、料理の乗ったお皿を手に階段を上り下りする必要もありません。
調理器具や食器類も無料で使えるので、使用後は洗って元の場所に戻しておきましょう。
写真:泉 よしか
地図を見る阿部旅館の自家製温泉卵もオススメです。LLサイズ10個入りで500円。自炊の食事のおともにも。
写真:泉 よしか
地図を見る最後に湯上がりに涼みたい絶好のスペースをご案内します。お客さんの間では親しみを込めて「リバーサイドスカイラウンジ」と呼ばれていますが、早い話が屋上です。
のどかな景色とゆるやかに流れる川の眺め、まさにこの宿の特等席ではないでしょうか。
住所:宮城県大崎市鳴子温泉赤這125-1
電話番号:0229-83-2053(8時〜21時まで受付)
日帰り入浴:9時〜18時 大人500円(小学生300円/幼児無料)
アクセス:陸羽東線「鳴子御殿湯駅」徒歩20分
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/10更新)
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