タージ・マハルだけじゃない!インドの古都アグラ観光モデルコース

タージ・マハルだけじゃない!インドの古都アグラ観光モデルコース

更新日:2019/06/07 09:47

SAORI GRAPHのプロフィール写真 SAORI GRAPH 現役弾丸バックパッカー、旅ライター、旅ブロガー
インドの代名詞ともいえる世界遺産「タージ・マハル」はインドで絶対に訪れたい観光地のひとつ。古都アグラは16世紀からの300年間ムガル帝国の都として栄え、タージ・マハルを始めとする世界遺産や歴史的建造物が沢山あります。

首都デリーからは特急列車や高速道路が通っており、日帰り観光も可能。そんなムガル帝国の都アグラの、主要スポットを巡る観光モデルコースをご紹介します。

午前:アグラ観光のスタートは憧れのタージ・マハル!

午前:アグラ観光のスタートは憧れのタージ・マハル!

写真:SAORI GRAPH

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インドの首都デリーから、ヤムナ川沿いに約200km南にあるアグラ。早朝ニューデリー駅を出発する特急列車に乗れば午前8時頃アグラ・カント駅に到着でき、1日丸々観光することが出来ます。

アグラ観光のポイントは朝から行動すること。まずは憧れの世界遺産「タージ・マハル」を目指しましょう。タージ・マハルは外国人のみならずインド人にも人気の観光地。特に昼間は多くの観光客で混雑するので、比較的空いている朝〜午前中がオススメです。

午前:アグラ観光のスタートは憧れのタージ・マハル!

写真:SAORI GRAPH

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正門をくぐると現れるタージ・マハルは白く眩く輝き、寸分の狂いもない左右対称の姿に思わず溜め息がこぼれます。タージ・マハルはムガル帝国第5代皇帝のシャー・ジャハーンが、愛する妻ムムターズ・マハルの為に造ったお墓。その豪華さと美しさは、皇帝の愛の証ともいえる最高傑作の建築です。

午前:アグラ観光のスタートは憧れのタージ・マハル!

写真:SAORI GRAPH

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タージ・マハルはその全景を眺めた構図が有名ですが、近くで見るとまた違った魅力が。

白大理石の壁には世界各国から集められた宝石をはめ込んだ象嵌細工(ぞうがんざいく)が施されており、花模様や幾何学模様といった様々な模様が見て取れます。またイスラム王朝であったムガル帝国では偶像崇拝が禁止されていたため、コーランの一節が象嵌細工によるカリグラフィ(装飾文字)として刻まれているのも興味深いところ。

タージ・マハルは毎週金曜日がお休みです。せっかく行ったのに見れなかった!ということのないよう、ご注意ください。

<タージ・マハル(Taj Mahal)の基本情報>
アクセス:アグラ・カント(Agra Cantt)駅から車で約15分
営業時間:日の出〜日没
休み:金曜日

ランチ:インド版の定食「ターリー」がオススメ!

ランチ:インド版の定食「ターリー」がオススメ!

写真:SAORI GRAPH

インド料理と言えば真っ先に思い浮かぶのが、そう、カレーです。一口にカレーと言っても、種類は豊富。限られた旅程での食事は「あれも食べたい」「これも食べたい」「どれにしよう」と悩んでしまいますよね。

そんな時にオススメなのが、インド版の定食「ターリー」。ターリーとはヒンディー語で「大皿」を意味し、一皿の上に数種類のおかず(カレー)と主食が盛られて提供されます。アラカルトメニューを沢山頼まなくても一皿で色々な味が楽しめるので、少人数での旅行やひとり旅の時にもオススメ!

午後:アグラ城でムガル帝国の皇帝に思いを馳せる

午後:アグラ城でムガル帝国の皇帝に思いを馳せる

写真:SAORI GRAPH

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お腹が満たされたら、アグラ城(Agra Fort)へ向かいましょう。

世界遺産のアグラ城はムガル帝国歴代皇帝の居城として、1565年の着工から約8年の歳月をかけて造られました。まず訪れた人を出迎えるのが、この印象的な赤い城壁。赤砂岩を用いて造られたアグラ城は、別名「レッド・フォート(赤い城)」と呼ばれています。

午後:アグラ城でムガル帝国の皇帝に思いを馳せる

写真:SAORI GRAPH

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門から内部へ入ると歴代の皇帝が建てた宮殿が並びます。美しく繊細な装飾が施された大理石の壁はまるで美術館のよう!アグラ城をこのように優美な宮殿でいっぱいにしたのは、タージ・マハルの創建者である第5代皇帝のシャー・ジャハーンだと言われています。

赤く堅牢な城壁の中に優美な宮殿や美しい庭園があり、立木を可愛らしい野生のリスが走り回る光景はまさに「ギャップ萌え」ですね。

午後:アグラ城でムガル帝国の皇帝に思いを馳せる

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晩年のシャー・ジャハーンが息子のアウラングゼーブ帝に幽閉されていたのが、このムサンマン・ブルジュ(囚われの塔)。ここからはヤムナ川越しにタージ・マハルの姿を見ることができます。かつてシャー・ジャハーンも同じ景色を見ていたのかも、と思いを馳せてみるのも一興です。

<アグラ城(Agra Fort)の基本情報>
アクセス:アグラ・フォート(Agra Fort)駅から約150m
営業時間:日の出〜日没
休み:なし

夕方:タージ・マハルにまつわる廟と庭園を巡る

夕方:タージ・マハルにまつわる廟と庭園を巡る

写真:SAORI GRAPH

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アグラ城から車で10分程の距離、ヤムナ川の対岸にあるのが「イティマド・ウッダウラー廟」。ここはムガル帝国の第4代皇帝の妃が父母のために建てたお墓。

こじんまりとした建物ですが、この廟の大理石には透かし彫りの技法が使われており、この技法は後にタージ・マハルに受け継がれました。壁や床に施された象嵌細工はお花をモチーフとしたものが多く、女心をくすぐるデザインとなっています。

<イティマド・ウッダウラー廟の基本情報>
アクセス:アグラ・フォート(Agra Fort)駅から車で約10分
営業時間:日の出〜日没
休み:なし

夕方:タージ・マハルにまつわる廟と庭園を巡る

写真:SAORI GRAPH

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夕日の時間帯に訪れたいのが、タージ・マハルからヤムナ川を渡った対岸にある「マターブ・バーグ」。ここはタージ・マハルを建てたシャー・ジャハーンが、自らのお墓として「黒いタージ・マハル」の建設を計画していた場所と言われています。その真偽は定かではありませんが、もし実現していたらと想像するとロマンティックですね。

ここから夕日に染まるタージ・マハルを眺めながら、幻の黒いタージ・マハルを思い描いてみては?

<マターブ・バーグの基本情報>
アクセス:アグラ・フォート(Agra Fort)駅から車で約15分
営業時間:日の出〜日没
休み:なし

翌日は幻の都ファテープル・シークリーへ

翌日は幻の都ファテープル・シークリーへ

写真:SAORI GRAPH

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上でご紹介したタージ・マハルからマターブ・バーグまでのルートは、日帰りでも回れる観光ルート。もしアグラに1泊したら、翌日は郊外に足を伸ばしてみましょう!

アグラ中心部から約40km離れたところにある「ファテープル・シークリー」。世界遺産にも登録されているファテープル・シークリーは、猛暑と水不足が原因でたったの14年で打ち捨てられた幻の都なのです。

翌日は幻の都ファテープル・シークリーへ

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世継ぎに恵まれなかったムガル帝国の第3代皇帝アクバルに、まもなく男の子を授かると聖者が予言したのが遷都のきっかけ。その予言どおり皇帝はすぐに男の子を授かり、喜んだ皇帝は聖者の住んでいる土地に都を移しました。それがこのファテープル・シークリーです。

ファテープル・シークリーの中には聖者の墓「サリーム・チシュティー廟」があり、廟の透かし窓には沢山の赤い糸が結ばれています。これは、皇帝が授かった予言と同じく私達の願いも叶うというジンクスによるもの。ここを訪れたら願いを込めながら、赤い糸を結んでみてくださいね!

翌日は幻の都ファテープル・シークリーへ

写真:SAORI GRAPH

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ファテープル・シークリーはモスク地区と宮廷地区に分かれており、じっくり見て回ると2時間はかかります。都の外れには、皇帝の愛象の墓の上に建てられた「ヒラン・ミナール」が。象牙を模した装飾が覆う塔は、なんともユニークな建築です。

遷都後、たった14年でインドの大地に放棄された幻の都ファテープル・シークリー。アグラに1泊した際は、是非2日目の日程に組み込んでみて下さい。

<ファテープル・シークリーの基本情報>
アクセス:アグラ市内から約40km、車で約1時間20分
営業時間:日の出〜日没
休み:なし

日帰りや1泊2日でも満喫できる!アグラ観光モデルコース

ムガル帝国の繁栄により壮大で優美な史跡が多く残された、古都アグラ。ご紹介したスポットはファテープル・シークリー以外は約5km圏内に集まっているので、想像以上にコンパクトに巡ることができます。余裕があればアグラ城のすぐ近くにあるインド最大級のモスク「ジャマー・マスジット」や繁華街「サダル・バザール」などを盛り込むのも良し。

日帰りでも、1泊2日でも楽しめるアグラ観光。短期間のインド旅行でも諦めずに訪れてみて下さい。

2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/02/15−2018/02/16 訪問

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