奥日光「仙人庵のクリンソウ」聖地・千手ヶ浜に広がる幽玄の世界

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奥日光「仙人庵のクリンソウ」聖地・千手ヶ浜に広がる幽玄の世界

奥日光「仙人庵のクリンソウ」聖地・千手ヶ浜に広がる幽玄の世界

更新日:2019/06/04 13:22

フルリーナ YOCのプロフィール写真 フルリーナ YOC 絶景・感動探究家、旅する音楽講師
奥日光6月の風物詩・千手ヶ浜のクリンソウ。幻想的な森林と水辺と可憐なクリンソウが織りなす美しい風景は、深く心に響く幽玄の世界。このクリンソウは、かつては日光の聖地・千手ヶ浜一帯に群生していたものの、シカの食害のため減少。それを憂いた「仙人庵」の主人が管理する敷地に網を張ってクリンソウを保護。今では6月中旬頃になると敷地内にクリンソウが咲き乱れるようになりました。その見どころと魅力を詳しくご紹介!
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6月は奥日光の風物詩「クリンソウ」を見に行こう

6月は奥日光の風物詩「クリンソウ」を見に行こう

写真:フルリーナ YOC

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6月の奥日光は、クリンソウを見に訪れる観光客で賑わいます。緑の木々と木漏れ日・光と陰・清らかな水辺・可憐なクリンソウが織りなす風景は、言葉を失う幻想的な美しさ。人々を魅了してやまない光景です。

6月は奥日光の風物詩「クリンソウ」を見に行こう

写真:フルリーナ YOC

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中禅寺湖の西側に位置する千手ヶ浜へ行く方法は、徒歩・自転車・低公害バス・遊覧船の4通り。ハイキングコースは、赤沼から歩くコースと菖蒲ヶ浜から歩くコース(どちらもアップダウンがあり健脚向き)。貸自転車は低公害バスの走る道を行きます。

低公害バスは1時間に1本の便がありますが、クリンソウの時期は大変混みますので、並ぶ覚悟で早めにバスが出発する赤沼車庫へ。日光に宿泊しているなら早い時間のバスを狙いましょう。

6月は奥日光の風物詩「クリンソウ」を見に行こう

写真:フルリーナ YOC

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遊覧船でのアクセスは、船の駅中禅寺または菖蒲ヶ浜より千手ヶ浜へ。遊覧船でのアクセスなら、片道にDコース(立木観音・船の駅中禅寺方面。注:菖蒲ヶ浜で乗り換え)を組み込むことをオススメ! 絶景のパワースポット・上野島や、イタリア・英国大使館別荘公園などを湖の上から眺められます。

湖を眺め森林浴をしながら聖地・千手ヶ浜へ

湖を眺め森林浴をしながら聖地・千手ヶ浜へ

写真:フルリーナ YOC

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バス・遊覧船にて「千手ヶ浜」へ到着したら、千手堂・仙人庵の標識に従って10分ほど歩きます。遊歩道は歩きやすく整備されており、小さな子どもやお年寄りでも大丈夫!

湖を眺め森林浴をしながら聖地・千手ヶ浜へ

写真:フルリーナ YOC

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遊歩道からは湖畔へも歩いてすぐ。青い中禅寺湖の向こうには霊峰・男体山(2486メートル)がそびえます。男体山は勝道上人により初登頂され、古くから日光山岳信仰の対象とされている霊峰。また日光二荒山神社の神体でもある山です。

さらに千手ヶ浜は、勝道上人が784年に建てたとされる「千手堂」があった場所。お天気のよい夏至の日には、男体山から昇る太陽の光が千手堂に当あたるように設計されていたこの千手堂は1960年代には基礎の石のみの姿に。しかし2017年、日光山輪王寺は開山1250年の記念行事として、この「千手堂」を再建しました。

動画:フルリーナ YOC

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千手ヶ浜バス停からは徒歩10分程でクリンソウの群生地「仙人庵」へ到着。しかしここは、一気に下車・下船した人々の混雑を避け、聖地・千手ヶ浜「日光山千手堂」へ向かいましょう。仙人庵から5分ほどで歩けます。

それでは「仙人庵」のクリンソウと「日光山千手堂」を、1分間の動画でご覧ください。

「仙人庵」のクリンソウの魅力

「仙人庵」のクリンソウの魅力

写真:フルリーナ YOC

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千手ヶ浜のクリンソウのビュースポットは、日光山輪王寺の所有地であり、その土地を管理する個人のお宅「仙人庵」。この「仙人庵」のご主人であり、環境省自然公園指導員の伊藤誠さんがご好意で庭を無料開放し、クリンソウを見せてくれます。

「仙人庵」のクリンソウの魅力

写真:フルリーナ YOC

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クリンソウの名前は、輪状の花が茎の下から上に何段にも重なっているのがお寺の塔の屋根についている九輪(9つの輪飾り)に似ていることから名づけられました。

日光のクリンソウは外国人が持ち込んだ外来種だと考える人もいますが、昔からクリンソウが自生していたという地元の方々の話もあり、クリンソウは中禅寺湖周辺の沢筋に自生していた可能性は非常に高いと考える人々や専門家もいます。

「仙人庵」のクリンソウの魅力

写真:フルリーナ YOC

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緑の大地を鮮やかに彩るクリンソウ。ひらひらと舞う蝶。陽の光の温かさ。踏みしめる大地。吹き抜ける風。せせらぎの音。そして小鳥のさえずり・・・。五感が心地よく解放されていきます。

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水辺の幻想的なまでの美しさ

水辺の幻想的なまでの美しさ

写真:フルリーナ YOC

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「仙人庵」の敷地を流れるのは清川。水辺と光・緑とクリンソウが造る風景は、神秘的なまでの美しさ。

水辺の幻想的なまでの美しさ

写真:フルリーナ YOC

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花や草が風に揺れると、鏡のような水面に映る影が揺らめきます。

水辺の幻想的なまでの美しさ

写真:フルリーナ YOC

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様々な表情を見せてくれる花々は写真好きにはたまりませんが、ここは伊藤さんがご好意で無料開放してくれている庭、マナーはしっかり守りましょう。クリンソウ見学は混雑を緩和するため一方通行になっていますので、立てられた標識に従って進んでください。またクリンソウ保護のため、ロープが張られている場所には足を踏み入れないようにしましょう。

クリンソウはなぜ「仙人庵」に群生しているか知っていますか

クリンソウはなぜ「仙人庵」に群生しているか知っていますか

写真:フルリーナ YOC

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豊かで美しい奥日光の自然。しかし、ここもまた、日本各地で問題となっている鹿の食害に悩まされています。以前、この一帯の地表は笹で覆われ、クリンソウも水辺に咲いていましたが、今ではむき出しの地層。笹もクリンソウも鹿の食害により姿を消してしまっています。

伊藤さんは、クリンソウを守るため敷地に網を張り巡らすことに。この網が功を奏して、網の中の敷地に再びクリンソウが群生するようになりました。伊藤さんは苗を植えたり種を蒔いたりはしていません。鹿の食害から守ることにより、自然のサイクルの中で現在の美しいクリンソウ群生地が戻ってきたのです。

そしてまた伊藤さんは、訪れる人々が安全にクリンソウを鑑賞できるようにと、鹿対策の網張の他にも、敷地内の流木の撤去をはじめ多大な労力を惜しまずに環境を整備してくださっています。

クリンソウはなぜ「仙人庵」に群生しているか知っていますか

写真:フルリーナ YOC

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鹿が増えすぎた原因には、温暖化や森林伐採など様々な自然破壊との関連が指摘されています。そしてそれはまた、近年頻繁に起きている河川の氾濫の原因のひとつでもあると考えられています。

クリンソウはなぜ「仙人庵」に群生しているか知っていますか

写真:フルリーナ YOC

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伊藤さんはクリンソウのシーズンになると、毎日何百人もの観光客をご好意で受け入れ、さらに仙人庵入り口近くの東屋には、座って休めるスペースとコーヒーを無料で用意してくださっています。

日光の自然に関する事、鹿の食害に関する事などの印刷物も置かれていますので、ぜひ読んでみてください。東屋には鹿の食害からクリンソウを守る網設置の募金箱が置かれていますのでご協力いただける方はぜひ!

6月の日光・千手ヶ浜の「クリンソウ」。その美しさに感嘆するだけでももちろん素敵ですが、自然について思いめぐらしてみたり、クリンソウのルーツを推理してみたり、そんな時間もまた旅のもう一つの楽しみかもしれません。可憐なクリンソウの花々から、美しい風景から、皆さんの心にどんな思いが届くでしょうか。

日光・千手ヶ浜の基本情報

住所:栃木県日光中宮詞
電話:0288-22-1525(問い合わせ先 日光市観光協会)
アクセス:車/JR・東武日光駅より東武バス湯元温泉行約1時間「赤沼」下車、赤沼より低公害バス乗車約30分「千手ヶ浜」下車徒歩約10分。船:船の駅中禅寺より約40分「千手ヶ浜」下船徒歩約5分
2019年クリンソウの見頃:天候にもよりますが6月15日前後が見頃。

2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/08 訪問

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