写真:Hiroko Oji
地図を見るイギリス北部のスコットランドは「もうひとつの国」ともいわれるように、イングランドとは異なる魅力を持った地域です。首都のエディンバラは、歴史的建造物が集まるオールドタウンと18世紀以降に造られたニュータウンが隣接し、世界遺産に登録されています。
中でもオールドタウンの丘の上に建つエディンバラ城は街のシンボル的存在であり、見応えある観光スポットになっています。エディンバラ城入り口となる門の上に飾られたレッドライオンは、スコットランドの紋章です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るエディンバラ城が建つのはキャッスル・ロックといわれる岩山の上。街のあちらこちらからその姿を見ることができ、城が築かれる以前から天然の要塞として効力を発揮していたところです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るお城入り口前の広々とした広場は、毎年8月に開催されるスコットランド在留部隊のパレード「ミリタリータトゥー」の会場になります。伝統衣装を身に纏った兵隊が、バグバイプやドラムの演奏に合わせて足並み揃った行進を披露する大人気のイベントです。(タトゥーとは「帰営ラッパ」の意味です)
写真:Hiroko Oji
地図を見る「1615」の文字が輝くロイヤルパレスのあるクラウンスクエア。ここを中心として国立戦争記念館、ロイヤルパレス、グレートホール、クイーン・アン棟などが取り囲むように配置されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る中でも人気があるロイヤルパレスは、エジンバラ城の王族用の住居だったところ。写真はその一室のレイホール(LAICH HALL)。天井の漆喰装飾が美しく、壁一面の木彫り彫刻とその上部に施された装飾画のある部屋でひときわ目立つ暖炉。上部には王家の紋章が。ここでジェームス6世は食事や客人の出迎えをし、51歳の盛大なバースデーパーティーを開いたとのこと。
写真:Hiroko Oji
地図を見るまた写真の奥にある宝物室に展示されている王冠・剣・笏・運命の石は必見です。王冠は、赤地のベルベットにスコットランド産の金の枠がはめられ10個のダイヤモンドなど数多くの宝石が散りばめられており、豪華そのもの!歴代のスコットランド王が運命の石に座り、王冠をかぶり剣と笏を手に戴冠式を行ってきたのです。ただ、この部屋では写真撮影が禁止となっているのが残念なところです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るスコットランド国立戦争記念館は、ロイヤルパレスと共にクラウンスクエアの一角を占めアーチで繋がってます。
このスコットランド国立戦争記念館は、教会・倉庫・兵舎などと変遷したあと、第1次世界大戦以降のスコットランド兵の死傷者を祀る国立の聖堂になっており、戦争でなくなった人々の名簿が納められています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る広場の一角から地下へ続く石段を下りてみますと捕虜収容所だったところがあります。スペイン継承戦争やナポレオン戦争など、数多くの捕虜がここで収容生活を送った再現で、衣類やハンモックなどが展示されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る戦争犯罪者の監獄ではランク付けされた個室もあり、ベッドと洗面所があったり、テーブルがあったり、捕虜生活の一部が偲ばれます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るエディンバラ城に残存する最古の建物が、1110年に建てられた聖マーガレット礼拝堂。デイヴィッド1世が、エディンバラ城で1093年に亡くなった母マーガレットに捧げたもので、大小さまざまな石を積んで造られた典型的なノルマン様式の小さな礼拝堂です。王家の私用礼拝堂として利用されてきました。
写真:Hiroko Oji
地図を見る礼拝堂内はシンプルな祭壇とステンドグラスがあるのみですが、現在でも洗礼や結婚式等で使用されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るこの礼拝堂前からの眺めが素晴らしい!城内に点在する建物だけでなく麓の街並みに奥に広がる山並みや海までも見渡せます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るハーフムーン砲台やアーガイル砲台などたくさんの大砲が設置され要塞としての名残があるエディンバラ城。北側には「モンス・メグ」と呼ばれる巨大な大砲が展示されています。これは15世紀にベルギーで製造された重さ6トンの大砲で、砲弾は150キログラムもあり射程距離はおよそ3.2キロメートル。もともと軍事用だったものですが、後にエディンバラ城の儀式の時のみ使う礼砲となり、メアリー1世とフランス皇太子フランソワが結婚した1558年にも使用されました。
また「ワン・オクロック・ガン」と呼ばれる空砲を打つイベントも人気の一つ。目の前で放たれる空砲は迫力満点!日曜以外の13:00に発砲されますので、時間を合わせてご覧になってくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見るいくつもの大砲が並ぶ片隅には古井戸も残されています。深さ34メートルあり、お城に必要な水はこの井戸がメインとなって補っていたようです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る城内では、このようなスコットランドの衣装に身をくるんだバグパイプ吹きの人に出会うこともできます。バグパイプとはリードの取り付けられた数本のパイプを留気袋(バッグ)に繋ぎ、溜めた空気を押し出す事でリードを振動させて音を出す民族楽器で、独特の音がほんわかとした雰囲気を出してくれます。
開城前には城壁の上で見事な演奏を披露してくれ、その後は城内のあちこちで見かけることができます。記念撮影にも応じてくれますので、お声掛けしてみてくださいね。
住所:Castlehill, Edinburgh EH1 2NG
電話番号:+44-131-225-9846
開城時間:9:30〜18:00
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
Hiroko Oji
旅の計画を練り、現地でその土地ならではの経験を楽しみ、帰ってきたら写真の整理をして旅行記や記事を書くと、一つの旅で3〜4回楽しんでいます。アメリカで大自然の偉大さに圧倒され、人生観が大きく変わりました…
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