龍馬をもっと身近に〜高知市立龍馬の生まれたまち記念館と周辺史跡〜

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龍馬をもっと身近に〜高知市立龍馬の生まれたまち記念館と周辺史跡〜

龍馬をもっと身近に〜高知市立龍馬の生まれたまち記念館と周辺史跡〜

更新日:2019/05/28 13:25

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 歴史研究家、郷土文筆家、郷土登山家

坂本龍馬の生家跡の近所に立地する高知市立龍馬の生まれたまち記念館は、龍馬が脱藩するまでの活動と幕末期の地元、上町に関する歴史博物館。各種ジオラマやボックスの中で繰り広げられる立体ミニ演劇映像、アニメ映像のバーチャル4面シアター等、ビジュアルな展示が人気。2019年5月20日から7月19日まで龍馬の無名史跡のミニコーナー展も開催していますが、館の近所にも史跡があるので、まち歩きも楽しめます。

ボックスの中で「ミニチュア演者」が劇を

ボックスの中で「ミニチュア演者」が劇を

写真:春野 公比呂

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生まれたまち記念館の建物は桂浜の坂本龍馬記念館とは対照的で、歴史的建物を彷彿させる和風建築。入館するとすぐ目の前に、自分の顔を龍馬やお龍の胴体に合成できるモニターがあります。
順路入口付近には、近所のまち歩き時等にレンタル利用できる龍馬の衣装が掛けられています。館内と館外、両方で龍馬になれるのです。

ボックスの中で「ミニチュア演者」が劇を

写真:春野 公比呂

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順路に入ってすぐ現れるのは、幕末の土佐きってのイケメンで龍馬の同志である近藤長次郎の実家・大里屋(おおさとや)と龍馬の本家・才谷屋の大型ジオラマ。戦時中の空襲で古民家が殆ど残っていない高知市街地に於いては、ジオラマは往時を想像できる貴重な表現ツールです。

ボックスの中で「ミニチュア演者」が劇を

写真:春野 公比呂

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そこを過ぎると「ある日の坂本家」という展示があります。これはファンタビュー装置(模型と映像の複合演出装置)を使って、ボックスの中で演劇の立体映像が見られるもので、演者がそれぞれ、坂本家の人々のお面を被って演じています。「ミニチュア人間」的映像が見られるので、特に子供に喜ばれることでしょう。

ハチキン乙女&イケメン長次郎と記念撮影

ハチキン乙女&イケメン長次郎と記念撮影

写真:春野 公比呂

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「ある日の坂本家」から、龍馬が暮らしていた坂本家の離れをイメージした部屋に行くには、「時のトンネル」という廊下を通ります。これは床に高知の四季を表現したCGが映し出され、歩くたびに映像が反応し、変化する幻想的な空間。

ハチキン乙女&イケメン長次郎と記念撮影

写真:春野 公比呂

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離れをイメージした部屋には縁側から上がることができます。奥には等身大の龍馬と姉・乙女が座っているので、絶好の記念撮影スポットになります。「坂本のお仁王様」と呼ばれた乙女は、この人形からもハチキン (「男勝り」という意) の性格が伝わってきます。

ハチキン乙女&イケメン長次郎と記念撮影

写真:春野 公比呂

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もう一つの記念撮影スポットは中庭にあります。ここには龍馬と乙女、近藤長次郎の等身大像があり、龍馬と長次郎の間に座って記念写真を撮ることができます。龍馬の像は珍しい最晩年の姿で、長次郎は像になってもイケメンです。

ミラクル鳴子

ミラクル鳴子

写真:春野 公比呂

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二階の「高知城下タイムスリップマップ」という展示は、幕末期の上町(かみまち)を200分の1の縮尺で再現した巨大ジオラマ。才谷屋や坂本家等も正確(位置的に)に再現されており、ドローン目線で鑑賞できます。

その奥には独立した部屋「バーチャル4面シアター」があります。入口にはよさこい踊りで使用される鳴子が掛けられており、これを持って入室するよう、表示されています。女児の親御さんなら分かると思いますが、これはプリキュア映画の上映時、中学生以下に配布されるミラクルライトに相当する応援アイテムなのです。

ミラクル鳴子

写真:春野 公比呂

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シアター映像は二種類あり、どちらかを選択して入室します。そこは壁の四面がスクリーンになっており、自分の周囲に映像が展開します。特に少年期の龍馬らが走るシーンでは、本当に龍馬が自分の周りを走っているような臨場感があります。

川に落ちた子犬を龍馬が助けるシーンや、道場で龍馬が師範代と剣術の稽古をするシーンで鳴子を鳴らすよう、指示が出ます。かなり強く鳴らさないと龍馬は稽古等で負けてしまいます。この点が、ミラクルライトで応援しようがしまいが、映画のストーリーは変わらないプリキュア映画とは異なる点。

ミラクル鳴子

写真:春野 公比呂

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7月19日まで開催のコーナー展「四国に残る龍馬の伝承と無名史跡」はその名の通り、著名な龍馬研究家も知らないような、四国四県に残る龍馬の無名伝承地や史跡を取り上げています。中には司馬遼太郎が探し出した愛媛県久万高原町の旅籠跡も。
展示品の中には、熊本藩の大砲の砲弾や薩摩藩の大砲の鉄製模型等、高知県内の博物館ではお目にかかれないような品々もあります。

大杉漣氏の最後の高知ロケ地

大杉漣氏の最後の高知ロケ地

写真:春野 公比呂

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同定された宇和島城下の龍馬の滞在所跡等、史上初公開の伝承地パネルも多数あります。土佐藩が幕府に隠れて密鋳していた各種地方通貨の参考品(精巧なレプリカ)も、他の博物館で展示されることは殆どありません。

大杉漣氏の最後の高知ロケ地

写真:春野 公比呂

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館から700mほど西、県道37号が交わる交差点を南に折れ、二つ目の交差点を東に折れた先には、土佐西国観音霊場第33番札所加納院観音堂がありますが、この堂は幕末期、前述の県道37号が交わる交差点角にありました。

龍馬を脱藩時、伊予国境まで案内した土佐勤王党の那須信吾はそれから約2週間後の文久2年(1862)4月8日、高知城下で同志と共に藩の参政、吉田東洋を暗殺し、その首を観音堂で待ち合わせた同志に預けています。

現在、移築された観音堂にはそんなおどろおどろしさはなく、境内の南端には「龍馬居眠りの堤跡」看板が設置されています。龍馬は前を流れる鏡川で水練をしていた際、休憩に上がって居眠りをしていたという堤の跡です。

大杉漣氏の最後の高知ロケ地

写真:春野 公比呂

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前述の県道37号が交わる交差点を西に渡った所には、僅か数歩で渡り切れる短い思案橋が架かっていますが、この先の平地に龍馬の脱藩の道の基点となる思案橋番所がありました。

橋は急逝する約1ヶ月前に放送された大杉漣氏の旅番組「漣ぽっ」でも取り上げられ、漣氏も橋の短さに苦笑いしていました。
他の龍馬関連のメジャー史跡については、生まれたまち記念館から出発するまち歩き「土佐っ歩」に参加するといいでしょう。

龍馬の生まれたまち記念館の基本情報

住所:高知県高知市上町2丁目6-33
電話番号:088-820-1115
開館時間:8:00〜19:00(最終入館18:30)・年中無休
アクセス:とさでん交通路面電車「上町一丁目」電停から徒歩2分ほど。無料駐車場あり

※一般の来館者は、バーチャル4面シアター内は撮影禁止です。
思案橋と観音堂へ直接行く場合は、「上町五丁目」電停から南へ徒歩数分

2019年5月現在の情報です。最新情報は公式サイト等でご確認下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/05/19 訪問

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