大自然の噴水にびっくり!台湾澎湖(ポンフー)の風櫃

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大自然の噴水にびっくり!台湾澎湖(ポンフー)の風櫃

大自然の噴水にびっくり!台湾澎湖(ポンフー)の風櫃

更新日:2019/07/23 12:50

宮坂 大智のプロフィール写真 宮坂 大智 村おこしNPO法人ECOFF代表理事、日本島嶼学会会員、国際島嶼学会会員、東京農業大学探検部OB

この1〜2年の間に急速に日本のTwitterやInstagramで話題になりつつある台湾の離島「澎湖(ポンフー)」をご存知でしょうか? 台湾本島からわずか1時間で行くことができる南の島には、まだまだ知られていないユニークな観光スポットが満載です。今回は、そんな澎湖にある絶景スポットから「風櫃(フォングエイ)」をご紹介します。

名前の由来となった海蝕洞。年に数回だけ天然の噴水が登場!

名前の由来となった海蝕洞。年に数回だけ天然の噴水が登場!

写真:宮坂 大智

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風櫃(フォングエイ)は、澎湖本島の最西端に位置する漁村です。「風」の「櫃」とは、とてもユニークなネーミングだとは思いませんか? 風櫃とは火をつけるために風を送るための道具のことで、その道具が出す音に似た音が聞こえるということで「風櫃」と呼ばれるようになりました。

ガスで手軽に火をつけられるようになった現代の私達にとってはあまり特別な音とは言えないかもしれませんが、かつては「その音を聞かずして澎湖に来たとは言えない」と形容されるほどでした。

それでは、その音はいったいどこで聞くことができるのでしょうか? 音の発生源はなんと柱状になった玄武岩の上。柱状玄武岩の上に小さな穴が空いている場所が1箇所だけあり、その穴は海の作用で削られて出来た洞窟「海蝕洞」に続いています。

海蝕洞にはひっきりなしに波が押し寄せ、洞窟内の空気を圧縮し、唯一の出口である小さな穴から間欠泉のように勢いよく出します。その時の音が風櫃という地名の由来になったというわけです。

この現象は潮が満ちており、かつ南から強風が吹いている時にしか見ることができない非常に珍しいものなのですが、一見の価値があります。チャンスは台風が近づいていて風が強く波が高い時ですが、天気が荒れている時は無理はしないようにしましょう。

柱状玄武岩と夕日の絶景

柱状玄武岩と夕日の絶景

提供元:交通部觀光局澎湖國家風景區管理處

https://www.penghu-nsa.gov.tw/AlbumListC004800.asp…地図を見る

そんな風櫃(フォングエイ)にやってきてまず目に入るのは、丸い輪っかが2つ重なったような白い展望台です。なんだか不思議な形をしていますが、実は先ほど説明した間欠泉のような現象をモチーフにしたものです。そのため、遠くから風櫃を見るとちょうどこの展望台が風櫃の海蝕洞から拭き上げてきた水しぶきのように見えるんですよ。

柱状玄武岩と夕日の絶景

写真:宮坂 大智

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さて、上まで登ってみると風櫃の海岸に広がる不思議な地形が眼下に広がります。まるで六角形に切り出された岩が敷き並べられているようなこの海岸の正体は、澎湖のシンボルとも言える柱状玄武岩の上の部分です。ここでは柱状に結晶化した玄武岩が海底からそびえており、そのてっぺんの部分だけが姿を表しているのです。こうした場所は一気に水深が深くなるためたくさんの魚が集まる釣りスポットとしても人気があります。

また、風櫃は澎湖本島の西端にあるため夕日を眺めるスポットとしてもオススメです。風櫃ならではの玄武岩でできた海岸と夕日のコラボレーションはまさに澎湖ならではの絶景と言えます。

ところで、展望台から海を眺めるとかなり近い位置に台形の形をした島があることに気づくはずです。この島は形が四角いことからそのものズバリ「四角嶼」=「四角島」という名前が付いています。

小さな無人島ですが、かつては様々なことに活用された島でもあります。例えば、ハンセン病の収容所があったこともありますり、戦時中には大砲が置かれていたこともあります。また、屏東大学の教授が実験の一環として猿を放したこともあります。今は猿もおらず、誰も住んでいませんが、なんでもないような島にも色々な歴史があることを感じていただければと思います。

<基本情報>
住所:澎湖縣馬公市風櫃
アクセス:市内から県道201号線を風櫃方面に進み、車またはバイクで約30分。電動バイクの場合は約1時間。バスの場合は、市内の「馬公總站」から「風櫃線」に乗車し「風櫃牌楼」で下車し徒歩約5分。

蛇頭山のオランダ城跡と松島

蛇頭山のオランダ城跡と松島

写真:宮坂 大智

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風櫃(フォングエイ)の海岸からは少し離れた蛇頭山という場所には、日本とフランス、更にはオランダに関する史跡が残されています。なぜこんな小さな島に三カ国もの史跡が残されているのかとびっくりされるかもしれませんが、実は澎湖は台湾のなかでは最初に西洋世界に発見された地域です。また、大陸と台湾の中継地点にあるという地理的な条件のため、幾度となく侵略されてきた島なのです。

最初にやってきたのはオランダでした。台湾好きの方なら、台湾にオランダ統治時代があり、当時のお城の一部が台南に「ゼーランディア城(安平古堡)」として残されていることをご存知かもしれません。台南のゼーランディア城には実に400年近い歴史がありますが、そのゼーランディア城はもともと澎湖の風櫃に建てられたものが移設されたものなんです! 今でこそ何も残らず林に覆われていますが、台湾が世界史に登場する最初の舞台がこの地だったと思うとロマンを感じます。

フランスに関する史跡とは、澎湖が清仏戦争の際にフランスに占領された頃に伝染病でなくなったフランス人を弔った慰霊碑です。日本に関する史跡は、軍艦松島に関するものです。こちらは、風櫃近くに停泊していた軍艦が夜中に謎の大爆発を起こして多くの方が亡くなったのを弔ったものです。どちらも地元の方々や日本の有志によって長年供養されており、最近では2018年に200名を超える日本人が慰霊祭を執り行いました。

このように3つもの歴史的な史跡がある蛇頭山はきれいに整備された公園になっています。侵略や慰霊碑など負の要素の強い場所かもしれませんが、歴史を肌で感じるにはぴったりの場所です。また、ここからはちょうど馬公市街地を眺めることができ、夜景も綺麗です。

<基本情報>
住所:澎湖縣馬公市風櫃蛇頭山
アクセス:市内から県道201号線を風櫃方面に進み、車またはバイクで約25分(電動バイクの場合は約50分)ほど進んだ場所の右側に「蛇頭山」と書かれた看板があるので、そこを右折。以降も看板にしたがって約5分(電動バイクの場合は約10分)進むと到着。バスの場合は、市内の「馬公總站」から「風櫃線」に乗車し「風櫃東」で下車し徒歩約20分。

風櫃でダイナミックな自然と歴史に触れよう

風櫃は澎湖本島の西端にあり、行くまでは時間がかかります。しかし、そこには期待を裏切らない大自然と歴史があります。

台風で離島ツアーがキャンセルになってしまってもがっかりしないで! その時は風櫃でこの時しか見られない光景をご覧ください。

2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/07/19 訪問

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