ナポリには数え切れないほどの見どころがありますが、まずは行列ができる前にナポリで有名な芸術作品2つをスパッカ・ナポリ地区で鑑賞しましょう。
1つ目はサン・セヴェーロ礼拝堂。ここには世界でも有名な「ヴェールに包まれたキリスト」があります。彫刻家ジュゼッペ・サンマルティーノによる1753年の作品でヴェールの生々しさが圧巻です。
礼拝堂のオープンは朝9:00ですがチケット売り場には早朝から行列ができます。入場チケット(大人ひとり8ユーロ)は事前にオンライン購入して時間短縮をするのがオススメ。礼拝堂の入口にも入場待ちの列ができるためオープン時間より少し前に到着して並びましょう。
<基本情報>
住所:Via F. De Sanctis 19/21,80134,Napoli
電話番号:+39-081-551-8470
アクセス:地下鉄「ダンテ駅」から徒歩7分
続いては、サン・セヴェーロ教会から歩いて5分のサンタ・キアラ教会へ。教会の裏手にある「クラリッセの中庭」は1742年にドメニコ・アントニオ・ヴァッカロの手により完成した回廊式の庭園。黄・緑・青色で装飾されたマヨルカ焼の柱が並ぶ静かな庭を歩くと心が洗濯される癒しのひとときを体感できます。
教会は見学無料で朝7:30から、中庭の見学は有料(大人ひとり6ユーロ)で9:30(日曜日のみ10:00)からです。
<基本情報>
住所:Via Santa Chiara 49/c,80134,Napoli
電話番号:+39-081-552-1597
アクセス:地下鉄「ダンテ駅」から徒歩8分
芸術作品を鑑賞したら、そのままナポリの下町スパッカ・ナポリを散策しましょう!通りにはカフェや庶民的なレストラン、土産物屋が所狭しと並んでいます。路地に一歩入るとバルコニーから洗濯物がはためき、住人同士がおしゃべりする日常の風景を垣間見ることができます。ここは、まさにナポリの活気を肌で感じることができる場所です。観光客が多いエリアなのでスリには十分気をつけましょう。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るランチもそのままスパッカ・ナポリで!このエリアは美味しいピッツェリアがたくさんあることでも有名です。通常ランチタイムは13:00から。行列を避けるため12:00時台には入店しましょう。イタリアでは1枚のピザをひとりで食べきるのがマナー。朝食抜きで本場のピザに挑戦してくださいね。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るランチの後のデザートはナポリを代表するお菓子「ババ」!きのこの形をしたラム酒たっぷりのスポンジケーキです。スパッカ・ナポリでは歩きながら食べられるひとくちサイズのババを店頭で売るお店がたくさん。今やバリエーションも豊富でチョコレートやピスタチオクリームを入れたものまであります。どれにしようか迷っちゃう!うれしい幸せタイムです。
お土産にはラム酒に浸っていない乾燥タイプのババがオススメ。2週間程度日持ちするので日本への持ちかえりも可能です。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るお腹がいっぱいになったところでスパッカ・ナポリを後にして歩くこと15分、ナポリの主要なモニュメントが集まる海辺のエリアにやってきました。
ここでは、まずプレビシート広場を見学しましょう。25,000平方メートルを誇るナポリで一番大きなこの広場は昔から式典やお祭りに使われてきました。1860年両シチリア王国がサルデーニャ王国に統合される市民会議を開いたことから現在の「プレビシート」(市民会議の意味)の名が付けられました。
広場の中央には18世紀からナポリを統治したブルボン家のカルロ3世とその息子フェルディナンド1世の騎馬象、奥にはローマのパンテオンによく似たサン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂があります。
<基本情報>
住所:Piazza del Plebiscito,80132,Napoli
アクセス:バス「サンカルロバス停」から徒歩3分
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る次はプレビシート広場の向かいにあるナポリ王宮です。正面ファザードにはナポリを統治した歴代の王の像が並んでいます。17世紀にスペイン王の居城として建築されましたが、一度も使われることのないまま18世紀に増改築されブルボン家の王宮となりました。
現在は王宮博物館として一般公開され、宮廷劇場や玉座の間、王の礼拝堂などため息がでるほど豪華な室内装飾や絵画を間近で見ることができます。強国ナポリの財力と権威を物語る歴史上とても貴重な建物です。見学は大人ひとり6ユーロ、時間は9:00〜20:00です。
<基本情報>
住所:Piazza del Plebiscito 1,80132,Napoli
電話:+39-081-580-8255
アクセス:バス「サンカルロバス停」から徒歩3分
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る王宮を出たらそのまま海沿いを歩きましょう。ナポリっ子お気に入りの散歩道「ナザーリオ・サウロ通り」へ。手前にはナポリ湾、奥にはヴェスビオ火山を眺める人気の撮影スポットでもあります。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る海沿いの散歩道から王宮前へ戻り、すぐ隣りのサン・カルロ劇場の見学ツアーに参加しましょう!午後の部は15:30に英語ツアー、14:30と16:30にイタリア語ツアーが開催されます(日曜日は午後の回なし)。大人ひとり9ユーロ、所要時間は45分。
この劇場はカルロ3世により1737年に建造。ヨーロッパ最古の現役オペラハウスとしてその名を知られ、ミラノのスカラ座、ローマのオペラ座と並ぶイタリア三大歌劇場のひとつです。ジョアッキーノ・ロッシーニやジュゼッペ・ヴェルディなど名立たる音楽家が活躍した歴史あるオペラ劇場を自分の目で見るチャンスです!
<基本情報>
住所:Via San Carlo 98/F,80132,Napoli
電話:+39-081-797-2412
アクセス:バス「サンカルロバス停」すぐ
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るここでようやく午後の休憩タイム!サン・カルロ劇場の向かいにあるウンベルト1世ガレリアにはオープンテラスのカフェが並んでいます。ここでしばらく歩き疲れた体を休めましょう。
ウンベルト1世ガレリアは、ミラノのヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレリアを模して1890年に完成。床には十二星座の装飾があり、十字に交差する中央の天井はガラスと鉄で造られた高さ58mのドームになっています。
<基本情報>
住所:Via San Carlo 15,80132,Napoli
アクセス:バス「サンカルロバス停」すぐ
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るサン・カルロ劇場とは反対のガレリアの出口を抜けると、ナポリで一番の繁華街トレド通りが目の前に広がります。左右には流行りのブティックや食べ歩きのお菓子やストリートフードを売るお店がたくさん。大都市ナポリらしさを感じる通りです。
<基本情報>
住所:Via toledo,80132,Napoli
アクセス:地下鉄「トレド駅」すぐ
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る夜は早めに夕食を済ませて優雅にオペラ観賞を楽しみましょう!ナポリが世界に誇るサン・カルロ劇場で忘れられないひとときを満喫してください。チケットは日本からオンライン購入可、演目と上演日は公式サイトで確認してください。
今回ご紹介したコースでは、移動に時間を割かないよう見どころの多い2つのエリアにフォーカスしました。スパッカ・ナポリではご紹介した2つの教会以外にナポリの守護聖人を奉るドゥオモをはじめ数々の教会が点在しています。そして、時間があれば「ソッテラネア」と呼ばれるギリシャ時代からの地下道見学もオススメです。
海沿いの歴史的モニュメントが集中するエリアには有名なカフェがたくさん。歩き疲れたら本場のエスプレッソコーヒーで休憩を。
尚、夜のオペラ観賞は終了が深夜に及ぶことが多々あります。帰りは安全を第一にタクシーでホテルまで帰るよう心がけてください。
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/6更新)
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