野島公園は、横浜市の最南端、平潟湾入口に位置する小さな島を利用した総合公園です。過去には歌川広重が浮世絵「「野島夕照(のじまのせきしょう)」のモデルとした景勝地でもあります。場所は金沢シーサイドライン「野島公園」駅から徒歩5分、公共交通機関の利用だけでなく、車で行く場合にも駐車場が整備されているのが嬉しいところ。
野島公園では潮干狩りを目的に訪れる人たちが大勢います。特に春から初夏にかけては最適なシーズンです。そこで、潮干狩りについてアドバイスを書いておきましょう。ちなみに、野島公園では潮干狩りを無料で行うことができ、アサリをたくさん捕ることができます
・狙い目は大潮の日の干潮の時間帯。あらかじめ潮見表などをチェックしておきましょう。
・最低限、熊手とアサリを入れる網と長靴は持っていきましょう。
・日焼け対策できる服装で行けば完璧です。
無料で手軽に潮干狩りができる場所ですが、
「小さすぎる貝は持ち帰らない」
「あまりたくさん貝を持ち帰らない」
というマナーは守りましょう。これからも、この場所で潮干狩りができるようにするためです。
捕ったアサリは持ち帰って調理……、というのももちろんよいのですが、取れたれのアサリをすぐに砂抜きし、その場で炒めて取れたての風味を楽しむのもよいものです。もちろん、潮干狩りの季節に限らず、野島公園には広いスペースのバーベキュー広場があるので、1年を通じて楽しむことができます。
バーベキュー場を使用するには、事前予約が必要です。1が月前の1日からの予約が可能となっております。コンロや焚き火台の持参は不要で、あらかじめ設置されている炉を使います。炭や薪は、公園内にある青少年センターで販売されていて、ここでは鉄板をレンタルしてくれます。つまり、食材だけ持参すればバーベキューできてしまうという、入門者向けの場所にもなっているのです。
バーベキュー場は有料ですが2014年4月1日より、ゴミ処分料金が含まれるようになりました。それでも、ゴミの分別、原料などの後始末はきちんと行うことが、アウトドアの上級者とみられる秘訣ではないでしょうか?
バーベキュー場利用料:平日1日2,000円 日曜祝日1日2,500円
アウトドアを楽しむための設備が充実しているのが野島公園の特徴。都心から離れることなくキャンプを楽しむための設備も整っています。キャンプ場は、テントを設営できるエリアの隣が海岸。風によっては生活の音が聞こえてきます。
キャンプ場でも事前予約が必要で、大区画と小区画を選ぶことができます。小区画で7m四方なので、数人規模ならこちらがお勧めです。また1カ所だけですがキャンプファイヤーができる施設もあり、その場合には事前予約の他に届け出が必要です。また、キャンプをする人向けに移動式バーベキュー炉の貸し出しも行われています(有料)。
「穴場」と書きましたが、実は予約を取るのはそれほど容易ではありません。小学生の野外宿泊など、キャンプ場が団体で予約されることが多いためです。予約はお早めの方がよいと思われます。また、潮干狩りやバーベキューとのコンボも楽しいのではないでしょうか?
写真の案内所で、キャンプのための手続きはすべて行ってくれます。また、キャンプでは必ず必要になる水道などの設備も充実しているので、仕込み、洗い物で不便になることもありません。
施設利用料金(10:00〜翌9:30)
大区画(10m×10m):¥2,000
小区画(7m×7m):¥1,500
野島公園の最も海に近い場所の海抜は3m、そこから海抜57mの展望台まで上ることにしましょう。体力に自信のない方は、駐車場に近い上り坂から長い距離を歩く方がよいでしょう。ちなみに、展望台に上るにはもうひとつ、稲荷神社からおよそ300段の階段を上るという近道があるのですが、こちらは脚力に自信のある方向け。
展望台のデッキは360度視界が開けていて、天気がよければ房総半島まで見渡すことができます。反対側には、横浜みなとみらい地区までの展望が利き、遠目にベイブリッジを見ることもできます。写真は展望台から八景島シーパラダイスの方向を撮影したもの。金沢シーサイドラインを使えば、意外と近い場所に位置しているのです。ここは潮干狩りのシーズンとは関係なく、四季折々の景色が、周囲の展望が利くので、日の出、日の入り、夜景も写真では狙えます。
潮干狩り、バーベキュー、キャンプまで楽しめる野島公園、いかがでしたでしょうか? 野島公園の見所はここだけでなく、両翼80mという、草野球ならば十分上級者向けの野球場が併設されていて、比較的低価格で利用できます。また、旧伊藤博文金沢別邸が公園の一角にあり、建物自体は横浜市の有形指定文化財になっていて、2009年より昔の姿の復元されて一般公開されています。ここでは、「喫茶」というサービスがありコーヒーではなく建物と庭園を見ながら飲むためのお茶を出してくれるというものです。自然の干潟の集まる野鳥を観察する目的で訪れる人も多く、季節ごとに何か行きたくなる理由が見つかる場所でもあります。
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(2024/10/16更新)
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