写真:モノホシ ダン
地図を見る若桜駅は、若桜線の終着駅として1930年(昭和5年)に開業しました。若桜鉄道唯一の社員配置駅で、窓口で乗車券やグッズ等を発売、販売しています。ホームは単式ホーム1面1線で、ほかに側線が敷設されています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る駅構内にはかつて運行されていたSLのための設備、転車台や給水塔などが残されていて、入構許可証(大人300円 小人無料)で構内の見学をすることができます。なお、入構許可証は、帰る際には窓口で返却することになっています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る若桜駅ではC12形蒸気機関車が展示されています。国鉄の前身である鉄道省が製造したタンク式蒸気機関車で、282両が製造されました。若桜駅で展示されているC12形蒸気機関車は167号機で、1938年(昭和13年)製です。1944年(昭和19年)から1946年(昭和21年)まで鳥取機関区に所属して、若桜線を走っていました。
退役後は、兵庫県多可町の公園で静態保存され、2007年(平成19年)に約半世紀ぶりに若桜駅に里帰りし、若桜駅のシンボルとして鉄道ファンや観光客の人気を集めています。
2008年(平成20年)3月からは若桜駅構内で、圧縮空気を動力源とした展示運転が行なわれています。圧縮空気を動力源とする方法は、水と石炭によって蒸気を使わないだけで、機関車を動かす仕組みは同じです。
写真:モノホシ ダン
地図を見るSL展示運転は、おもに4月〜11月の第2、第4日曜日です。12月から3月までは積雪のため行なわれていません。運行時間は1回目が11時、2回目が13時30分、3回目が15時15分です。なお展示運転は、機関車の状態で変更になることもあります。C12展示運転スケジュールにつきましては、関連MEMOの若桜鉄道のホームページをご覧ください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る若桜駅の転車台は人力による手動式になっています。転車台は機関車が上にある状態でも二人で簡単に回せます。転車台を回転させてみたいという方は、係りの人と一緒に回すこともできます。
写真:モノホシ ダン
地図を見るSL展示運転では、SLの引くトロッコに乗車することもできます。トロッコ乗車体験料は、入構料とは別に大人・小人とも200円です。展示運転のラストでは、C12の運転台を見学したり、汽笛を鳴らしたりすることもできます。約半世紀ぶりに若桜駅に帰ってきたC12と楽しい時間を過ごしてみましょう。
<若桜駅の基本情報>
住所:鳥取県八頭郡若桜町若桜345-2
電話番号:0858-82-0919
アクセス:郡家駅から約30分 若桜駅前バス停から徒歩約1分 道の駅若桜「桜ん坊」から徒歩約5分
写真:モノホシ ダン
地図を見る若桜鉄道の「隼駅」は、近年、スズキの大型バイク「GSX1300Rハヤブサ」オーナーが集まる駅として脚光を浴びています。きっかけは、2008年(平成20年)に、二輪専門誌の企画で「8月8日はハヤブサの日。隼オーナーは隼駅に集合!」と呼びかけたことからです。
2009年からは「隼駅まつり」が開催され、2018年の「第10回隼駅まつり」では過去最高の2000台を超えるバイクが集結する真夏のビッグイベントになりました。イベント当日は、集合写真撮影やライダートークショーなどが開かれます。隼オーナーの方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
<2019年「第11回隼駅まつり」の基本情報>
開催場所:船岡竹林公園
住所:鳥取県八頭郡八頭町西谷564-1
開催日:2019年8月4日(日)
開催時間:10:00〜12:30
アクセス:鳥取自動車道河原ICから車で10分
写真:モノホシ ダン
地図を見る若桜鉄道では、スズキ二輪の協力を受けてWT3300形気動車「宝くじ号」にラッピングを施し、「隼ラッピング列車」として運行しています。
列車の片面はブラウンカラーの初代隼(1999年)をモチーフとし、反対側は2008年に生まれ変わった二代目モデルのラッピングをしています。車内は転換クロスシートになっています。タイミングがあえば、ぜひ乗車して写真撮影などを楽しみましょう。
<隼駅の基本情報>
住所:鳥取県八頭郡八頭町見槻中字立縄175-2
電話番号:0858-82-0919(若桜駅)
アクセス:郡家駅から約8分 鳥取自動車道河原ICから車で15分
写真:モノホシ ダン
地図を見る隼駅は無人駅ではありますが、簡易委託駅となっていて、売店となっている駅事務室ではグッズ販売などをしています。またホーム脇の引き込み線には、JR四国からやってきた「オロ12 6」を展示、夜行列車「ムーンライト松山」「ムーンライト高知」に使用されていたため「ムーンライトはやぶさ号」と命名されました。
車内はカーペット敷きに5区画のセパレーションが付いていて、休息施設となっています。車内の公開と休憩の利用は土曜・日曜です。夜間滞在(宿泊)も可能ですが、その際は前週までに電話での申し込みが必要です。なお、宿泊施設ではありませんので、布団等の寝具の用意はありません。
<ムーンライトはやぶさ号の基本情報>
電話番号:080-3433-0317(土曜・日曜のみ通話可能)
利用時間:10:00〜17:00
夜間利用:17:00〜翌朝9:00
休憩料金:ひとり200円(会員100円)
夜間滞在料金:ひとり1000円(会員500円)
写真:モノホシ ダン
地図を見る若桜鉄道では2つの観光列車が運行されています。そのひとつが2018年3月4日に運行を開始した「昭和」。WT3000形気動車をリニューアルしたもので、ネーミングは、若桜鉄道に、昭和初期の駅舎や施設が多数残っていることから命名されました。
写真:モノホシ ダン
地図を見る「昭和」は、著名な工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザイン。青いレトロな外観で、床や窓枠などの内装には温もりを感じさせる木材を使用。豪華なソファも備え、くつろぎながら沿線風景を楽しむこともできます。ツアーなどの貸切以外では、定期列車としても運行されています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る「昭和」に続く、観光列車第二弾として2019年3月2日から運行を開始したのがWT3000形をリニューアルした観光列車「八頭」。カラーは、八頭町特産の柿と沿線の紅葉をイメージした赤褐色となっています。 こちらもツアーなどの貸切以外では、定期列車としても運行されていますので、出会えたらとてもラッキーです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る若桜鉄道おすすめの撮影スポットでは「若桜鉄道 第二八東川橋梁」がイチ押し。最寄駅は「徳丸駅」。駅舎はありませんが、駅前にはトイレと駐輪場と駐車場があって、マイカーで撮影に訪れた際にもおすすめです。
<徳丸駅の基本情報>
住所:鳥取県八頭郡八頭町徳丸
電話番号:0858-82-0919(若桜駅)
アクセス:郡家駅から約11分 下徳丸バス停から徒歩で約5分
写真:モノホシ ダン
地図を見る若桜鉄道 第二八東川橋梁は、八東川に架かる橋長128メートルの鋼製10連桁橋。異なる三社製造の13メートル、6.7メートルの桁からなっています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る撮影ポイントは、徳丸駅から徒歩で約5分のところにある「徳丸どんど」と呼ばれる自然滝。中州からは「徳丸どんど」と橋梁をうまく収めることができますが、川を渡らなければならないので長靴が必要です。なお、春の雪解け時や梅雨時には、川が増水しますので安全のため、堤防上から撮影するようにしましょう。
いかがでしたか。「まるごと鉄道博物館」若桜鉄道では、ほかにも見どころがいっぱいです。隼駅のひとつ若桜駅寄りの「安部駅」は、レトロな駅舎もさることながら、映画『男はつらいよ』のロケ地にもなったので「寅さんかかし」がお出迎えしてくれます。
さらに安部駅のひとつ若桜駅寄りの「八東駅」には、有蓋緩急車 ワフ35000形が。有蓋緩急車とは、車掌室と貨物室が一体となった合造車で、現存する展示車両としては、若桜鉄道・八東駅のものが国内唯一のものです。
日本で初めて古い施設が一括して国の登録有形文化財になった若桜鉄道若桜線で、古き良き時代の日本を彷彿とさせる鉄道の旅を楽しんでみてください。
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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