台北からバスで2時間ほどの場所にある、台湾北部の山あいの町「九フン*」。細い路地にはお土産屋や飲食店などが軒を連ねます。斜面に町が広がっているため、海を一望できるレストランや茶芸館もいくつかあり、観光客に人気です。
九フンは山間部に位置するので天候が変わりやすく、雨が多いのが特徴。写真もあいにくの天気ですが、展望台からはご覧のような眺めが楽しめます。
*九フンのフンはにんべんに分
写真:赤木 リン
地図を見る九フンの代名詞ともいえるのが、路地に赤提灯が連なる幻想的な風景。その路地でひときわ目を引くのが、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の世界観にピッタリな阿妹茶酒館という茶芸館です。
この路地は石段になっていて、人がすれ違うのもやっとという狭さ。常に観光客で混雑しているため、写真を撮るのも一苦労です。
混雑から抜けて、阿妹茶酒館を近くからゆっくり眺められないものか……。
そんな方におすすめしたいのが、阿妹茶酒館の向かいにある茶芸館「海悦楼茶坊」を利用するという方法です。
写真:赤木 リン
地図を見る烏龍茶の産地である台湾には、工夫茶(功夫茶)と呼ばれるお茶の作法があります。それを気軽に体験できるのが、茶芸館(茶藝館)。
「海悦楼茶坊」はお茶だけでなくコーヒーやジュース、台湾料理などさまざまなメニューがそろっていますが、やっぱりここは伝統的な台湾茶をいただきましょう。
注文をすると店員さんが茶道具一式と、お湯がたっぷり入った大きなやかんを持って登場。やかんは足元の火鉢にかけて沸かします。
写真:赤木 リン
地図を見る写真は台湾を代表するお茶、東方美人茶です。時間をかけて発酵されていて、紅茶に似た味わいと甘い香りが特徴の飲みやすいお茶です。このほかにも凍頂烏龍茶や阿里山のお茶なども選べます。
店員さんによりますが、簡単な日本語もまじえながらお作法を丁寧に説明してくれます。2杯目からは自分で淹れる必要があるので、しっかり聞いておきましょう。……と言ってもそんなに難しくはないので、あまり緊張しなくても大丈夫です。
お湯だけでなく茶葉もたくさんいただけるので、好きなだけ飲むことができますよ。
写真:赤木 リン
地図を見る干しグァバや台湾梅干しなどのお茶請けもオーダーできます。九フンは食べ歩きも楽しい町なので、あれこれ食べたい方はこれくらいがちょうどいいかもしれませんね。
写真:赤木 リン
地図を見る夕暮れになると路地の提灯に明かりがともり、幻想的な雰囲気に変わります。
海悦楼茶坊は3階まであり、こちらは1階のテラス席からの眺めです。
予約なしでも入れる場合があるようですが、やはり夕暮れ時に混雑するため予約しておくのがベスト。電話での予約は受け付けておらず、現地ツアー予約サイトからであれば申し込みが可能です。座席の位置までは指定できないため、予約状況によってはテラス席ではなく店内席になる可能性もあります。詳しくは関連MEMOをご確認ください。
写真:赤木 リン
地図を見るこちらの写真はテラスの一番端、路地に一番近い場所から撮影したもの。ベストポジションから気兼ねなく撮影できるのは、入店した人だけの特権です。
お店の入り口付近から、人混みをかき分けつつ撮影する観光客の方もたくさんいますが、のんびり景色を楽しみゆっくり写真撮影をするなら、海悦楼茶坊を利用するのがおすすめです。
住所:新北市瑞芳區九フン豎崎路31號
アクセス:台北市内からバスで約2時間
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
赤木 リン
電車好きで魚好きの娘と、夢はでっかく全国の水族館制覇。旅のモットーは「行ってみようやってみよう!」子供と一緒に楽しめるスポットを中心にご紹介していきたいと思います。
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