写真:藪内 成基
地図を見る「ストロベリームーン」は満月が赤みがかって見える現象です。日本では夏至の頃に見られ、2019年は6月17日(月)の満月が該当します。
国立天文台によると、北米大陸でイチゴの収穫時期に昇る「赤い月」を呼んだのが始まりとされています。ただしストロベリームーンは学術用語ではありませんので、明確な定義はありません。
日本ではイチゴ狩りのシーズンも重なって春のイメージが強いイチゴですが、本来は初夏が旬。俳句でも「苺」は夏の季語です。
写真:藪内 成基
地図を見るストロベリームーンが赤く見えるのは、高度が影響しています。夏至に近い満月は、地平線に近い空を移動するため、夜中でも赤みがかって見えることがあるのです。朝日や夕日が赤く見えるのと似ていますね。
写真:藪内 成基
地図を見るせっかく月を見上げるのであれば、気持ちいい自然に囲まれ、さらにロマンチックな雰囲気が感じられる場所がいいですよね。おすすめの場所が、阿蘇山(熊本県)から近く、見事な石垣や曲線美を多用したデザインが特徴的な岡城(大分県竹田市)です。
写真:藪内 成基
地図を見る岡城は世界規模の旅行サイトによる「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング 2018」で5位にランクインしている、旅人に人気の城跡。立派な石垣のほか、どこかヨーロッパの古城を感じさせる点も、旅人の心をつかんでいます。
ちなみに1位から順に姫路城(兵庫県姫路市)、二条城(京都府京都市)、松山城(愛媛県松山市)、松本城(長野県松本市)と続きます。
写真:藪内 成基
地図を見る岡城といえば瀧廉太郎が作曲した「荒城の月」のモデルと考えられています。瀧廉太郎は、少年時代を城下町竹田で過ごし、荒れ果てた岡城に登って遊んだ印象が深かったとされています。もしかすると、瀧廉太郎も岡城でストロベリームーンを見ていたかもしれませんね。
岡城は2019年3月、「日本百名月」鑑賞地に選ばれています。全国の自治体や観光業者などでつくる夜景観光コンベンション・ビューロー(東京都)の取り組みにより、全国で36ヵ所が選定(2019年3月現在)。「城跡から望む月の輝きが石垣にうつる姿」などが評価されています。
写真:藪内 成基
地図を見るストロベリームーンは地平線に近い状態で見られますので、夜がふけ、月が高く昇ってしまうと見られなくなります。また、岡城は一部ライトアップされているものの、懐中電灯を備えるなど、足元にくれぐれもご注意ください。また、虫対策もお忘れなく。
夜ですので、無理に岡城に登りたくないという方もいらっしゃるかと思います。岡城の駐車場からも石垣が見上げられますので、「荒城の月」の雰囲気を味わいながら、月を見上げてみてはいかがでしょうか。
写真:藪内 成基
地図を見るストロベリームーンについてご紹介してきましたが、岡城からは夕日も絶景です。くじゅう連山や阿蘇山、日本100名山のひとつ祖母山に囲まれた大パノラマ。美しい稜線が、夕日によって照らし出されます。
写真:藪内 成基
地図を見るストロベリームーンと違って、晴れていればいつでも見られますので、ぜひロマンチックな夕景もぜひお楽しみください。瀧廉太郎も眺めていたかも知れませんね。
写真:藪内 成基
地図を見る岡城への起点はJR豊肥本線の豊後竹田駅。大分駅からJRで約1時間10分、熊本駅から特急バスで約3時間20分。公共機関でアクセス可能です。豊後竹田駅では、愛くるしさで人気の「ねこ駅長ニャー」がお出迎えしてくれます。
城下町にはゲストハウスや旅館、ビジネスホテルもありますので滞在にもおすすめです。また、同じ竹田市内には、「日本一の炭酸泉」として知られる長湯温泉や、くじゅう高原がありますので、旅の目的に合わせてじっくり滞在してみてはいかがでしょうか。
住所:大分県竹田市大字竹田2889
電話番号:0974-63-4818(竹田市教育委員会文化財課)
アクセス:JR豊肥本線「豊後竹田駅」から徒歩約30分(2km)
※豊後竹田駅前からタクシーやレンタサイクルが利用可能
岡の詳細は下記関連MEMOのリンクもご参照ください。
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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