最新ツール「ヒストパッド」で巡る!フランス「アンボワーズ城」

最新ツール「ヒストパッド」で巡る!フランス「アンボワーズ城」

更新日:2019/07/01 10:24

西原 朋未のプロフィール写真 西原 朋未 旅行業界・旅行ライター&編集者、舞台鑑賞ライター、「三銃士」ヲタクライター
ロワール地方は古くから王侯貴族の狩猟の館や城がならぶ「王家の庭」。なかでもアンボワーズ城は「フランスのルネッサンス発祥の地」「レオナルド・ダ・ヴィンチの墓がある城」として知られ、フランスの歴史的にも特別な場所です。このほどアンボワーズ城に、その長い歴史を楽しくわかりやすく説明してくれるガイドツール「ヒストパッド」が登場しました。日本語で城の歴史や見どころをしっかり紹介してくれるスグレモノです。

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フランス・ルネッサンス発祥の地

フランス・ルネッサンス発祥の地

提供元:C.Mouton_CRTCentreValdeLoire

https://www.valdeloire-france.com/地図を見る

フランス国鉄SNCFのアンボワーズ駅から20分ほど歩くと、ロワール川沿いの小高い丘にアンボワーズ城が見えてきます。

城の大元は紀元前5〜4世紀頃に造られたケルト人の砦だったものが時代の変遷とともに城館となり、1434年にフランス王国ヴァロワ朝のシャルル7世が領有します。以後ルイ11世、シャルル8世、ルイ12世、そしてダ・ヴィンチの庇護者であったフランソワ1世……と、ブルボン王朝に代わる約200年のあいだ、フランス王の居城として使われてきました。

ちなみにシャルル7世は英国との百年戦争末期、ジャンヌ・ダルクの活躍を機に戴冠した人物。この王の時代に英国との百年戦争が終結し、フランスは新しい時代を迎えたのです。

フランス・ルネッサンス発祥の地

写真:西原 朋未

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シャルル7世以後の時代、フランスはブルターニュ公国を併合して領地を拡大し、ハプスブルク家とイタリアの領有を争いました。そうしたなかシャルル8世は遠征先のイタリアで、洗練されたルネッサンス文化に触発されます。王はイタリアから職人をフランスに招き、アンボワーズ城をフランスで初めて、ルネッサンス様式で改築し、庭園をつくります。この庭園はフランス式の幾何学模様の庭園の先駆けとなりました。

1516年、当時王位にあったフランソワ1世はレオナルド・ダ・ヴィンチを招き、この城のそばにあるクロ・リュセ城を与えます。ダ・ヴィンチは1519年にクロ・リュセ城で亡くなるまで、様々な発明やデッサンなどを残します。食事の際のフォークや大きなテーブルなど、今では当たり前の宮廷文化も、イタリアを通してこのアンボワーズ城の宮廷に入り、そしてフランス中へと広まっていったのです。

レンタル料は入場料込み。もれなく付いてくるヒストパッド

レンタル料は入場料込み。もれなく付いてくるヒストパッド

写真:西原 朋未

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ちょっと前置きが長くなりましたが、城内に入っていきましょう。
アンボワーズ城の敷地には王の居城であった城と、サン・テュベール礼拝堂、さらに広大な庭園が広がります。この城の入り口のところに入場口があり、ヒストパッドはそこで貸し出しをしています。利用料は入場料に含まれており、追加料金などは必要ありません。この城を見学する人にはもれなく付いてくる、というわけですね。

レンタル料は入場料込み。もれなく付いてくるヒストパッド

写真:西原 朋未

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ヒストパッドはタブレット型のデジタルガイドで、使い方は簡単。画面の言語セレクトで日本語をタッチすれば、日本語で説明文が現れます。あとは城の中に「HISTOPAD」と書かれたポイントがありますので、そこでパッドをスキャンしてデータを読み込むと、その部屋の説明が画面に映し出されるのです。

説明はもちろん、在りし日の姿も見られる

説明はもちろん、在りし日の姿も見られる

写真:西原 朋未

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では実際にヒストパッドを使って見学をしてみましょう。例えば王の謁見の間。広い部屋に玉座が置かれており、色の違う壁などから修復のあとがうかがえます。そこにスキャンしてデータを読み込んだヒストバッドをかざすと、フランソワ1世の時代に、どのような形で謁見が行われていたかが映像で見られるのです。

説明はもちろん、在りし日の姿も見られる

写真:西原 朋未

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こんな感じですね。大広間がどのように使われていたか、この城に居住していた王はどんな人物だったか、ここにどのようにテーブルをセットして食事をとっていたか……。そうしたことが画像や説明文とともにでてくるわけです。

次はサン・テュベール礼拝堂を見てみましょう。この礼拝堂はルイ11世時代の1493年に建てられたもので、内部にはレオナルド・ダ・ヴィンチの墓があります。

説明はもちろん、在りし日の姿も見られる

写真:西原 朋未

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ここもヒストバッドをかざしてみると、ダ・ヴィンチの墓を調査した時の映像が出てくるのです。ちょっとお見せできませんが、ヒストパッドには遺骨の状態や副葬品などの映像があり、その品々についての説明もなされています。副葬品には芸術家の守護聖人・聖リュックの名が刻まれています。ダ・ヴィンチらしいですね。

なお研究の結果、遺骨から推測するとダ・ヴィンチは身長180センチだったそうで、当時としては相当に大柄です。しかもダ・ヴィンチをフランスに招いた友人フランソワ1世は、さらに大きい身長2メートルという高身長だったとか。「巨人族ですか?」と言いたくなる大柄な2人が、この城内を歩いている様子を想像しながらの見学も楽しいものです。

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城からはロワールの平原が一望。ヒストパッドで宝探しも

城からはロワールの平原が一望。ヒストパッドで宝探しも

写真:西原 朋未

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城はルネッサンス様式と、その前の時代のゴシック建築など、様々な様式が混在しています。例えば先のサン・テュベール礼拝堂や、城の兵士の詰め所などはゴシック様式。
ルネッサンス様式の部屋として代表的なのが「給仕の間」と呼ばれる食堂と、アンリ2世の寝室(写真)です。

先の大広間とちょっと雰囲気が違いますよね。もちろん広さが全然違うのですが、超ざっくり、大まかに言うと、ゴシック様式は尖塔のモチーフなどが使われシャープな感じ。ルネッサンス様式は家具やベッドの装飾ひとつをとっても丸みと奥行きのある雰囲気です。

もちろんすべてがこの限りではありませんが、ヒストパッドは様式や紋章に使われているモチーフの意味なども説明してくれますので、歴史や装飾に興味のある方は読んでいるだけであっという間に時が過ぎていきます。

城からはロワールの平原が一望。ヒストパッドで宝探しも

写真:西原 朋未

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なお、城の巡回路のテラスや庭園からはロワール川一帯の絶景が一望できます。意外と幅の広いロワール川に、どこまでもなだらかな大地が連なりところどころ森がこんもりと茂る風景は、確かに「フランスの庭」。ロワール流域にある古城の数々は、そもそもほとんどが王侯貴族の狩猟のために建てられたものでした。森や田園風景が広がるロワールは、まさに狩猟場としてはうってつけだったのだなという景観を目の当たりにすることができます。

城からはロワールの平原が一望。ヒストパッドで宝探しも

写真:西原 朋未

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庭に出てみるとレオナルド・ダ・ヴィンチの胸像が。実はサン・テュベール礼拝堂の中にあるダ・ヴィンチの墓は移築されたもので、最初はこの胸像が立つ場所に埋葬されていました。

なおヒストパッドにはガイド機能ばかりでなく、実はゲームも付いています。宝箱のあるポイントでアイテムを集めながら城内を巡るのは、ちょっとしたRPGゲームをしている気分。全部集めたらどうなるか……それは実際に現地で確かめてみてくださいね。

スキャンしたり見たり読んだりメモったりと、「楽しみながら学ぶってこういうことか!」と思わせてくれるツール、ヒストパッド。もし途中で使い方がわからなくなっても、そばにいるスタッフに声をかければちゃんと教えてくれますので、臆せず声をかけてみてくださいね。

一緒に訪れたいクロ・リュセ城。ランチはアンボワーズ城の麓で

一緒に訪れたいクロ・リュセ城。ランチはアンボワーズ城の麓で

写真:西原 朋未

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「ルネッサンスの生まれた城」「ダ・ヴィンチの墓がある城」、そして現代の最新ツールで楽しく巡れるアンボワーズ城。

こことセットでぜひ訪れていただきたいのがダ・ヴィンチが実際に居住していたクロ・リュセ城です。この城はアンボワーズ城から歩いて10分ほど。電車で訪れる場合は午前中にまずクロ・リュセ城に向かい、午後にアンボワーズ城を訪れるのが効率的です。

世界遺産に登録されている歴史的な城と、タブレットを使った最新ガイド。過去と現代のちょっとしたミクスチャーが、さすがダ・ヴィンチゆかりの城と言うべきか、じつにフランスらしいところでもあります。

なお、ランチはアンボワーズ城の下にたくさんのカフェやレストランが並んでいます。おすすめは「シェ・ブルノ」。カジュアルなビストロで、ランチは13〜16ユーロとそれほどツーリスト価格でもなくお手頃です。

アンボワーズ城の基本情報

住所:Bp 371, Amboise Cedex, 37403 AMBOISE
電話番号:+33-2-47-57-00-98
アクセス:Amboise駅から徒歩約20分

2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/02/24−2019/03/01 訪問

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