忘れられない極上湯!米沢「湯滝の宿 西屋」300年前の湯滝風呂

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忘れられない極上湯!米沢「湯滝の宿 西屋」300年前の湯滝風呂

忘れられない極上湯!米沢「湯滝の宿 西屋」300年前の湯滝風呂

更新日:2019/07/05 13:56

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 癒しとハイコスパの宿探求家、おいしいもの探検家

「湯滝の宿 西屋」は、人里離れた山形の秘湯・白布温泉にある老舗温泉旅館。決してアクセスが良いわけでもなく、客室にはエアコンもお手洗いも付いていません。それでも、全国から温泉ツウが足繁く通うのは、一度浸かるととろけてしまいそうな幸せの湯と、極上の癒しがあるから!
自噴する温泉がザバザバ流れ落ちる湯滝風呂は、なんと江戸時代のもの。代々受け継いできたものを大切に守りたい、そんな日本人の心が溢れています。

築200年!美しき茅葺屋根の宿「湯滝の宿 西屋」

築200年!美しき茅葺屋根の宿「湯滝の宿 西屋」

写真:安藤 美紀

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創業は1320年ごろ。「湯滝の宿 西屋」は湯治で知られる白布温泉郷で、鎌倉時代からひときわ人気を集めていた湯治宿。江戸時代の中期、現在の場所へ移ってからも、数えきれないほどの湯治客を癒してきました。

歴史の重さを感じる茅葺き屋根の母屋は、築200年。客室がある本館は、築100年。山形の豪雪や雨にも耐え続け、屋根の葺き替えや修繕を繰り返しながら、今もなお温泉文化を守り続けています。

築200年!美しき茅葺屋根の宿「湯滝の宿 西屋」

写真:安藤 美紀

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館内は、これぞ日本!といった雰囲気。玄関を入ると、和の空間が広がります。柱にかかる「日本秘湯を守る会」の提灯も、非日常を彩るひとコマ。

築200年!美しき茅葺屋根の宿「湯滝の宿 西屋」

写真:安藤 美紀

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遠藤央子さんは、若女将として活躍する傍ら、温泉の温度を調整する「湯守」という顔ももっています。

「まるで家族のように、日々、源泉に語りかけているんですよ」

そう語る遠藤さんの笑顔は、生き生きとしてステキ!「湯守」の仕事を心から楽しんでいるのが伝わってきます。

白布温泉では、半径50mの範囲に点在している3箇所の自噴した源泉を1箇所に集めてから、3軒の温泉宿に分離。そのままでは源泉温度が高いため、沢水から水を引き、取り入れ口に近づけたり離したり、ホースの本数や太さを調整しながら、遠藤さん自らの手でちょうどいい温度に調整しています。

雨の日も雪の日も、最低1日2回は山に行き、温度調整するそう。そんな遠藤さんが生み出す絶妙な湯は、やわらかく、優しく寄り添ってくれるような温泉です。

300年以上前の湯船がそのまま!唯一無二の浴槽とは

300年以上前の湯船がそのまま!唯一無二の浴槽とは

写真:安藤 美紀

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それでは、気になる温泉へドボン!といきましょう。

…と、その前に。お風呂へ行くまでの廊下が、またすごい!浴室から溢れ出す大量の温泉が、川のようにドバドバ中庭へ流れ出ています。これこそまさに、「かけ流し」ですね。

300年以上前の湯船がそのまま!唯一無二の浴槽とは

写真:安藤 美紀

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さらに、湯どこは衝撃の大迫力!お湯がとめどない量で勢いよく流れ、ドッサドッサと湯船からあふれ出ています。

そして、この黒い湯船こそが、江戸時代中期(1700年ごろ)、江戸の職人さんが巨大な御影石をくり抜いて作ったもの。石は温泉で温められ、ほんわかと温かい。滑らかに整えられた岩の感触は、優しく、心をほっと穏やかにしてくれます。

ここは、江戸時代の人の「天国気分」を共有できる、唯一無二の場所。いざ、入ってみると、肌にぐんぐん染み入る極上湯の虜になってしまいます。

泉質は、硫黄を含んだカルシウムー硫酸塩温泉。美肌要素の「硫黄」と「硫酸塩泉」を含んだダブルビューティーの湯です。

300年以上前の湯船がそのまま!唯一無二の浴槽とは

写真:安藤 美紀

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ドドド…、ドドド…!! 

しんとした静寂の湯どこに響くのは、3本のパイプから流れ落ちる温泉の音。

白布温泉全体の湧出量は、毎分1400リットル。自然湧出の温泉としては国内屈指の湯量で、山形県の温泉地でも3位に入ります。その大量の湯をたった3軒で使っているため、「湯滝の宿 西屋」では、毎分約500リットルというパワフルな湯が、パイプを通して豪快に出てきます。

実はここ、打たせ湯としてもおすすめ。首や肩など痛いところがあれば、当ててみてください。強烈な水圧がかかり、コリがほぐれてスッキリです!

伝統建築の美しさを感じる共有スペース

伝統建築の美しさを感じる共有スペース

写真:安藤 美紀

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温泉パワーをたっぷり体に染み込ませたら、共有スペースをのぞいてみましょう。「湯滝の宿 西屋」は古くても、床は磨き込まれてピカピカ!毎日丁寧にお掃除されているのがよく分かります。きれいに磨かれた宿の空気は本当に気持ちいい!日常を忘れて、ゆったりのんびりするのにぴったりです。

伝統建築の美しさを感じる共有スペース

写真:安藤 美紀

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「湯滝の宿 西屋」を楽しむなら、ゲストが自由に使える母屋1Fの共有スペースは見逃せません。ここは、米沢で唯一現存する茅葺入り母屋造りの建物で、昭和23年には「米沢市景観重要建造物」第1号にも認定されました。この部屋にいると、日本の建築は美しくて、落ち着く場所だとひしひしと感じます。

伝統建築の美しさを感じる共有スペース

写真:安藤 美紀

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癒しをもたらすような照明、風合いのある家具や雑貨。「湯滝の宿 西屋」は、どこを切り取っても写真に収めたくなるような“絵になる場所”がたくさん!あちこちフォトジェニックです。

温もりあふれる客室

温もりあふれる客室

写真:安藤 美紀

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続いては、「湯滝の宿 西屋」の客室へ。各部屋の入り口には、味のある手彫りのプレートがかけられています。

温もりあふれる客室

写真:安藤 美紀

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歴史ある建物ですが、客室は使いやすく改装されています。モダンな客室は、お布団のタイプの他に、寝たり起きたりしやすいベッドタイプもあります。ベッドのお部屋は、枕元に充電できるコンセントも完備!肌ざわりのいい清潔なシーツにくるまれば、しっかり体を休ませられます。

温もりあふれる客室

写真:安藤 美紀

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枕元に置かれた耳栓は、湯滝や沢の音が就寝時に気にならないように用意されたもの。若女将のさりげないサポートにほっと和みます。

肉人生が変わるかも!絶品米沢牛のすき焼き

肉人生が変わるかも!絶品米沢牛のすき焼き

写真:安藤 美紀

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お待ちかねの夕食タイム。前菜は、郷土料理や海の幸が並びます。メインの料理は、きめ細かい霜降りと脂の質が最高の山形牛!人気のすき焼きは、霜降りの肉の脂が鍋全体に染み込み、旨みたっぷり。霜降りなのに、口に入れると、ふわっと溶けるさっぱりした脂に感動です!霜降りって苦手…という人の肉人生が変わるかもしれません。

肉人生が変わるかも!絶品米沢牛のすき焼き

写真:安藤 美紀

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「湯滝の宿 西屋」には、愛嬌たっぷりの2匹の兄弟猫(おんでん・かぐら)がいます。チェックアウトの時間になると、この猫たちがお見送り。ひとなつっこい猫たちは、癒しの達人!ねこ好きの方は、この上なく癒やされますよ。写真の猫は、おんでんです。

動画:安藤 美紀

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それでは最後に、「湯滝の宿 西屋」の様子を動画でお楽しみください。とくに、パワーあふれる湯滝風呂と、ぐつぐる煮える夕食のすき焼きは必見です!

米沢の隠れた名湯で思い出を

試しに湯滝風呂に入ってみたい!という方は、日帰り入浴(大人700円)を。しかし、ここは最高の泉質のお宿なので、じっくり泊まって湯浴みするのをおすすめします。空いていれば、貸切風呂を好きなだけ利用できるのも、宿泊者だけの特権ですよ。

「湯滝の宿 西屋」は、昔のままの状態を大切に守り続けているため、浴室にシャワーやカランはありません。多少不便さはありますが、浴槽から湯をザブンザブンとかけて、体や頭を洗い流す超ワイルドな入浴法は、ここでしか味わえない貴重な体験。きっと忘れられない旅の思い出になることでしょう。

温泉が好きな方は、ぜひ山形が誇る温泉宿へ足を運んでみてください。

2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/05/30−2019/05/31 訪問

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