写真:島塚 渓
地図を見る御衣黄桜は、ピンク色をしたソメイヨシノとは異なり、花びらまで緑色をした八重桜の一種。葉緑体が花びらにまであるので、このような鮮やかな緑色になるんです。
写真:島塚 渓
地図を見る御衣黄桜は、江戸時代に京都の仁和寺(にんなじ)で栽培されたのが始まりだと言われています。それが、現在では三刀屋城跡をはじめ、京都の平野神社や神奈川県のこどもの国などでも見ることができます。
ちなみに、この「御衣黄」という風変わりな名称は、貴族の着物を表す「御衣」と、緑色の花びらが当時の気品のある色として尊重された「萌黄色(もえぎいろ)」に近いことから、名付けられたと考えられています。
写真:島塚 渓
地図を見るそして、御衣黄桜のもう1つの特徴が、開花時期が遅いことです。
年によっても若干の違いはありますが、三刀屋ではソメイヨシノが散った、4月中旬から下旬頃に咲くのが一般的です。
その後、時間の経過とともに、だんだんと花びらの色が薄くなり、黄緑色から黄色、そして中心部が赤く染まっていきます。時間が経つにつれて、色の変化も楽しめる面白い桜といえるでしょう。
写真:島塚 渓
地図を見る御衣黄桜が見られる三刀屋城跡は、標高約120メートルの小高い山にある城跡です。
戦国時代、山陰地方を中心に勢力を誇った尼子氏(あまごし)の重要な防衛拠点として利用され、約360年に渡って、土着の豪族である三刀屋氏が治めてきました。
現在は本丸に石垣と土塁が残されているだけですが、眼下に広がる雄大な景色は、一見の価値アリですよ!
写真:島塚 渓
地図を見る公園として整備されている三刀屋城跡は、山頂部分に稲荷神社が建立されています。
車で中腹まで上がれることもあって、簡単に登れる山城として、ハイキングなどにも利用可能。もちろんお城ファンには、ぜひ訪れてほしい場所になっています!
<三刀屋城跡の基本情報>
住所:雲南市三刀屋町古城
時間:常時開放
料金:無料
アクセス:JR木次線木次駅からバス15分
写真:島塚 渓
地図を見るまた、三刀屋城跡のふもとを流れる三刀屋川の両岸でも、御衣黄桜を見ることができます。2キロ近くに渡って続く桜並木には、ソメイヨシノやピンク色をした八重桜の「関山(かんざん)」など、合わせて1000本もの桜が植えられています。
3月下旬ごろに満開になるソメイヨシノ、それから2・3週間遅れの4月中旬ごろに咲き始める御衣黄桜と八重桜があるため、2度お花見が楽しめるお得なスポットとなっています!
写真:島塚 渓
地図を見る安定感のあるどっしりとした印象の八重桜は、実は品種の名前ではなく、たくさんの花びらが重なっているという意味で、八重咲きに花をつける桜の総称です。
儚いイメージのあるソメイヨシノと異なり、花がついている期間も長く、だいたい5月中旬ころまで楽しむことができます。
三刀屋川の河畔でも230本ほどのピンク色の八重桜を見ることができ、緑色の御衣黄桜と並んで美しい風景を演出してくれています。
<三刀屋川堤防の基本情報>
住所:島根県雲南市三刀屋
時間:常時開放
料金:無料
アクセス:JR木次線木次駅からバス15分
御衣黄桜が見られる大変希少な観光地になっている三刀屋城跡と三刀屋川堤防。この2つのスポットは歩いてすぐの立地となっているので、まとめて鑑賞するのがおススメです!
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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