時期をずらせばこんなに違う!静かな水芭蕉の尾瀬

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別司 道三のプロフィール写真 別司 道三 アウトドア系早朝トラベラー

標高1500m前後に広大な湿原や沼が広がり、日本百名山「燧ヶ岳」「至仏山」に囲まれた尾瀬。夏が訪れる前、尾瀬には水芭蕉が一面に咲き誇ります。その水芭蕉の時期の尾瀬はとても美しく人気のシーズンですが、水芭蕉のピークの時期には尾瀬は登山者で大渋滞。そこで、少し水芭蕉の見ごろを過ぎた頃に尾瀬を訪れてみてはいかがでしょうか。驚くほどに人は少なく、場所によっては美しい水芭蕉の群生も残っています。

遅い時期に水芭蕉を見るなら外せない尾瀬沼

遅い時期に水芭蕉を見るなら外せない尾瀬沼

写真:別司 道三

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遅い時期でも水芭蕉が見られる確率が高いのは「尾瀬沼」です。尾瀬ヶ原より標高が200m高く、水芭蕉のピークが尾瀬の中でも比較的遅い場所です。沼の周辺に多くの湿原や池塘が広がっているため、水芭蕉が咲いている場所も多くあり、花をつけている個体や群生に出会える確率は非常に高いのです。

尾瀬沼へ最短のアプローチができる登山口は「尾瀬沼山峠」。福島県側の「御池」よりシャトルバスを利用します。ここから尾瀬沼までは徒歩の山登りになりますが約1時間ほどでたどり着けます。道はしっかり整備されていますので、運動靴程度で歩くことはできますが、防寒具や雨具の携帯は必須です。

遅い時期に水芭蕉を見るなら外せない尾瀬沼

写真:別司 道三

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沼山峠を越えてしばらく行くと、尾瀬の湿原のひとつ大江湿原に入ります。どこまでも続く木道を歩いていくのですが、普段見ることができない広大な湿原の風景には目を奪われます。驚いたことにこの道は「会津沼田街道」として昔からあった街道であり、幕末の戊辰戦争の際、会津軍がこの湿原に防塁を築いていたそうで、その痕跡は今も見ることができます。

遅い時期に水芭蕉を見るなら外せない尾瀬沼

写真:別司 道三

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湿原を20分ほど歩くと、「尾瀬沼ビジターセンター」に到着します。ここでは尾瀬の自然や動物、歴史などが展示されていますので、散策の前に見ておきたいですね。また、付近には売店や山小屋、トイレが建ち並んでいます。コーヒーやビール、軽食がいただけ、様々なものが売られており休憩スペースもあります。ここを基地にして尾瀬沼を散策しましょう。

尾瀬沼散策で美しい風景や水芭蕉、高山植物を満喫

尾瀬沼散策で美しい風景や水芭蕉、高山植物を満喫

写真:別司 道三

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尾瀬沼は遅くなっても水芭蕉が見られる可能性がある場所ですが、その頃には他の高山植物が花をつけ始めます。真っ白なワタスゲや小さくて可憐なチングルマなど。どちらの花も尾瀬沼付近で見ることができますので、その美しい姿を一緒に探してみたいですね。

尾瀬沼散策で美しい風景や水芭蕉、高山植物を満喫

写真:別司 道三

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高原の池の周囲に湿原が広がる尾瀬沼の風景は、日本とは思えない神秘的なもの。湿原の中には山から湧き出した川が小さな流れをつくり、その周辺には水芭蕉の群生を見ることができます。

尾瀬沼散策で美しい風景や水芭蕉、高山植物を満喫

写真:別司 道三

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水芭蕉は水辺に生える植物で、美しく大きな白い花をつけます。尾瀬全体では見頃を過ぎた時期でも、尾瀬沼の周辺にはまだ群生している個所が何か所かあります。

尾瀬沼周辺は比較的楽に入山できることもあり、水芭蕉の時期をすぎても昼頃になると多くの登山客や観光客が訪れます。シャトルバスは朝4時半から運行しているので、マイカーで移動するなら早朝に御池に到着するようにしたいですね。

尾瀬沼も尾瀬ヶ原も楽しむなら「御池」からの山小屋泊

尾瀬沼も尾瀬ヶ原も楽しむなら「御池」からの山小屋泊

写真:別司 道三

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尾瀬沼はもちろん、尾瀬の代表的な風景である尾瀬ヶ原も楽しみたい。そんな時は山小屋を利用して、1泊2日で尾瀬の旅を楽しみたいですね。入山をするなら福島県側の「御池」が便利。広い駐車場があり、水芭蕉のピークを過ぎた頃なら早朝に到着できればほぼ確実に駐車が可能です。御池駐車場から歩いて尾瀬ヶ原に入り宿泊。翌日は尾瀬沼まで歩き、沼山峠からシャトルバスでここ御池駐車場まで戻ることができます。

なお、尾瀬の山小屋の宿泊には予約が必要です。水芭蕉のピークを外せば直近でも空きがある可能性があります。各宿のホームページに空き状況が掲載されていますので、参考にして宿泊できる小屋を探してみましょう。

尾瀬沼も尾瀬ヶ原も楽しむなら「御池」からの山小屋泊

写真:別司 道三

御池から尾瀬ヶ原までは約3時間の歩行が必要になります。その途中、天気が良ければ燧ヶ岳の姿を見上げながら、池塘が点在する湿原の中を何度も抜けていく尾瀬らしい風景を満喫できます。

尾瀬沼も尾瀬ヶ原も楽しむなら「御池」からの山小屋泊

写真:別司 道三

吊橋を渡ったころから道は尾瀬の原生林の中を進んでいきます。巨木が点在する神々しい森。その木々の幹に人の名などが刻まれた「鉈目」を見ることができます。これは落書きではなく、かつてこの付近で狩猟をしていたマタギたちが残した道標や縄張りの表示です。

ピークをずらせばビックリするくらい静かな尾瀬ヶ原

ピークをずらせばビックリするくらい静かな尾瀬ヶ原

写真:別司 道三

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端から端まで直線距離で歩いても2時間。高い山々に囲まれて広がる広大な湿原が尾瀬ヶ原です。湿原の中を散策できるように、延々と木道が続いています。ピークが過ぎると水芭蕉の姿はほとんど見られませんが、延々と続く人の行列もなく、静かな尾瀬の風景が広がっています。

ピークをずらせばビックリするくらい静かな尾瀬ヶ原

写真:別司 道三

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湿原の地下には多くの水脈が流れており、突然川が消えたかと思うと、再び離れた場所に湧き出して流れ出す場所があります。水が絶え間なく流れ続ける広大な湿原の風景は、いつまで見ていても飽きないくらい美しいのです。

ピークをずらせばビックリするくらい静かな尾瀬ヶ原

写真:別司 道三

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尾瀬ヶ原を1周しようとすると非常に多くの時間がかかります。見晴から竜宮、そしてヨッピ吊橋を渡り東電小屋に至るルートなら、尾瀬ヶ原の1/4周を約2時間で巡ることができます。山小屋のチェックインや入浴、夕食時間は早いので、どんなに遅くとも16時には山小屋に到着するようにしましょう。

尾瀬の山小屋に泊って尾瀬を満喫しよう

尾瀬の山小屋に泊って尾瀬を満喫しよう

写真:別司 道三

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尾瀬には多数の山小屋があります。普通の山小屋と違い尾瀬の山小屋のレベルは非常に高く、個室利用や入浴、トイレには温水洗浄機能完備と至れり尽くせりでとても快適。

オススメの山小屋は、尾瀬ヶ原の北に位置する「温泉小屋」です。その名の通り、尾瀬では数少ない温泉に入れる山小屋。また、山小屋の前にはウッドデッキにテーブルやソファが設置されたカフェテラスがあり、尾瀬ヶ原を眺めながら湯上りビールやワイン、コーヒーやケーキが楽しめます。尾瀬の滞在を至極のものにしてくれる素敵な山小屋なのです。

尾瀬の山小屋に泊って尾瀬を満喫しよう

写真:別司 道三

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尾瀬ヶ原の風景を目の前に、充実の宿泊ができるのが「見晴」という場所。燧ヶ岳の山麓と尾瀬ヶ原の境に6軒の山小屋が建ち並んでいます。度の宿も山小屋としては快適な滞在ができるうえ、尾瀬ヶ原は目の前。尾瀬沼に向かう道もここからスタートしていることもあり、各方面の移動には便利な場所になっています。

尾瀬の山小屋に泊って尾瀬を満喫しよう

写真:別司 道三

尾瀬沼への移動は「見晴」から徒歩で約2時間。ほとんどが木道が敷かれているので歩きやすい道です。途中、「白砂田代」は静かで神秘的な池塘が点在する湿原でこの道中の見どころ。道すがら水芭蕉も見られる場所が多くあります。

水芭蕉の見ごろのピークは6月初旬。尾瀬ヶ原は5月末から咲き始めますが、早いとまだ雪が残り歩きにくい場所もあります。また、年によってそのピークが変わってきます。特に桜が早く咲いた年は水芭蕉も早く咲く傾向があります。山小屋や自治体、観光協会など、比較的尾瀬の水芭蕉の状況をつたえるホームページも多くありますので、うまくピークの1〜2週間後に訪れるようにしたいですね。

尾瀬御池の基本情報

住所:福島県南会津郡檜枝岐村御池
電話番号:0241-75-2350(御池ロッジ総合案内所)
アクセス:東北自動車道・西那須野塩原ICより車で約2時間30分、野岩鉄道・会津高原尾瀬口駅よりバスで約2時間
駐車台数:450台(1回1,000円)

2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/09−2018/06/10 訪問

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