太古の時代にタイムスリップ?奄美大島の金作原原生林

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太古の時代にタイムスリップ?奄美大島の金作原原生林

太古の時代にタイムスリップ?奄美大島の金作原原生林

更新日:2014/05/07 11:27

桜 小町のプロフィール写真 桜 小町 幸運の旅人

せっかく旅に出たのなら、非日常的なところに行って見たいという方も多いのではないでしょうか。そんな方にぜひお勧めしたいのが、奄美大島の「金作原(きんさくばる)原生林」。
ジャングルとまではいかないまでも、亜熱帯の鬱蒼とした木々が生い茂り、ここが平成の日本とは到底思えません。
太古の時代にタイムスリップしたような気分になれる、奄美大島の金作原原生林をご紹介いたします。

金作原原生林へは、観光ガイド会社主催のネイチャーツアーがお勧め

金作原原生林へは、観光ガイド会社主催のネイチャーツアーがお勧め

写真:桜 小町

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金作原原生林は個人でも行くことはできますが、筆者は観光ガイド会社主催のネイチャーツアーをお勧めします。
というのも奄美大島のほぼ中央に位置するこの原生林、車で行くことはできますが、道の状態は良いとは言えません。大雨が降ると土砂崩れが起き、通行止めになることもあります。道路の道幅は狭く、車1台通るのがやっとの場所もあり、対向車が来たならすれ違いも大変。悪路のためレンタカーは乗り入れ禁止の場合も…。
少し開けた場所で車を降り、徒歩で散策するようになります。鬱蒼とした森の中昼間でも薄暗い場所もあり、万が一奥深く進み道に迷ってしまったら…原生林には猪やハブもいるので危険です。もちろん携帯の電波も入りません。

この為、観光ガイド会社が金作原原生林を散策するツアーを主催しています。所要時間は3時間程。ここまで車で連れてきてくれて、ガイドの方が詳しい説明をしながら案内してくれるので、自分で行くよりも安心してしっかりと楽しむことができます。
遊歩道のような道にはなっていますが、必ず歩きやすい靴と服装で行くようにしましょう。

※ネイチャーツアーにつきましては下部[MEMO]の「あまみ便り@mami」をご参照ください。

アクセス:奄美市役所から車で約15km

金作原原生林のシンボル「ヒカゲヘゴ」

金作原原生林のシンボル「ヒカゲヘゴ」

写真:桜 小町

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ここ金作原原生林では大きな「ヒカゲヘゴ」が群生していて、空を覆っています。
ヒカゲヘゴはシダ科の植物で、大きいものは15mほどの高さまで成長。南国をイメージするような大きな葉っぱを持ち、金作原原生林のシンボルのような木です。
見上げるとヒカゲヘゴの葉が広がり、上の写真はここならではのお勧めのショット。
ちなみにここは映画「ゴジラ」のロケ地とか…。確かにゴジラのような巨大な生物が、ヒカゲヘゴの間から現れても不思議はないような雰囲気が…。さすがにゴジラはないですが、道の途中にはイノシシの足跡が残されていることがあります。

トトロの葉っぱの傘のモデル「クワズイモ」

トトロの葉っぱの傘のモデル「クワズイモ」

写真:桜 小町

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ジブリ映画の「となりのトトロ」でトトロが傘代わりに持っていた葉っぱのモデルとされるのが、この「クワズイモ」。人が下に立っても十分に頭が隠れるほどの大きさで、葉っぱも茎もしっかりとして立派。これなら傘として使えそうです。
この下に入り、写真を撮れば気分はトトロ。この日はちょうど雨が降っていたので、写真を撮るときもしっかりと傘の役目をしてくれました。

亜熱帯の珍しい木や花

亜熱帯の珍しい木や花

写真:桜 小町

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この原生林ではヒカゲヘゴやクワズイモ以外にも亜熱帯の多様な植物を見ることができます。
「板根(ばんこん)」と呼ばれる根っこが特徴的なオキナワウラジロガシや、樹木の枝に着生しているオオタニワタリなどが代表的。

季節によっては「アマシバ」の花や、ムーミンに出てくるニョロニョロのような形をした「ギンリョウソウ」などを見ることができます。筆者が訪れた時には「サクラツツジ」が原生林の中にあって華やかに花を咲かせていました。(上の写真)
どちらかと言うと緑が主体なので、花が咲いているとその場所だけ彩が感じられます。

珍しい動物にであえるかも…

珍しい動物にであえるかも…

写真:桜 小町

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ここには貴重な動物もいます。なかでも有名なのが特別天然記念物の「アマミノクロウサギ」。残念ながら夜行性なので、昼間は見ることはできないでしょう。このアマミノクロウサギ、ウサギなのに耳は短く、飛び跳ねることもないというのです。というのも、昔は天敵がいなかったため耳を大きくする必要も、急いで逃げる必要もありませんでした。
ところが人間がハブを駆除するために持ち込んだマングースが、アマミノクロウサギを襲うようになり、現在では絶滅が危惧されています。マングースにしても、わざわざ毒を持ち危険なハブを襲わなくても、アマミノクロウサギなら反撃される恐れもなく、逃げ足ものそのそと遅いので…orz。

そしてここには「ルリカケス」という青い鳥がいます。ルリ=青、カケス=カラス…「青いカラス」。
カラスなので「幸せの青い鳥」と呼べるかどうかは、個人の判断におまかせします。鳴き声は「ギャアーギャアー」と、お世辞にも綺麗とは言えません。しかしその鳴き声が聞こえたら立ち止まって周囲を確認してみましょう。もしかしたら幸せを運んできてくれるかも知れません。筆者も鳴き声がしたので上を見たら、高い所を飛び立ったルリカケスを一瞬でしたが見ることができました。

おわりに…

旅だからこそ見られる景色というのがありますが、奄美大島の金作原原生林はまさしくそれに当たると思います。
普段の生活にちょっと疲れた時、文明とはまるで無縁と感じられるこの金作原原生林を、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2008/02/06 訪問

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