夜景にフグに焼きカレー!門司港のデザイナーズホテル「門司港ホテル」

夜景にフグに焼きカレー!門司港のデザイナーズホテル「門司港ホテル」

更新日:2014/04/30 15:54

福岡の港町にある「門司港ホテル」は、博多から電車で約40分、北九州空港から約50分程の、門司港駅にあるデザイナーズホテル。100周年を迎えた門司港駅周辺は、昔から貿易の港町として栄え、古い洋館など歴史ある建物が当時の様子を今も残しています。関門海峡と山口県下関が目の前にあり、フグや魚も美味しく、焼きカレー発祥の地としても有名です。そんな門司港の魅力を1泊で全て楽しめる門司港ホテルをご紹介します。

イタリアの建築家アルド・ロッシの遺作

イタリアの建築家アルド・ロッシの遺作
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1998年に開業した門司港ホテル。このホテルが出来るまで、門司港駅周辺にはホテルがありませんでした。ですから、世界的に有名な建築家アルド・ロッシが設計したデザイナーズホテルが出来ると決まった時、地元では歓喜の声があがったほど喜びに溢れていました。

イタリアの建築家アルド・ロッシは、ベネチアでの海に浮かび上がる劇場や、国立オペラハウス(カルロ・フェリーチェ劇場)など、多くの建築を手がけ、たくさんの建築賞を受賞しています。しかし、残念ながら門司港ホテルが完成する一年前の1997年に、多くのプロジェクトを世界中で抱えていたにも関わらず、自動車事故で亡くなってしまうのです。

船をイメージした美しい弓形を描く中央部分から、左右に客室が構成される門司港ホテルは、アルド・ロッシの遺作建築として、世界からも注目されるデザイナーズホテルなのです。

デザイナーズホテル門司港のインテリアデザインは内田繁氏

デザイナーズホテル門司港のインテリアデザインは内田繁氏
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写真の客室はダブルルーム。温もりのある木枠のフレンチ様式で開閉する日除けがついた窓からは、昼には関門海峡を行き交う船が、夜には対岸の下関や関門橋などの夜景が大きく広がります。

落ち着いた雰囲気のある客室は、インテリアデザイナーとして初の紫綬褒章(しじゅほうしょう)を受賞した内田繁氏によるもの。外観と同じような弓形の木の机と、ゆったりくつろげる居心地の良い椅子は、何時間でも座っていたくなるほどです。この他にもTVが置かれた長いライティングデスクや、冷蔵庫も全て木で工夫されてデザインされています。

足を伸ばしてゆっくり入れるバスタブで、旅の疲れを癒したら、この椅子に座って、ライトアップされた港町ならではの美しい夜景を楽しみましょう。

部屋の窓からの贅沢な眺め

部屋の窓からの贅沢な眺め
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門司港ホテルの客室は、関門海峡オーシャンビューと門司港レトロ街ビューのどちらかの眺めを選べます。
どちらもそれぞれ特徴があるのですが、お薦めはライトアップされた関門橋とはね橋、対岸の下関が広がる関門海峡サイドの客室です。写真は22時頃の部屋の窓から写したものですが、遮るものが1つもなく、贅沢な夜景が広がります。パノラマサイズでないと全て1カットにおさめることが出来ないのが残念ですが、下関に出来たばかりの大観覧車の赤から青へと変わるカラーイルミネーションも一年中楽しめます!

冬に宿泊される際は、逆側のレトロサイドの客室ですと、クリスマスやニューイヤーイルミネーションも見られますので、訪れる季節によって、客室を選んでみるのもいいですね。

門司港の美味しいものが全部揃う!朝食バイキング

門司港の美味しいものが全部揃う!朝食バイキング
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デザイナーズホテルなのだから、朝食も気取った洋風な感じなのかしら!?と想像してしまいそうですが、驚くほどの品数で門司港周辺の美味しいものを全部集めたといえるほど充実しています。

この朝の焼き魚は、フグの一夜干し。その時期に美味しい魚が並ぶそうです。もちろん、明太子は大きな器いっぱいに盛られ好きなだけいただけます。そして、門司港名物焼きカレーも並びます!門司港ホテルの焼きカレーは数々のカレーフェスティバルでの受賞歴やメディアに取り上げられる人気の逸品。おみやげでとしても販売されていますが、朝食の1品として食べられるのは嬉しい魅力です。
その他にも、こしのある博多うどんや福岡を代表する煮物料理の筑前煮、地元の手作りてんぷら(さつまあげ)や中津の鳥唐揚げなど、数えきれない品揃えで、朝から名物料理を全て食べることができますよ!

朝食のバイキング会場は、デザイナーズホテルらしい天井までの大きな窓で開放的な空間の「メインダイニングポルトーネ」。飲み物も、バナナのたたき売り発祥の地でもある門司港に相応しい、フレッシュなバナナミルクやロゼなども無料ですから、関門海峡やレトロな門司港の風景をレストランの窓から眺めながら、ゆっくり時間をかけて楽しみましょう。

門司港ホテルを起点に門司港レトロを散策しよう

門司港ホテルを起点に門司港レトロを散策しよう
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門司港ホテルの真向いに立つ、旧大阪商船の洋館。大正レトロの面影が残るこの建物は、1917年(大正6年)に大陸航路の待合所として建てられ、多くの乗船客で賑わったそうです。
一見レンガの建物に見えますが、オレンジ色のタイルで装飾された木造2階建ての建物で、洋館から伸び出た八角形の塔は、当時は灯台としてもつかわれていたそうです。

このような大正時代に建てられた歴史的な建物が、ホテルの周りにはいくつも点在しており、中に入って当時の雰囲気を楽しむことが出来ます。
現代建築のデザイナーズホテルをチェックアウトした後は、周りの大正レトロな歴史ある建築物を散策してみてるのはいかがでしょうか。

デザイナーズホテル「門司港ホテル」

どの客室にも、建築家である故アルド・ロッシの「門司港ホテル」の構想や建築パースが書かれた1冊の本が大切に机の引き出しに入っています。
メインエントランスから中に一歩足を踏み入れると、吹き抜けという圧倒されそうな高い天井の空間に、階段が現れます。その階段で2階まで上がると、そこが“十字路”と呼ばれるホテルの中心部分です。
正面には神社の鳥居を模した「門」が造られたレストラン、左へ進めばチェックイン・アウトのレセプションへと続いています。美しい白黒格子の石の床は‘ジェノバの床’と呼ばれ、さらにレセプションやバーに置かれた革製の椅子には門司港の「M」が造形されています。館内全てが建築家のデザインコンセプトで統一された門司港ホテルは、デザイナーズホテルと呼ぶに相応しい素敵なホテルです。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/19−2014/04/21 訪問

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