東北の名湯「花巻温泉」3つのホテルと1つの旅館&バラ園も

東北の名湯「花巻温泉」3つのホテルと1つの旅館&バラ園も

更新日:2019/07/06 10:00

岩手県・花巻温泉。ホテル千秋館、ホテル花巻、ホテル紅葉館の3つの高級ホテルと高級旅館佳松園から構成される岩手県内屈指の温泉リゾート。ホテル3館は連絡通路で結ばれそれぞれの大浴場の湯めぐりも可能です。天皇・皇后両陛下や宮沢賢治にも縁があり、上質の温泉はもちろん、バラ園や神社、国名勝に指定された釜淵の滝までもが園内に点在しています。見どころぎっしりの一大リゾートをご紹介いたしましょう。

洗練された居心地の良さ「ホテル千秋閣」

洗練された居心地の良さ「ホテル千秋閣」
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東北新幹線新花巻駅より花巻温泉峡無料シャトルバスに乗り約30分。「ようこそ花巻温泉へ」の案内板と共に左側に青い屋根の高いホテル棟が見えてきます。こちらがホテル千秋閣。広々とした玄関とロビーが印象的で、お土産屋さんも備えています。

洗練された居心地の良さ「ホテル千秋閣」
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スタンダードツインの部屋には120センチ幅のダブルベッドが2つとふかふかのソファが配され、エキストラベッドを加えれば3名まで宿泊可能。落ち着いたカーペットが敷かれ洗練された客室で滞在できます。

洗練された居心地の良さ「ホテル千秋閣」
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和室は10畳。広縁からは花巻温泉を囲む山々や木々が望め、綺麗な畳の香りが旅気分を高めてくれます。浴衣に着替えてリラックス。座布団もふかふか。

落ち着きのある「ホテル花巻」と「ホテル紅葉館」

落ち着きのある「ホテル花巻」と「ホテル紅葉館」
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ホテル千秋閣から連絡通路を通って行けるのが、ホテル花巻。玄関には大きな提灯が吊され和テイストの造り。

落ち着きのある「ホテル花巻」と「ホテル紅葉館」
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ホテル花巻は緑を基調とし、こちらもロビーは広々。フロントの方々が笑顔で迎えて頂けます。お土産屋さんもあり館内は様々な国の言葉が飛び交っています。

落ち着きのある「ホテル花巻」と「ホテル紅葉館」
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さらに連絡通路を抜けた場所にあるのが、ホテル紅葉館。こちらの1階ロビーにあるおまつり広場では毎晩20時30分(20時からの場合あり)から岩手の伝統芸能・鹿踊りや歌謡ショーなどが演目日替わりで開催されています。料金は無料。

さらに嬉しいのが、宿泊客は3館の大浴場を自由に利用できること。紅葉館の露天風呂やホテル花巻のひのき風呂、ホテル千秋閣の大浴場、女性はバラ風呂までが楽しめます。ホテルにいながらにして「湯巡り」ができるのは大きな魅力ですね。

ステイタスと高級感あふれる「佳松園」

ステイタスと高級感あふれる「佳松園」
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ホテル3館から奥へ500メートルほど進むと高級旅館の「佳松園」が見えてきます。3つのホテルもおすすめですが、ここ「佳松園」は高級感あふれる和風旅館となっており、落ち着いた滞在が可能です。ロビーには天井につきそうなカラフルかつ品のある生け花が目の前に。

ステイタスと高級感あふれる「佳松園」
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滞在中の浴衣と帯は好きなものを選べ、子供用も揃っています。一着ごとにきちっと畳まれ着心地が良さそうなのが解ります。男性用、女性用共にサイズは5センチ刻みで用意されており、色やデザインもバリエーション豊かで選ぶのに迷いそう。

ステイタスと高級感あふれる「佳松園」
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客室は和室、和洋室やツイン、温泉付きの特別室や貴賓室等に別れており、和室の場合には12畳、踏込4.5畳(52.8平方メートル)と広すぎるほどの快適さ。もちろんWi-Fi完備で化粧水も揃っており、お風呂はひのき風呂。チェックアウトが11時というのも嬉しく窓からの濃い緑の山々を眺めながらゆっくりステイが楽しめます。

とろとろの極上温泉で過ごすひととき

とろとろの極上温泉で過ごすひととき
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佳松園にチェックインしてお茶とお茶菓子で一息入れたら温泉へ。温泉大浴場の入口近くにはヒスイに花の生けられたデコレーションがさりげなく置かれており高級感があちらこちらに見え隠れしています。かわいいお地蔵さんが見守ってくれています。

とろとろの極上温泉で過ごすひととき
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いよいよ大浴場「とろとろの湯」へ。まさにとろとろのお湯が浴槽いっぱいにあふれています。泉質はナトリウムー硫酸塩・塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉)、pH値9.0のアルカリ泉。温泉特有の香りが少しだけ漂い、成分の濃さから足元が少しだけ滑りますので気をつけましょう。

肌触りはつるつる、湯上がりにはさらさらとする美人の湯で女性には特にオススメです。

とろとろの極上温泉で過ごすひととき
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ひのき露天風呂ももちろん自家源泉。深い緑を借景に、丁寧に組まれた浴槽の檜の香りに癒されゆったり足を伸ばし、木々のサワサワという音や鳥のチチチ、という声に耳を澄ませれば時の経つのを忘れます。温泉は体を包み込み体が冷めにくい泉質ですので、湯上がり休み処で休憩をとった後に館内を散歩するのも良いでしょう。

館内には南部赤松林と白砂のコントラストが見事な中庭や、地元花巻や岩手の名産品が並ぶおみやげ処、オールハンドトリートメントのオイルアロマテラピーエステまで揃っており、充実したひとときが過ごせます。

園内にはバラ園や稲荷神社、そして滝まで!

園内にはバラ園や稲荷神社、そして滝まで!
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広大な花巻温泉にはホテル千秋館、ホテル花巻、ホテル紅葉館3館と旅館佳松園に加え、園内に神社や立派なバラ園、そのバラ園から10分ほど歩くと壮大な滝までが見られます。

花巻温泉を守る花巻温泉稲荷神社はホテル千秋閣の前の園内のメインストリートを隔てて向かい側にあり、ずっと奥へと参道が続きます。いくつもの鳥居をくぐって入っていく稲荷神社は趣があり、旅館の敷地内とは思えない荘厳な静けさ。時おり結婚式の記念撮影を行う新郎新婦の姿も見受けられます。幸せを授かりそうな雰囲気が満ちています。

園内にはバラ園や稲荷神社、そして滝まで!
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花巻温泉稲荷神社の先にはバラ園があります。広さはなんと5,000坪。5月下旬から11月上旬にかけ花壇には450種6,000株を超えるバラが咲き誇り、6月から10月にはナイトローズガーデンとして夜間営業も行っています。花巻温泉オリジナル品種のバラの数々や噴水先には宮沢賢治設計の日時計花壇までがさりげなく配されているのはさすがの一言。

園内にはバラ園や稲荷神社、そして滝まで!
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バラ園隣には昭和36年に天皇・皇后両陛下がお泊りになった松雲閣の由緒ある建物がかいま見え、その正面の釜淵の滝駐車場先に釜淵公園の案内図があります。こちらの遊歩道を入ると自然の山道そのままの細い道が続き、階段を降り台川を越える橋を渡って10分ほど進むと釜淵の滝へ到着。

一枚岩を水が流れ落ち、高さ8.5メートル、幅30メートルもある大きな滝で水しぶきが霧のように細かな粒となり滝つぼへ注ぎ込まれていきます。滝の展望台は水しぶきで滑りますので気をつけましょう。宮沢賢治は地質調査で釜淵の滝を訪れたことがあります。作品「台川」にも登場し、古くからの名所だったことが窺い知れます。

花巻温泉でそれぞれの楽しみ方を

和室、洋室、和洋室を取り揃えた「ホテル千秋館」「ホテル花巻」「ホテル紅葉館」3つのホテルで地元の素材を大切にした料理や3館共通の湯巡りを楽しむか、一段と落ち着いた旅館「佳松園」で地産地消の料理やとろとろの温泉を楽しむか、家族旅行や女子旅、シニアのグループ旅行にも対応でき、選び方は千差万別。JR東北新幹線の新花巻駅やJR東北本線花巻駅、東北自動車道花巻ICからのアクセスも良い一大温泉リゾートは一泊では楽しみきれないほど。

大人の贅沢なひとときを過ごしたくなりましたら、ぜひ花巻温泉へ出かけてみましょう。

2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/05/20 訪問

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