感動的な朝日も！福江島・岐宿「城岳展望台」で感じる五島の大自然

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更新日：2019/06/27 19:08

土庄雄平山岳自転車旅ライター・フォトグラファー

日本の西の果て、独自の自然や文化が根付く五島列島。それぞれの島で特色がありますが、一つの島を見ても実に多様な風景が広がります。福江島がその象徴でしょう！島を一周すれば、鬼岳の山容、リアス式海岸と緑濃い入江、目を見はるほど美しいビーチなどが次々現れ、今回紹介する北部の岐宿も例外ではありません。特に最高所の「城岳展望台」からは感動的な朝日や溶岩が産み出す独特の地形、そして五島の山岳美が広がります。

北海道で言えば美瑛!?素朴な情緒が根付く「岐宿」の風景！

写真：土庄雄平

島中心部の福江市街から車で20分ほど。山と海に囲まれた小さな町が「岐宿（きしく）」です。初めて訪れれば、一般的にイメージする港町とは少し違うように感じることでしょう。

なぜなら、岐宿は福江島で最も古いと言われる火山から形成された溶岩大地を活用した農業が盛んなため、島離れした長閑な田園風景がどこまでも広がるから！場所は正反対ですが、北海道の美瑛を想起させるような雰囲気です。

写真：土庄雄平

しかし田園風景の中、所々五島らしい絶景が顔を覗かせる点が見所！特に浜田海水浴場と、その周辺を走る美しい海沿いの道はあまり知られていませんが、ぜひ訪れて欲しい穴場スポットです。岐宿の大地が作り上げる景観を楽しみながら、素朴な絶景を探してみましょう。

福江島を見渡す「城岳展望台」の絶景

写真：土庄雄平

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そんな素朴な良さを放つ「岐宿」の最も高い場所に当たるのが標高200mほどの「城岳展望台」です。実はこの場所は、宇久五島家八代覚公が弘和三年（1383年）、宇久島を後に五島（岐宿）に移って、この地に岐宿城を築いたことが名前の由来になっています。

今は城の面影はありませんが、しっかりと展望台と遊歩道が整備されており、アプローチしやすいのが嬉しいところ。岐宿の集落から2km弱、舗装路を上っていけば、東屋の展望所へと辿り着きます。先程まで鬱蒼とした森の中を進む道だっただけに、眼下に岐宿の大地が広がる景色は圧巻の一言！

写真：土庄雄平

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しかし城岳の醍醐味は、この先の山頂展望台にあります。東屋の展望台から徒歩5分ほどハイキングコースを進んでいけば、無線中継塔がある第一城岳展望所へと辿り着き、そこから福江島の北部と上五島の島々が360度のパノラマで一望できます。これが息を呑むほどの絶景です！そして、五島ならではの特徴ある一風景になっています。