佐多岬公園は本土最南端である鹿児島県の大隅半島の先に位置しており、町中からも遠く、決してアクセスが良いわけではありません。
しかし、いざ訪れてみると大きなガジュマルの木がある広い駐車場にはきれいな展望デッキに観光案内所やトイレなどが完備され、ものすごく整備されていることに驚きます。
駐車場にある展望デッキからは絶景が楽しめますが、もっと先までいけます。2018年にニューアルされた展望台(右端にある建物)をここから目指しましょう。
元々はこの公園は私営の有料の公園でした。しかし霧島錦江湾国立公園きっての絶景ポイントであることを踏まえて、国立公園の管理者である環境省と鹿児島県及び南大隅町が協力しあって民間企業より引き継ぎ、さらに魅力的に改良して2019年3月にグランドオープンする運びとなったのです。
それゆえ、施設はピカピカに整備されており、しかも入園は無料化!ありがたいですよね。
展望台までは往復30〜40分のハイキングコースになっており、山をくりぬいたこのトンネルからスタートします。観光音声ガイドのアプリの案内もあるので、興味のある方は使ってみましょう。公園は朝8時〜日没まで開いています。
なおトンネル内はセンサーで自動で点灯しますのでご安心ください。
トンネルを抜けてから展望台までの道は完全にバリアフリー化されており、車いすの方でもアクセスできるよう配慮されています。道迷いもありませんので、安心ですね。
かつてはレストハウスとして使用されていた建物をリニューアルした展望台はその屋上に登れるように設計されています。とにかく上へ上へと登っていきましょう。
展望台からは遮るもののない360度の絶景が広がります。青い海に映える真白い佐多岬灯台は日本最古の灯台とも言われる歴史的・文化的にも貴重な灯台です。
かつてこの灯台を管理していた灯台守たちの宿舎も園内のジャングルを思わせる森林の中に残っていますので、時間のある方は訪れてみても良いかもしれません(ただしこちらに向かうコースはバリアフリー化はされていません)。
展望台からは大隅半島の反対側に位置する薩摩半島のシンボル開聞岳も良く見えます。薩摩富士の別名をもつその美しい姿もばっちり拝むことができます。
展望台に向かうコースの途中には御崎(みさき)神社があり、最初の建立は708年と伝わっています。もともと岸壁にあったそうですが、中世にこの熱帯を思わせる森林の中に移されました。このジャングル感と神社という組み合わせが新鮮ですね。
御崎神社にはもちろん鳥居もあるのですが、ソテツが思い切り邪魔をしています(笑)しかし、ソテツの自生地として特別天然記念物に指定されていますので、これを切るわけにはいきません。この南国の神社ならではの風景は一見の価値ありですね。
佐多岬に向かう途中には第二駐車場、もとい北緯31度線展望広場があります。本土最南端の町である南大隅町は北緯31度の町をキャッチフレーズにしており、2016年に巨大なモニュメントを建立しています。ここからも佐多岬灯台を眺めることができますので、行きまたは帰りに立ち寄っていきましょう。
佐多岬への公共交通機関はなく、車両のみでのアクセスになりますが、この絶景の展望公園が無料で楽しめるのですから、レンタカーを借りてでも行くべし!ですよね。
それでは気をつけていってらっしゃいませ〜
住所:鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠417
電話:0994-24-3115(南大隅町観光協会)
アクセス:根占港から町道佐多岬公園線経由で車で約60分
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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