「CERABO KUTANI/九谷セラミック・ラボラトリー」(通称:セラボ九谷)があるエリアは、静かな田園地帯。日本を代表する建築家・隈研吾さんが設計し、地元企業・小松マテーレの基盤材グリーンビズを使って緑化された屋根が象徴的な建物です。周辺の自然景観と調和しながらも、威風堂々としたその存在感に、建築好きじゃなくても、期待値を上げずにはいられません。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る“大地と有機的につながるおおらかな平屋建築”が設計コンセプト。隈研吾さんらしい木材使いが織りなすシルエットの美しさや、建物全体に伸びるファサード下の涼やかさに癒されます。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る入り口には、隈研吾さんのサインがデザインされた左官パネルがありますよ。
「CERABO KUTANI」の入館料は、一般300円、高校生以下の学生が150円。入り口レセプションで支払いを済ませたら、まずは建物の右棟へ。ここにはセラボ・ギャラリーがあります。
ギャラリーには、九谷焼に欠かせない原料“花坂陶石”(※)から完成品までが時系列で展示されており、どのようにして九谷焼の作品になっていくか、その工程を学ぶことができます。
※江戸後期に小松市花坂地区で鉱脈が発見され、今もなお採掘され続けている、全国的にも希少な陶石
写真:なおぢ はるみ
地図を見る上の画像は成形する道具。展示物にはガラスカバーなどなく、間近で見れるのは嬉しいですね。各工程の職人仕事を紹介する映像も、ギャラリーを迂回する適所にあって、分かりやすく解説してくれます。
写真:なおぢ はるみ
地図を見るこちらのギャラリーには、工芸作家やアーティストの作品も展示され、購入も可能(一部不可)。毎回、違った企画展を観ることができ、訪れる度に作品との新鮮な出会いがありますよ。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る「CERABO KUTANI」のギャラリーとガラス壁を挟んだ隣に、製土工場があります。ギャラリー側から観ることができますよ。陶土になる様子をこんなにオープンにしている製土工場は、全国唯一!
写真:なおぢ はるみ
地図を見るこの大きな岩石が、微細な陶土になるんです!
動画:なおぢ はるみ
地図を見るスタンパーと呼ばれる部材によって花坂陶石が粉砕される様子は、こんな感じ。なかなかの迫力で、いつまでも眺めていてしまいそう。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る「CERABO KUTANI」には、左棟にレンタル工房と体験工房があります。
レンタル工房に若手作家さんがいたら、新しい九谷焼を創作している様子が観れたり、お話できるチャンスもありそう!
写真:なおぢ はるみ
地図を見る体験工房は一般の方が利用できるスペース。ろくろ体験・手びねり体験・絵付け体験のコースが用意されていて、後日仕上がった作品を発送もしてくれるので、旅行者でも安心して参加できる内容です。焼き物は、焼くとこんなに縮むよーなど、専門スタッフの方が優しく教えてくれますよ。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る一度に30人くらい体験できる規模なので、グループ旅行や家族旅行で訪れても大丈夫! 必ず事前予約しておとづれましょう。(詳細はCERABO KUTANIホームページをご参照ください)
写真:なおぢ はるみ
地図を見るそのほか「CERABO KUTANI」には、レセプションの横に小さな土産品コーナーもあるので、自分の焼き物が届くまで待ちきれないという方は、こちらで九谷焼をゲットしましょう。お土産に丁度良い価格帯の品もありますよ。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る隈研吾さん設計の建築空間、希少な土との触れ合い、全国唯一の工場。こんなに貴重なもの揃いの空間の中で、有名な九谷焼をカジュアルに学べる施設は、他にはありません。ぜひ、石川県・工芸探訪の旅にチェックしてくださいね。
住所:石川県小松市若杉町ア91番地
電話番号:0761-48-4235
アクセス:
小松駅東口より車で約10分
小松空港より車で約17分
金沢駅から車で45分
営業時間:午前10時〜午後5時 水曜定休
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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