江戸時代初期から開発され、平成元年の創業休止まで採掘が続いた相川地区の佐渡金山は、佐渡島を訪れる誰もが一度は行く定番の観光施設です。他の遺跡施設と併せて、「金を中心とする佐渡鉱山の遺跡群(佐渡金銀山)」のユネスコの世界文化遺産登録を目指す署名活動が行われています。
坑道の見学コースは3コースです。江戸初期の坑道跡で採掘作業を人形で再現している宗太夫抗(見学所時間約30分)、江戸時代の露頭掘り跡で、山の頂が割られた道遊の割戸(写真)を望め、明治以降の坑道や、トロッコ、機械の展示もある道遊坑(見学所時間約40分)、前日までの予約が必要で、無名異坑と大切山坑を巡る健脚者向けのガイドツアー(見学所時間約100分)。
特におすすめなのは、撮影ポイントがたくさんあり、坑道内と外の散策路も歩く道遊坑です。
コース出口には、売店と展示室があり、佐渡金山のお土産だけでなく、その日の相場で金地金(金延べ棒)販売や、金箔入り純金ソフトクリーム(350円)や純金コーヒー(300円)も販売しています。
<史跡佐渡金山の基本情報>
住所:新潟県佐渡市下相川1305
電話番号:0259-74-2389
アクセス:両津港から車で約50分
佐渡金山跡から車で10分弱の海沿いの北沢地区には、歴史遺産の施設が多く残っています。レンガ造りの明治期の石炭火力発電所跡や、昭和10年代に戦時下の大増産のため建設され、東洋一とうたわれた北沢浮遊選鉱場、濃縮装置である写真の50mシックナーからは当時の繁栄が偲ばれます。4〜10月に開催する北沢浮遊選鉱での夜のライトアップは幻想的。
また近くには、明治後期の建物で、現在相川郷土博物館として開館している旧御料局佐渡支所や、1604年に開所し、平成12年に復元された佐渡奉行所、鉱石の積み出しに使われた鉱山専用の大間港があり、鉱山町の風情を感じながら見学できます。
<北沢浮遊選鉱場の基本情報>
住所:新潟県佐渡市相川北沢町3-2
電話番号:0259-74-2389
アクセス:両津港から車で約50分
砂金採り体験ができるのは、相川地区の佐渡金山の遺跡から真野湾を越えた南側にある佐渡西三川ゴールドパークです。元は江戸時代に開発された相川よりも歴史があり、平安時代の西暦1100年頃からある西三川砂金山で、今は体験型観光施設となり、金の展示資料館と、自然の川砂から砂金採りができるスポットです。
入場料は砂金採り体験料込みで中学生以上の大人800円です。砂金採りは、初級・中級・上級の3つのコースがあります。初級コースは、館内の川砂から、砂金を掬い出します。スタッフのお手本を真似して、ゆっくり器を揺すって砂をかきだし、比重が高く底に沈む小さな砂金を採取することができます。中級は、半屋外の人工河川で。上級は、自然河川「西三川川」で砂金を採り、難易度が上がります。
採った砂金は、その場で各1個1500円でキーホルダー、ペンダント、ストラップに加工してもらえます。
<佐渡西三川ゴールドパークの基本情報>
住所:新潟県佐渡市西三川835-1
電話番号:0259-58-2021
アクセス:小木港から車で約20分
佐渡島でトキに会いたいなら、野生化したトキを探すのも不可能ではないですが、確実なのは飼育保護されているトキの森公園に行くのがベストです。トキ資料展示館で、保護された雄の「ミドリ」や最後の野生「キン」の剥製に出会えます。
トキ保護センターでは、飼育ケージの中なので、編み目越しで、間近ではなく離れた場所から、生きたトキの姿に巡り会えます。
さらに敷地内の別施設、トキふれあいプラザでは、観察通路の窓越しに3羽のトキの姿を見ることができます。
<トキの森公園の基本情報>
住所:新潟県佐渡市新穂長畝383-2
電話番号:0259-22-4123
アクセス:両津港から車で約15分
佐渡島の人通りが少ない東部の海岸線にある穴場の絶景をご紹介します。佐渡島は日本で初めて世界農業遺産に登録された米どころ。狭い土地を利用し、急峻な山間部の上部まで田んぼを整地している棚田が佐渡島で数カ所あり有名です。その代表的な「岩首昇竜棚田」は、海沿いから標高350メートルの山間部に、不規則に約460枚の田んぼが広がり、海やその先に新潟港や弥彦山も望むことができます。特に朝日が差し込む時間はお薦めです。
アプローチの農道は、狭く勾配が急ですが、曲がりくねった道を登ると、駐車場と木製のテーブル椅子が設置された展望小屋が整備されています。
<岩首昇竜棚田の基本情報>
住所:新潟県佐渡市岩首
電話番号:0259-27-5000 (佐渡観光交流機構 佐渡観光案内所)
アクセス:両津港から車で約45分
岩首昇竜棚田から直線距離で約5キロメートル位の内陸山間部には、小倉千枚田の棚田もありますが、一旦海沿いに下りて長谷寺方面の山間部に入って、小倉ダムの近く、車で約40分かかります。こちらでは急峻なため一枚一枚が細長く機械化が難しい土地で、棚田オーナーを募集しています。
<小倉千枚田の基本情報>
住所:新潟県佐渡市小倉
電話番号:0259-27-5000 (佐渡観光交流機構 佐渡観光案内所)
アクセス:両津港から車で約40分
海岸で魚介類を獲るために使われた「たらい船」は小木湾の力屋観光汽船で乗船体験できます。かつて、北前船の寄港地として栄えた小木地区は佐渡島の南端で、直江津港からのフェリーも到着します。
小木港から南西約4キロメートルにあるのが、江戸時代中頃から明治時代にかけて、日本海の廻船業で栄えた「宿根木」集落です。船の仕事に従事した船主や船乗り、船大工などが暮らしていた町並みが現存し平成3年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。今でも約100軒の板壁の民家が密集しています。
最奥地にある称光寺まで続く路地に、有料で内部見学できる民家3軒もあります。ぶらり町歩きはいかがでしょうか?
<宿根木の基本情報>
住所:新潟県佐渡市宿根木
電話番号:0259-86-2604(小木民族博物館)
アクセス:小木港から車で約10分
今回ご案内していませんが、冬の味覚では、寒ブリやズワイガニ、牡蠣などが美味です。また初夏の6月上旬には、北部の大野亀で黄色いトビシマカンゾウの大群落が花盛りです。
四季折々の佐渡島を楽しみに出かけませんか?
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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