群馬・霧積温泉「金湯館」わざわざ行きたい極上シュワシュワ温泉とは

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群馬・霧積温泉「金湯館」わざわざ行きたい極上シュワシュワ温泉とは

群馬・霧積温泉「金湯館」わざわざ行きたい極上シュワシュワ温泉とは

更新日:2019/06/25 14:24

野水 綾乃のプロフィール写真 野水 綾乃 温泉ライター、安くていい宿案内人

県道の一本道を進み、さらに送迎車に乗り換えて細い山道を進んだ山の奥地。人気番組「ポツンと一軒家」に登場しそうなロケーションの秘境に、群馬県霧積温泉の一軒宿「金湯館」はあります。その辿り着いた先には、ここまで足を運んででも入りたい、と思わせる極上のかけ流しのぬる湯が。あっという間に気泡が全身を包み込むシュワシュワの温泉と、大自然に抱かれる一夜を楽しみましょう。

送迎車じゃないとムリ!ガードレールのない山道を進む

送迎車じゃないとムリ!ガードレールのない山道を進む

写真:野水 綾乃

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人気駅弁「峠の釜めし」で知られる信越本線横川駅から、国道18号と県道56号をひたすら進むこと約13q。「ようこそ金湯館へ」と書かれた看板のある駐車場に着いたら、宿泊者はここで宿の送迎車に乗り換えます。

ちなみに日帰り入浴の場合は、ここからホイホイ坂と呼ばれる登り約30分の山道を歩いて行くことになります。

送迎車じゃないとムリ!ガードレールのない山道を進む

写真:野水 綾乃

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ここからは一般車通行止めの林道に。ガードレールのない山間の一本道に「送迎があって良かった」と胸をなでおろします。この道をゆっくり、慎重に進むこと約15分。

送迎車じゃないとムリ!ガードレールのない山道を進む

写真:野水 綾乃

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山の緑の奥に、印象的な赤い橋と金湯館の玄関が見えてきます。
橋の向こうの母屋は、明治16年の創業当時から現存する総ケヤキ造り。歴史ある山小屋に訪れたようなたたずまいです。

温泉に近い別館と歴女にはたまらない本館、どっちに泊まる?

温泉に近い別館と歴女にはたまらない本館、どっちに泊まる?

写真:野水 綾乃

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「金湯館」の客室は本館と別館の2タイプあります。

こちらは広々とした二間続きの別館の客室。金湯館の夕食は部屋食ですので、二間続きなら食事をとる居間と寝室を区別できます。お風呂に近く、夜中や早朝など時間を気にせずに何度も温泉に入りたい人は別館がおすすめです。

温泉に近い別館と歴女にはたまらない本館、どっちに泊まる?

写真:野水 綾乃

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こちらは明治時代に建てられた本館2階の客室。ふすまで仕切られた昔ながらの部屋で、低い天井には近くの山から切り出されたというケヤキの梁が配されています。

写真の1号室は、伊藤博文を筆頭とするメンバー30人が来訪し、明治憲法の草案が練ったという部屋。今は一軒宿の「金湯館」ですが、その頃は周囲に旅館や別荘がいくつもあり、軽井沢が開かれる以前の避暑地として人気を集めていたのだそうで、政治家や財界人、文豪らが数多く訪れました。日本の歴史の1ページを飾る出来事があった客室に、リーズナブルな価格で宿泊できるのも魅力です。

温泉に近い別館と歴女にはたまらない本館、どっちに泊まる?

写真:野水 綾乃

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国立公園の山の中にある金湯館。ブッポウソウなどの野鳥やエゾハルゼミが鳴く原始林に囲まれていて、深い森の中で過ごしているような気分になります。時にはサル、イノシシ、カモシカなどの山の動物たちが近くまで遊びに来ることもあるとか。

全身をびっしり気泡が包む温泉の心地よさ

全身をびっしり気泡が包む温泉の心地よさ

写真:野水 綾乃

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さて、いよいよ「金湯館」の温泉をご紹介しましょう。
別館へと向かう廊下のいちばん奥に、男女別の内湯があります。

全身をびっしり気泡が包む温泉の心地よさ

写真:野水 綾乃

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浴室を開けると、ふわっと温泉卵のような匂いが鼻をくすぐります。
泉質は無色透明のカルシウム硫酸塩温泉。毎分200リットルの豊富な湯量があり、絶えず湯船の縁からザーザーと湯が流れ出しています。

全身をびっしり気泡が包む温泉の心地よさ

写真:野水 綾乃

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湯に浸かるとすぐに細かな気泡がびっしりと肌を覆い尽くします。湯温が39℃と体温より少し温かいぬる湯なので、夏に快適なのはもちろんのこと、冬でも大丈夫。長時間じっくり浸かっていられます。24時間いつでも入浴可能なので、ほかのお客さんが少ない時間を狙って、静かに瞑想しながら入るのもおすすめです。

効能としては、特に切り傷や火傷に良いと言われてきました。金湯館で生まれ育った四代目の若旦那の話では、すぐに病院に行けない立地なのもあり、小さな頃からちょっとした傷ができると、お湯に浸かって治すことが多かったそうです。

山は食材の宝庫!季節の山菜や野菜を天ぷらで

山は食材の宝庫!季節の山菜や野菜を天ぷらで

写真:野水 綾乃

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部屋食でいただく夕食は、まず季節の山菜や野菜を10種以上盛り込んだ天ぷらが名物です。春〜初夏はイタドリ、ヨモギ、こごみ、タラの芽など周辺の山で採れた山菜が中心となります。

そのほかに、群馬名産のゆず味噌でいただく刺身コンニャク、ニジマスの塩焼き、野菜たっぷりの豚汁、石清水で炊いたご飯と盛りだくさんの内容です。

『人間の証明』を生み出すきっかけになった包み紙

『人間の証明』を生み出すきっかけになった包み紙

写真:野水 綾乃

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金湯館を語る上で欠かせないのが、宿が舞台になった小説『人間の証明』です。映画化の際はまだ電気や電話が通じていなかったため撮影が行われませんでしたが、平成になってテレビドラマ化された際は宿がロケ地にもなっています。

作者の森村誠一氏は大学生の頃に金湯館に宿泊し、翌日、宿で用意してもらったお弁当を持ってハイキングに出かけました。そのお弁当の包み紙に印刷されていたのが、「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね」で始まる西城八十の『帽子』の詩。これが森村氏の目に留まり、数年後、霧積温泉を舞台にした『人間の証明』を発表します。

今もお弁当を注文すると、当時と同じ包み紙で包んでくれます。

霧積温泉「金湯館」のぬる湯で涼を感じて

四季それぞれの良さがありますが、いちばんのおすすめは夏。
ぬる湯がいちばん気持ちがいい季節ですし、標高1000メートルを超える山の中にありますので夏でも猛暑を感じることなく過ごせます。

県境を越えれば軽井沢にもすぐ行けます。夏休みの旅行の予定にいかがでしょうか。

2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/05/13−2019/05/14 訪問

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