福江島のターミナルへは、佐世保・長崎からフェリーまたはジェットフォイルへ乗って2時間〜4時間程で到着します。特徴としては、フェリーは安いですが時間がかかり、船酔いしやすいのに対して、ジェットフォイルは少し高いですが、乗船時間は短く船は揺れにくいと言えます。双方とも始発便に乗れば午前中には福江島へ到着です。
写真:土庄 雄平
地図を見る港に到着したら、まず福江島のシンボルの「鬼岳」へ!実はこの福江島、島の至るところに火山活動の痕跡があり、特異な景観が広がっています。鬼岳を遠目から見ると、円錐形の独特の山容が面白く、実際に登ってみれば、福江市街の先に五島の多島美を見渡す大展望が広がります。駐車場から徒歩10分程で誰でも気軽に登れる山ながら絶景が楽しめるので、立ち寄り必須!また近くにある「鬼岳温泉」は下山後に入るのが最高ですよ!
なお、現地までのアクセスですが、マイカーを持ってきていない方は、EV車を福江市街でレンタルできます。実は、五島列島はEV車の先進地になっているのです。これから離島ならではの自然も巡るので、できるだけその自然環境に配慮した旅のツールとして、ぜひ活用したいですね!
<鬼岳の基本情報>
住所:長崎県五島市上崎山町
アクセス:福江市街より車で30分
写真:土庄 雄平
地図を見るそして夕御飯には、長崎が誇るご当地和牛の一つ「五島牛」がおすすめです。実は、五島牛が食べられるお店は、福江市街に多くあります。定番は焼肉!福江ターミナルの近くにある「泰陽」では、リーズナブルに五島牛が頂けます。特に噛まずに溶けてしまう上ロースや、380円という激安にもかかわらず絶品のラム酒煮込みが最高です!
そして福江市街には沢山のホテルと民宿があるので、明日に備えてゆっくり就寝しましょう。朝からフルに使える2日目が本番です。
<泰陽の基本情報>
住所:長崎県五島市中央町1-17
電話番号:0959-72-7687
アクセス:福江港から徒歩10分
お宿で朝ごはんを頂いたら2日目のスタート!まずは福江市街から鬼岳を半周するように海岸道路・県道165号線を走っていきます。この道がとても爽快なドライブルートです!道の隣には真っ青な五島灘や島々の風景が広がります。
写真:土庄 雄平
地図を見る約40分で、本日の第一ポイント「鐙瀬溶岩海岸」へ!駐車場から徒歩2〜3分のところにある展望台へ到着すれば、その先には、真っ黒な岩々が顔を見せ、ダイナミックな海岸線が広がります。実はこの特異な風景は、昨日訪れた「鬼岳」が作り出したもの!山の山頂と、その周辺の両方を訪れることで、鬼岳一帯に展開する独自の世界観へ思いっきり浸ることができますよ。
<鎧瀬溶岩海岸の基本情報>
住所:長崎県五島市野々切町1333-3
アクセス:福江市街より車で40分
「鐙瀬溶岩海岸」を後にしたら、島の南部へ!ここからは五島ならではのリアス式海岸が続きます。アップダウンに富んだ道は走り応え抜群!道のいたるところから思いっきり広がる東シナ海の絶景を楽しみましょう。福江島で一番自然が深いエリアです。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして50kmほど行けば、福江から最も離れた「玉之浦地区」へと辿り着きます。この場所の見所は、濃い緑囲まれて展開する独特な入江や、情緒ある佇まいの港町。自然と人の暮らしが結びついた癒しの風景です。その風景に顔を覗かせるこぢんまりとした教会も、キリシタン文化が根付く五島列島らしくて趣がありますね。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな玉之浦にある食堂「ニューパンドラ」には立ち寄り必須!島の穏やかな雰囲気に対して、奇抜な名前が印象的です(笑)。
ここの名物は「すっぽん料理」と五島ならではの郷土料理で、特に五島の海の幸がふんだんに盛り込まれた「海鮮鍋焼きうどん」が絶品!もちろん麺は「五島うどん」です。少し歯応えがある細い麺と素材の味が凝縮された出汁を啜るのは至福のひと時です。
<ニューパンドラの基本情報>
住所:長崎県五島市玉之浦町玉之浦1153-2
アクセス:福江市街より車で2時間
写真:土庄 雄平
地図を見るまたこの玉之浦地区の観光には「大瀬崎灯台」は外せないでしょう。明治12年設計の光力3700カンデラを誇る日本屈指の灯台で、切り立った断崖に位置するその景観から五島屈指の絶景スポットとして知られています。山道を越えた先を徒歩30分と、アクセスに難がありますが、灯台のパノラマだけなら一番高台となっている「大瀬崎灯台展望台」へ車で行って見ることができます!
<大瀬崎灯台展望台の基本情報>
住所:長崎県五島市玉之浦町玉之浦
アクセス:福江市街より車で2時間
写真:土庄 雄平
地図を見る玉之浦を後に、島の西側沿岸を北上すると小さな集落が現れます。そこには「荒川温泉」というお湯があり、足湯も無料で利用できるので立ち寄りがおすすめ!島民の集いの場にもなっているこの足湯に入ることで、温かい島の雰囲気に浸ることができますよ。
なお、ここにはEV車の急速充電ポイントがあります。不安な方は、前述した玉之浦にも設けられているので、そちらで充電するのも良いでしょう。
<荒川足の湯の基本情報>
住所:長崎県五島市玉之浦町荒川276-7
アクセス:玉之浦より車で1時間
写真:土庄 雄平
地図を見るそして荒川温泉から7km程進むと五島屈指のビーチへと辿り着きます。近年「日本一美しいビーチ」と評判になっている「高浜海水浴場」です。ビーチへ降りるのも勿論素晴らしいのですが、そこから車で2〜3分のところにある魚藍観音展望所がおすすめ!エメラルドブルーの海と砂浜、島の緑が織り成す唯一無二の絶景を望めます。
<高浜海水浴場の基本情報>
住所:長崎県五島市三井楽町貝津
アクセス:荒川温泉より車で15分
写真:土庄 雄平
地図を見るまた「高浜海水浴場」の隣にある「頓泊海水浴場」もおすすめです!こちらは立地上、あまり観光客が訪れないため、離島らしい穏やかな時間を楽しめます。遠浅の景観がとても美しいので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
<頓泊海水浴場の基本情報>
住所:長崎県五島市玉之浦町
アクセス:荒川温泉より車で15分
写真:土庄 雄平
地図を見る最後に島の北西部へ展開する「三井楽半島」へと進んでいきましょう。全体的にのっぺりしており、道を走っていても何のことはない田舎道の雰囲気ですが、海岸沿いへ出ると、その独特の世界観とスケールに度肝を抜かれるでしょう。溶岩の大地と大海原、そして五島の山々が織りなす圧倒的な風景がダイナミックに広がります!
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな福江島が誇る最果ての地で、ぜひ訪れたい場所が「渕ノ元カトリック墓碑群」です。実は、禁教時代に多くのキリシタンが移住した五島列島には、至る所にその軌跡が残っており、この場所もその代表的なスポット!
特筆すべきは、その海を背景にした珍しい墓地景観でしょう!というのも、長崎本土では潜伏意識が強く、山中にひっそりと墓地を営むことが多いため。「渕ノ元カトリック墓碑群」は、外海から移住したキリシタンたちが、自らの信仰を堂々と保っていたことを物語る資料です。この墓地からは、弾圧された可哀想なキリシタン像ではなく、力強い彼らの姿を読み取ることができますね。
さぁ墓地を後にしたら福江港へ急ぎましょう!福江→長崎の最終フェリーは16時50分です。この三井楽から福江までは余裕を持って車で1時間半は見たいところ。
<渕ノ元カトリック墓碑群の基本情報>
住所:長崎県五島市三井楽町渕ノ元436
アクセス:高浜海水浴場より車で30分
五島列島最南端にある「福江島」。実は、2018年登録の世界遺産で選ばれているスポットは無いものの、実に魅力に富んだコンテンツが溢れる島です。五島ならではの美しい自然は勿論のこと、バリエーション裕なグルメや、キリシタン独自の文化景観や歴史などなど。一度訪れれば五島が大好きになること間違いなしの福江島!ぜひ足を運んでみてください。福江島で数日滞在したり、他の島と組み合わせるなどして、長期連休で計画するのがおすすめです!
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/18更新)
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