駒込富士神社は、天正元(1573)年本郷に創設され、寛永(1628)年駒込に遷座された歴史のある神社です。
江戸時代の川柳に「駒込は一富士二鷹三茄子」と詠まれ、富士は駒込富士神社、鷹は神社近くの鷹匠屋敷、茄子は駒込特産物に由来しています。初夢ベスト3がそろっていた駒込は最強ですね。
日本には、昔から美しい姿の富士山を信仰の対象とする「富士信仰」があり、江戸時代になると富士山の形を摸した富士塚が各地に造られました。駒込富士神社は富士塚の上、急な20段ほどの石段をあがると拝殿があります。登拝して、江戸庶民と同じように富士山の力を感じてみましょう!
石段のまわりには、火消しのまといを描いた石碑が多数あります。富士講とは富士信仰の組織のことです。この神社には、江戸時代後半に火消しにより組織された富士講があり、江戸で最初に組織されたと伝えられています。
毎年富士山の7月1日の山開きにあわせて、この富士塚でも山開きの行事が行われて賑わいます。2019年は6月30日から7月2日の予定。
<基本情報>
住所:文京区本駒込5-7-20
アクセス:
都営地下鉄三田線千石駅より徒歩12分
東京メトロ南北線本駒込駅より徒歩13分
JR山手線・東京メトロ南北線駒込駅より徒歩12分
駒込富士神社から徒歩5分ほどの駒込天祖神社は、鎌倉幕府をひらいた源頼朝の霊夢のお告げにより創建されたと伝えられています。江戸時代には、駒込神明宮と称され駒込総鎮守として信仰を集めていました。境内は緑豊かで広く、静寂な雰囲気の神社です。
こちらの神社の社務所で、天祖神社と駒込富士神社の御朱印をいただくことができます。富士神社の御朱印の文字が「登拝」であることに、注目してくださいね。
<基本情報>
住所:文京区本駒込3-40-1
電話番号:03-3821-3470
アクセス:
東京メトロ南北線本駒込駅より徒歩11分
都営地下鉄三田線千石駅より徒歩15分
JR山手線・東京メトロ南北線駒込駅より徒歩16分
東洋文庫は、三菱財閥が設立した日本最古・最大の東洋学の研究図書館。国宝5点、重要文化財7点を含む約100万冊の蔵書があります。 「時空を超える本の旅」がコンセプトの併設のミュージアムの圧巻は、モリソン書庫。貴重な書籍を集めた天井までの書棚は、美しく、英知のパワーを感じることができます。
東洋文庫には、本の神様・学問の神様の「魁星」がいます。「魁星」とは北斗七星の第一星のことで、中国では北斗は文運をつかさどる星。本の神様・学問の神様とされ、科挙の受験生は必ず祈ったそうです。筆をもって真っ先に空を走っている姿はユーモラスです。
ミュージアムショップでお札を(200円)購入できます。受験生のお守りにおすすめです。
<基本情報>
住所:文京区本駒込2-28-21
電話番号:03-3942-0280
入館料:一般900円・65歳以上800円・大学生700円など
開館時間:9時30分〜16時30分(休館日:火曜日)
アクセス:
JR山手線・東京メトロ南北線駒込駅より徒歩約8分
都営地下鉄三田線「千石」駅より徒歩約7分
駒込は、江戸時代の川柳「駒込は一富士二鷹三茄子」と詠まれたほどの歴史あり、武家屋敷や寺社の多い所。今回ご紹介した駒込富士神社は江戸庶民の富士信仰の拠点の一つでした。また、東洋文庫は世界五大東洋学研究図書館の一つとして、知られています。特別名勝の大名庭園六義園からも近いですから、足をのばしてみてください。
ぜひ訪れて、都心の緑多き街の歴史散歩を楽しみましょう。
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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