ボートでしか行けない“コスタリカ最後の秘境”コルコバード国立公園

ボートでしか行けない“コスタリカ最後の秘境”コルコバード国立公園

更新日:2019/08/15 13:13

スズキ ミズエのプロフィール写真 スズキ ミズエ グラフィックデザイナー、一人旅女子ライター、世界の民族&お祭りマニア、火山と洞窟マニア
今回ご紹介する「コルコバード国立公園」は、国土の25%が自然保護区のコスタリカで、最大で最後の秘境と呼ばれている国立公園です。

陸路での道がないこの国立公園へは海からのアクセスのみ。マングローブと海を渡ってたどり着いたその先には、手付かずの原生林が待っている!園内には多種多様の生物が生息し、絶滅危惧種の動物や固有種の昆虫も近くで見ることができます。

そんなコスタリカの秘境をご紹介します。

どんな国立公園?

どんな国立公園?

写真:スズキ ミズエ

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コルコバード国立公園はコスタリカ最北の半島、オサ半島全般を占め、敷地面積は45,914ヘクタール(東京ドーム約1万個分)とコスタリカで最大の面積を誇る国立公園です。

どんな国立公園?

写真:スズキ ミズエ

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その理由の一つは陸路での道はなく、簡単に訪れることができないからです。簡単に訪れることができないということもあって、太平洋沿岸地域では最も広大な原生林が広がる地域です。なので別名「コスタリカ最後の秘境」とも呼ばれています。

どんな国立公園?

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この公園の魅力は何と言っても手付かずの自然が残り、多種多様な生物たちが生息している、ということです。ネイチャー雑誌のナショナルジオグラフィックでも“多様性において地球上で最も生物が集中している場所”と紹介されています。そのため、絶滅危惧種などを決める国際自然保護連合(IUCN)で指定国立公園に認定されています。

公園で出会える動物たち

公園で出会える動物たち

写真:スズキ ミズエ

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「マントホエザル」
この公園では4種のサルが生息し、写真はマントホエザルです。その他にジェフロイクモザル(絶滅危惧種)、ノドジロオマキザル、セアカリスザルがいます。それら全て中南米に生息するサルたちで、中には貴重なサルもいます。

地上に降りてくることは滅多になく、常に木の上で集団生活を送っています。サルは吠えて仲間とのコミュニケーションをとっていますが、特にこのホエザルの遠吠えは地の底から突き上げるような叫び声に似ています。上からの声は森中に響き渡ります!

公園で出会える動物たち

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「コアリクイ」
体の模様がまるで黒いサロペットを着ているようなコアリクイ。木にしがみついて一生懸命アリを食べてる姿はとても可愛らしいですよね。

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「アグーチ」
走るスピードも早く、泳ぎも得意な中南米に生息するネズミの仲間。とても臆病な性格のため、野生のアグーチを日中に見ることは難しいのですが、この公園では日中でも彼らを見ることができます。

まだまだいるコスタリカの動物たち

まだまだいるコスタリカの動物たち

写真:スズキ ミズエ

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「ベアードバク」
別名チュウベイバクとも呼ばれ、その名の通り中米を中心に生息しています。バクと聞くと白黒のマレーバクを思い出しますが、このベアードバクはマレーバクよりも2周りほど小さく、グレー一色。絶滅危惧種に指定されるほど数が減っているとても貴重なバクです。

他の場所ではなかなな見ることができませんが、ここでは比較的多くのベアードバクが生息しているため、遭遇するチャンスは十分あります!葉を食んでいる姿は、とてものんびりしていて愛くるしい姿を見せてくれます。

まだまだいるコスタリカの動物たち

写真:スズキ ミズエ

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「ハナジロハナグマ」
ハナジロハナグマの家族。アライグマ科で特徴の白い鼻も見れますね。

まだまだいるコスタリカの動物たち

写真:スズキ ミズエ

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「シマクマゲラ」
赤い頭が特徴のシマクマゲラ。真っ赤な頭に真っ黒な体、縦の白いラインに丸々と見開いた目は、森の中にいても目立つ存在です。

動物だけじゃない!

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写真:スズキ ミズエ

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「固有種のハナバチ」
ハナバチとはミツバチなどの花から花へと渡り、花粉や蜜を集めるハチの総称です。その多くは針を持たず昔から人と共存してきました。特にコスタリカには400種類を超える固有のハナバチが生息しています。体長はとても小さく1センチ程度。

太い木の幹から黒く枝のように伸びているのは、ハナバチの巣です!コスタリカのハナバチはこのように巣を縦に長く作る習性があります。巣の先端から小さなハナバチがいるのがわかりますか?

動物だけじゃない!

写真:スズキ ミズエ

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「トゲを持つ木」
動物たちに幹や皮を食べられないように、大きなトゲで防御。上にあがるつれて天敵の動物たちも来ないので、トゲも段々と小さくなっていきます。自然の知恵ですね。

動物だけじゃない!

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「カニ」
すっかり砂と同化して、砂になりきっています。

公園への道程も楽しい!

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写真:スズキ ミズエ

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コルコバード国立公園へは、拠点となるシエルペからボートで向かいます。シエルペは湿地帯の森、マングローブが広がる中にあります。そこから1時間ほどかけて海を目指します。

公園への道程も楽しい!

写真:スズキ ミズエ

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シエルペから約1時間、海に向かって川を下ります。川から見えるマングローブの森には、絶滅危惧種のミツユビナマケモノも!

公園への道程も楽しい!

写真:スズキ ミズエ

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海に出ると、海亀や好奇心旺盛なイルカとも遭遇できるかもしれません!海を走ることさらに1時間。ようやくコルコバード国立公園入口のビーチに到着です。そこから手付かずの自然世界がスタートします!

いかがでしたか?自然豊かなコスタリカの中でもこれほど広大な原生林と多くの野生動植物を見ることができる場所はここだけ。コスタリカを訪れた際は、コルコバード国立公園まで足を運んでみてはいかがですか?

コルコバード国立公園の基本情報

住所:Los Patos Sirena Trail, Puntarenas Province
電話番号:+506-2735-5036
開園時間:8:00〜16:00

公園内は必ず専属ガイドとの同行が義務となっています。ツアーに参加して訪れることをお勧めします。

2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/02/19 訪問

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