提供元:一般社団法人ひがしかわ観光協会
http://www.welcome-higashikawa.jp/東川町は北海道のほぼ中央、旭川市中心部から約13 km、旭川空港からは約7 kmという立地にある小さな町。全国的に人口減少が続く地方自治体が多い中、東川町には多くの移住者が集まり、今もなお人口は増え続けています。
近年は特に若い人々や外国人の移住者も増え続けていることで、町にはおしゃれなカフェや雑貨店などが増え、それがまた新たな観光客や移住者を呼ぶ、という好循環サイクルが生まれています。
提供元:一般社団法人ひがしかわ観光協会
http://www.welcome-higashikawa.jp/こうした人々を呼び寄せる東川町の魅力はどこにあるのでしょうか。
道北の中核都市、旭川から近いわりに北海道最高峰の旭岳をはじめとした美しい大自然が広がっている点や、大雪山の地下水が豊富にあるため、町の水はすべて天然ミネラル水で食べ物もおいしい、という地理的な要因がひとつ。そしてもうひとつは、この東川町自体のユニークな取り組みにも大きな理由があるのです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る東川のキャッチコピーは「写真の町」。
東川町は1985年に世界にも類のない「写真の町」宣言を行い、写真を通じて町づくりや生活づくり、そして人づくりを進めてきましたが、現在は「写真文化首都」を宣言し、写真文化の中心地として写真と世界の人々を繋ぎ、笑顔に溢れる町づくりに取り組んでいます。
全国の写真部の高校生に、創作活動の場や目標、出会いや交流の機会を提供する「写真甲子園」、毎年夏に行われる「東川町国際写真フェスティバル」などの活動のほか、町にはフォトストリートと呼ばれる通りもあります。
写真:風祭 哲哉
地図を見る東川町役場裏手のフォトストリートには町が主催した過去の写真展の受賞作品や写真甲子園の応募作品などが並びます。
また、この通りには写真の町、東川の象徴である「東川町文化ギャラリー」や旧東川町役場を移築した重厚な建造物「東川町郷土館」などの文化施設が並んでいて散策が楽しいスポットです。
写真:風祭 哲哉
地図を見るフォトストリートの先には東川町ゆめ公園や東川町地域交流センターなどがありますが、その広大な敷地内にあるのが東川小学校。
この東川小学校が素晴らしいのです。真新しい校舎の前には北海道出身の世界的彫刻家・安田侃さんの作品があり、まるで美術館のような開放的な校舎の中にも安田さんのアート作品が設置されています。
北海道の木材をふんだんに使った暖かな教室、自然光を取り入れた明るい校舎、日本でも最先端の循環型エコシステムなど、この学校に通わせたくて東川に移住する家族もいるほど。一般の観光客は学校内部は見学できませんが、外から眺めるだけでも圧巻の小学校です。
写真:風祭 哲哉
地図を見る東川町の中心にあるのが道の駅ひがしかわ「道草館」。ここには東川町の見どころを紹介するインフォメーションのほか、地元産品を中心としたショッピングゾーンがあります。
「道草館」の看板スイーツである雪の結晶型のパイが添えられたソフトクリーム「きらり」を食べてひと休みしたら「クラフトマップ」、「グルメマップ」など、手書きのオリジナルマップを入手して東川のカフェやショップめぐりに出かけましょう。
<道草館の基本情報>
住所:北海道上川郡東川町東町1丁目1番15号
電話番号:0166-68-4777
写真:風祭 哲哉
地図を見る木工業が盛んな東川町内のメインストリートにはそれぞれのお店の個性あふれる木製の看板が並び、まるで異国に来たかのよう。ここは本当に北海道の小さな町?と思ってしまうほどの華やかさなのです。
もちろん看板だけではなく、東川には小さいながらも見た目も中身も洗練されたカフェやショップが並んでいます。町の中心部はブラブラと散策しながら巡ることができますが、少し離れた郊外にも点在していますので、グリーンシーズンであれば道草館でのレンタサイクルもおすすめです(要問合わせ)。
東川のグルメは湧水そだち。おいしいコーヒーの飲めるカフェはもちろんのこと、ベーカリーやスイーツショップ、イタリアンやビストロまでたくさんのお店が並んでいますが、どの店も気軽に入れるのでいろいろなお店をめぐるのもおすすめです。
また、東川で特徴的なのは、特産品の木工クラフトのショップやギャラリーが数多くあること。工房にギャラリーを併設し解放している場所もあり、大型家具から小物まで様々な木製品が展示販売されています。
写真:風祭 哲哉
地図を見る標高2,291メートル、北海道の最高峰「旭岳」は日本で一番早く紅葉が楽しめる山としても有名です。この旭岳も東川町の観光スポット。ロープウェイを利用すれば一気に1,600メートル地点まで登ることができるため、紅葉シーズンはもちろんのこと、夏の高山植物や、「シャンパンスノー」と呼ばれる最高の雪質でのウインタースポーツも楽しめます。
東川の町を楽しんだあとは、旭岳温泉で1泊すれば翌日は日帰りで大雪山国立公園の雄大な大自然をめぐることができます。
提供元:一般社団法人ひがしかわ観光協会
http://www.welcome-higashikawa.jp/長い年月をかけて形成された柱状節理がシンボルの天人峡は大雪山国立公園の南東、忠別岳から流れ出る忠別川の上流にあります。落差270メートル、北海道で最も落差がある「羽衣の滝」はその名の通り水の流れが天女の羽衣を思わせる優美な姿を見せてくれます。
自然、水と食、カフェやショップ、そして写真の町。東川町の魅力はこれだけでも十分ですが、この町に移住者が集まるのはそれ以外にもたくさんの理由があります。
たとえばそれは「君の椅子」プロジェクト。
これは東川で生まれた赤ちゃんに、
「生まれてくれてありがとう。君の場所はここにあるよ」
という気持ちを込めて、毎年オリジナルでデザインされた手作りの椅子を東川町内の工房で製作し贈るもの。
写真:風祭 哲哉
地図を見るまた、東川町ならではの「人にやさしいサービス」として、「新・婚姻届」や「新・出生届」が用意されています。これは夫婦になった瞬間や、新しい命の誕生の瞬間の大切な思いをずっと残せる記念品として、対象となった住民に贈られています。
そのほか写真の町、東川らしい取り組みとしては、子供の百日祝いや、お年寄りの傘寿祝いの際にプロのカメラマンが記念写真を無料で撮影し、写真の町オリジナル額に入れてプレゼントする事業も実施しています。
東川町役場ではこれらの概要が展示されていますので、心温まるこうした取り組みを知ると、東川の魅力をより深く感じることができるかもしれません。
写真:風祭 哲哉
地図を見る東川には「ひがしかわ株主制度」というプロジェクトがあり、ふるさと納税の仕組みを使って東川に投資(寄付)をすることにより誰でもまちづくりに参加することができます。株主は町内の公共施設の無料もしくは優待利用や、ふるさと産品がもらえる株主優待制度もありますので、移住をしなくても、第2のふるさととして東川を応援し、定期的に里帰りをするのもいいかもしれません。
北海道の小さな町、東川町。
その名前を聞いただけではここが現代の理想郷だとは誰も思わないでしょう。けれども一度でも東川で時を過ごし、その素晴らしい自然や文化、そして心温まる取り組みを知れば、きっとそう思うはずです。
ぜひ一度東川町を訪れてみてください。おかげですっかり移住したくなってしまっても責任は持てませんが。
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/14更新)
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