江戸時代から存在するネッコ坂と原宿・表参道の路地裏めぐり

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江戸時代から存在するネッコ坂と原宿・表参道の路地裏めぐり

江戸時代から存在するネッコ坂と原宿・表参道の路地裏めぐり

更新日:2019/06/26 14:43

雲本 らてのプロフィール写真 雲本 らて 散歩ブロガー、坂道探検家

お洒落で華やかなイメージのある表参道ですが、実はメインの大通りからすぐの場所にも江戸時代から存在する坂道はあります。表参道界隈は一歩路地裏に入ると地形の変化に富み、現代建築はもちろん、街が今のように発展する前から存在する史跡も点在しています。今回はそんな裏表参道ともいえる場所にあるネッコ坂とあわせて歩いてみたい界隈の地形を感じられる坂道や史跡なども紹介してみたいと思います。

ネッコ坂とは?

ネッコ坂とは?

写真:雲本 らて

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「ネッコ坂」はお洒落なファッション関係のビルが立ち並ぶ表参道から路地裏に入り徒歩2分もかからない場所にあります。坂名の由来については、坂の形が木の根っこのようにカーブしているからそう呼ばれるようになったという説が有力です。なお現地に坂名が書かれた案内板などはありません。

ネッコ坂とは?

写真:雲本 らて

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ネッコ坂は、名前こそカタカナですが、坂道自体は江戸時代から存在しています。坂道周辺は、表参道の華やかな雰囲気とは打って変わり落ちついた雰囲気の住宅街ですが、場所柄ファッション関係や飲食店などの現代的な建物も点在しています。なので古くからある建物とのコントラストを気にしてみながら歩くというのもひとつの楽しみ方だと思います。

ネッコ坂とは?

写真:雲本 らて

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またネッコ坂は、坂上と坂下の高低差がけっこうあり、名前のとおり道もくねくねとしていて、そういう意味ではこの界隈の地形の変化が歩いて感じられる坂道です。なおこの坂道は鎌倉道と呼ばれる旧道のひとつで、坂下には現在キャットストリートと呼ばれる、江戸時代から存在する渋谷川(かつては古川と呼ばれていました)を暗渠化してできた遊歩道があります。

キャットストリートと渋谷川

キャットストリートと渋谷川

写真:雲本 らて

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キャットストリートは、表参道を横切る形で存在しています。そしてキャットストリートと表参道が交差する場所には「参道橋」の橋石が残されています。このことからもキャットストリート沿いにかつて目に見える形で川が流れていたということが想像できます。

キャットストリートと渋谷川

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表参道については今回詳しくは取り上げませんが、ひとつだけ伝えておくことがあるとすれば、表参道の通りも坂道になっているということです。これは川のある場所は低地であることが多く、暗渠となっているキャットストリートもその例にもれず、通り沿いは低地になっています。そして表参道も実はこのキャットストリートを坂下として原宿駅側と表参道駅側に上る地形具合となっています。

キャットストリートと渋谷川

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またキャットストリートと表参道が交差する場所にある交番前には、葛飾北斎による浮世絵「穏田の水車」がプリントされている案内板もあります。これは暗渠になる前の渋谷川の当時の様子を描いたものです。

現地では人通りも多く素通りしている人がほとんどですが、この浮世絵を見ながら当時の原宿・表参道の景色を想像するのも楽しいかもしれないですね。

無名坂と渋谷川

無名坂と渋谷川

写真:雲本 らて

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表参道ヒルズの裏側の道も坂道になっています。こちらも表参道とは打って変わり人通りも少ないのですが、表参道ヒルズの裏側のファサードや遠くには明治通り沿いに建っているH&Mのビルがぽつねんと見える具合がなんとも興味深いです。またここも渋谷川(=キャットストリート)に向かって下る地形具合になっています。

無名坂と渋谷川

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また坂上には「表参道新潟館ネスパス」という食を中心とした新潟県の新鮮情報を発信するアンテナショップが隣接しています。館内には物産販売コーナーもあり、現地のおみやげ屋さんでも見かける食品が売られています。

なお、この無名坂は坂上で表参道とも合流しており、無名坂と表参道の間には、環境演出として表参道ヒルズと表参道の歩道との間に水を流すための吹き出し装置もかねたオブジェがあります。これは公式サイトによれば、表参道は明治神宮へ向かう参道だから、お清めの意味で水を流すという意味も込められているそうです。

ただこれはあくまで考え方のひとつに過ぎないとも言えるので、この演出は渋谷川(=キャトストリート)の水とも関係があるものなのかもしれないと想像してみるのも、また違った見方ができそうです。ぜひこういうところも気にして歩いてみると訪れるたびになにか新しい発見ができると思います。

点在する史跡と地形

点在する史跡と地形

写真:雲本 らて

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ネッコ坂の坂上からすぐの場所には、昭和20年の大空襲によって消失するまで、大山柏(元公爵・文学博士)の邸宅と大山史前学研究所があったことを記している案内板もあります。なお、大山史前学研究所は、私設研究所でありながら現代の国公立研究所にも劣らない機能を持っていたそうです。そして研究所に集った多くの若い研究者がその後の日本考古学の発展に寄与したことでも知られています。

点在する史跡と地形

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東京メトロ・表参道駅からすぐの場所にあり、青山通りからなら短い坂道を上がったところに善光寺という寺院があります。境内には、高野長英の碑や松尾芭蕉の句碑などがあることでも知られています。

また、プチ情報として、善光寺から見て青山通り向かい(東側)の路地裏に、古くから続く「南青山 清水湯」という銭湯もあります。散歩で疲れた体を癒やしてみるのはどうでしょう。

点在する史跡と地形

写真:雲本 らて

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ネッコ坂の坂上から路地裏を渋谷方面にすこし歩くと、「琵琶池」という江戸時代から存在する湧水池があります。現在はTBSハウジング渋谷という住宅展示場内にあり、立ち入り禁止となっています(ただし、住宅展示場内には現在レンタサイクルのポートもあるため、レンタサイクルするついでなら誰でも入ることができ、そこからなんとか池を見ることができます)。

また、住宅展示場に隣接した無名坂も印象的な景色なので、歩いてみるのもいいでしょう。この界隈にはめずらしく住宅展示場のおかげで背の高いビルがなく景色がひらけているところがポイントです。

今回はネッコ坂と界隈にある無名坂や史跡などを紹介してみました。ただこれらの史跡や坂道は表参道の裏路地に点在しているため、くわしい場所については記事でもリンクしている地図で確認していただければ幸いです。

ネッコ坂の基本情報

住所:東京都渋谷区神宮前5丁目
アクセス:東京メトロ・明治神宮前〈原宿〉駅より徒歩5分

2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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