水戸黄門プロデュース!東京「小石川後楽園」で日本と中国の趣を

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水戸黄門プロデュース!東京「小石川後楽園」で日本と中国の趣を

水戸黄門プロデュース!東京「小石川後楽園」で日本と中国の趣を

更新日:2019/08/08 18:07

M Maririnのプロフィール写真 M Maririn 神社仏閣巡り人、50代からの女子旅愛好家
東京には江戸時代に大名が参勤交代のために江戸に構えた屋敷に作った豪華な庭「大名庭園」がいくつか残っています。その一つが水戸藩の中屋敷の庭として作られた「小石川後楽園」です。水と緑あふれる園内は日本各地の景勝を模した湖・山・川・田園の眺めが楽しめ、さらには水戸黄門でおなじみの水戸光圀の指揮で中国の景観も随所に取り入れられています。令和の東京に残る江戸の庭園美を楽しんでみませんか。
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借景は東京ドーム!大泉水が美しい湖の景

借景は東京ドーム!大泉水が美しい湖の景

写真:M Maririn

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小石川後楽園は徳川御三家の一つ水戸徳川家の祖・水戸頼房が寛永6年(1629年)に江戸の中屋敷に作った庭園です。続く2代目の藩主、ドラマなどでおなじみの水戸黄門こと光圀の代に完成しました。池を中心とした「回遊式築山泉水庭園」の園内には湖・山・川・田園の景色が表現され、日本各地の名所に見立てた眺めとともに四季折々の風景を楽しめます。

加えて儒学に造詣の深かった光圀は明の遺臣の儒学者・朱舜水の意見を作庭に取り入れました。園内には中国の名所の名前を付けた景観も作られ随所に中国趣味を感じる造りになっています。後楽園という名も中国の教え「(士はまさに)天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」によるものです。

借景は東京ドーム!大泉水が美しい湖の景

写真:M Maririn

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入口を入ってまず目に飛び込むのは庭園の中心となる大泉水と呼ばれる大きな池。この池は琵琶湖の姿を現していると言われています。池の中には蓬莱島や竹生島、徳大寺石などが配され、池の岸には近江八景の唐崎の一つ松に見立てた見事な赤松があります。

そして池の向こうに見えるのが東京ドームの姿。東京と江戸が同時にあるかのような景色で、黄門様もまさかこのような眺めになるとは想像しなかったでしょうね。

春になると池の西側に枝垂桜やソメイヨシノが咲き華やかな雰囲気に染まります。

借景は東京ドーム!大泉水が美しい湖の景

写真:M Maririn

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大泉水を背にして西側に向かうと池が二つに区切られているような不思議な眺めに出会います。これは中国の名勝地「西湖の堤」に見立てたもの。光圀の中華趣味がうかがえる場所の一つです。この西湖の堤は以後の大名庭園に多大な影響を与えたと言われています。

京都の流れをイメージした川の景

京都の流れをイメージした川の景

写真:M Maririn

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小石川後楽園の西側は川の景色を楽しめるエリアになります。その中心となるのが「大堰川(おおいがわ)」と名付けられた場所。ここはその名の通り京都嵐山を流れる大堰川に見立てた眺めで、渡月橋と名付けられた橋もかかっています。

京都の流れをイメージした川の景

写真:M Maririn

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大堰川の上流には朱塗りの「通天橋」がかけられています。目に鮮やかな赤の橋は京都の東福寺の通天橋に倣ってかけられたものです。東福寺の通天橋が紅葉で有名なようにこちらも秋は紅葉、夏は青紅葉の見事な眺めを楽しめます。

小石川後楽園は文化財保護法によって特別史跡及び特別名勝に指定されています。この重複指定を受けているのは日本国中でも浜離宮恩賜庭園や鹿苑寺(金閣寺)など合わせて9か所のみ。このことからも歴史的価値の高さがうかがえますね。

深山幽谷の風情を味わう山の景

深山幽谷の風情を味わう山の景

写真:M Maririn

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園の北側は小石川台地の地形を生かし起伏にとんだ山の趣を感じる山の景のエリア。木々の中を縫うように石畳を進むと「得仁堂」と呼ばれる小さな木造の建物があります。この建物を創建したのは水戸光圀。光圀は18歳の時に読んだ「史記 伯夷列伝」に深く感銘を受け伯夷・叔斉の像を安置しました。

園内にはかつて30ほどの建物がありましたが震災や空襲などで多くが失われてしまいました。得仁堂は創建時の姿を残す園内で最も古い建物です。また伯夷・叔斉の像は現在は東京都で保管されています。

深山幽谷の風情を味わう山の景

写真:M Maririn

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こちらの橋は光圀の信頼が深かった明の儒学者・朱舜水が設計したと言われる「円月橋」。アーチ形の石橋と水面に映ったその橋の姿を満月に見立てて名付けられました。

池の周りは大小の石で囲われていますが、一か所平らな石(礼拝石)が敷かれています。実はこの石の上が円月橋を眺めるときのビューポイント。この上に立つと橋が水面に映る姿を一番美しく見ることができますよ。

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水田や菖蒲田、梅林が広がる田園の景

水田や菖蒲田、梅林が広がる田園の景

写真:M Maririn

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山の景から一転してのびやかな眺めが広がるのが田園の景と呼ばれる一帯。日本庭園の中に水田があるのは珍しいですが、これは水戸光圀が彼の嗣子・綱条の夫人に農民の苦労を伝えようと作ったもの。今は毎年文京区内の小学生が田植えや稲刈りをしています。

水田や菖蒲田、梅林が広がる田園の景

写真:M Maririn

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このエリアは園の中でも季節の花を楽しめる場所です。5月から6月にかけては菖蒲田に植えられた約660株のハナショウブが見頃を迎え、それに合わせて花菖蒲を楽しむイベントも毎年開催されています。菖蒲田の横には藤棚、水路を挟んでカキツバタと八つ橋もあります。

江戸時代、小石川後楽園は神田上水の水を引いて使っていました。円月橋から菖蒲田にかけて神田上水の跡が残されています

水田や菖蒲田、梅林が広がる田園の景

写真:M Maririn

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号を「梅里」と称するほど梅が好きだった光圀。小石川後楽園にも100本弱の紅梅、白梅などが植えられています。水戸と言えば偕楽園が梅の名所として有名ですが、もとは小石川後楽園の梅を水戸に持っていき食用や薬用にしたと言われているんですよ。

江戸時代はここから庭園鑑賞が始まった「内庭」

江戸時代はここから庭園鑑賞が始まった「内庭」

写真:M Maririn

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湖、川、山、田園と景色を楽しんできましたが、あともう一つ大事な庭、大泉水の奥にある池を中心とした純日本式の庭園「内庭」も見に行ってみましょう。

かつての水戸藩の屋敷はとても広大で、今の東京ドームや文京区役所もその中に収まるほどの広さがありました。内庭はいわば藩主のプライベートな庭で藩邸を訪れた客人はまずは書院にあったと言われる内庭に通されました。

江戸時代はここから庭園鑑賞が始まった「内庭」

写真:M Maririn

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内庭から今はなくなってしまった唐門をくぐると、木々の間を中国風の石畳「延段」が続いていますが、これは木曽路に見立てた道。内庭から大泉水までを、江戸から中山道を通って京都に至るいわばバーチャル日本旅行を楽しんだのですね。

小石川後楽園では土・日・月曜日と祝日の午前11時と午後2時から無料の庭園ガイドも行っています。土曜日の午前10時からは英語のガイドもあります(気象状況等により中止する場合もあります)。

江戸時代はここから庭園鑑賞が始まった「内庭」

写真:M Maririn

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入場口手前のサービスセンターそばにある歴史的な建物「涵徳亭」内の「びいどろ茶寮」では庭を見ながらランチや喫茶が楽しめます。また売店「葵屋」には手ぬぐいや一筆箋などのオリジナルグッズを販売しています。園内は飲食自由ですが、入場口を入ると売店はないのでご注意を。

水と植物にあふれ四季折々に楽しめる都会のオアシス「小石川後楽園」でひと時の休息を楽しんでみませんか。

小石川後楽園の基本情報

住所:東京都文京区後楽1-6-6(小石川後楽園サービスセンター)
電話番号:03-3811-3015
入園料:一般300円 65歳以上150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
開園時間:午前9時〜午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日:年末・年始(12月29日〜翌年1月1日まで)   
アクセス:
都営地下鉄大江戸線「飯田橋」C3出口より徒歩3分
JR総武線「飯田橋」東口・「水道橋」西口より徒歩8分
東京メトロ東西線・有楽町線・南北線「飯田橋」A1出口より徒歩8分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」中央口より徒歩8分

2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/05/24−2019/05/29 訪問

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