紅葉シーズンに合わせ、11月になると特別に一般拝観ができるようになっています。今回は12月に訪れましたが、拝観終了日は、その年の紅葉具合に合わせて決まるようですよ。
ここで大丈夫かな?と不安になりながら厭離庵を目指していきますが、途中大きな特別拝観の看板が目に入ってきますので大丈夫。
左右趣ある竹林に囲まれた道を進んでいくと、こちらの門へ。上から降ってくるような黄色いもみじが綺麗でした。
庭を散策すると辺り一面が真っ赤な燃ゆるようなもみじで染められていました。このもみじの下は、青々とした苔。所々青い苔が顔を出してはいるものの、幾重にも重なった真っ赤なもみじに苔の庭が埋め尽くされていました。
庭にある「柳の井」という井戸からは、700余年たった今でも、きれいな湧き水があふれています。昔からの時のつながりを感じますね。
厭離庵は、鎌倉時代に藤原定家が住み、小倉百人一首を編纂した場所といわれています。
本堂は、昭和25年のジェーン台風で一度倒壊しましたが、昭和28年に裏千家出入の数奇屋大工である岡田永斉によって再建されたようです。本尊でもある如意輪観音像等も安置されております。
時雨亭の情緒ある趣もとても素敵なのですが、茅葺き屋根に飾ってあるかのようなもみじにも注目してみてください。赤、オレンジ、黄・・・といろんな色のもみじが茅葺き屋根に映えるんですよね。
ちなみに、こちらの時雨亭も、大正12年に山荘「時雨亭」再興の意を踏まえて、茶席「時雨亭」として建てられたようです。
また、時雨亭は二尊院や常寂光寺にも旧跡があるようで、どこに本当の時雨亭があったのかは、今現在も謎につつまれているとか。2つの寺院も近隣にありますので、ぜひ一緒に訪れてみるのも楽しいと思います。
常寂光寺についてはこの【LINEトラベルjp 旅行ガイド】に記事を書いていますので、もしよろしければ、ページ下MEMO欄の「JR東海「そうだ 京都、行こう」シリーズ!新緑と紅葉が素敵な常寂光寺」からご覧ください。
こちらは、竹林の中で発見し珍しい光景だったので、思わずパシャリ。木の中から竹が生まれてきました(笑)竹は木に包まれ、そして、どちらも元気良くまっすぐ上に伸びていました。皆さん、よかったらこの木と竹がまだ元気かどうか探してみて下さいね。
例年11月初旬には、青々としたもみじと苔がきれいな庭。日々過ぎていくと、木々が真っ赤になり、それにつられて青い苔の絨毯が真っ赤なもみじで染まっていく庭となります。いつ訪れても、違った雰囲気で私達を楽しませてくれる厭離庵。
普段は一般拝観できませんが、紅葉シーズンのみ一般公開される厭離庵。紅葉シーズンに京都へ行かれるなら、藤原定家が小倉百人一首を編纂した姿を思い浮かべながら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
●厭離庵
<住所>京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町2
<TEL>075−861−2508
<拝観期間>
11月から紅葉の具合により12月上旬まで。
12月に立ち寄る際には、ぜひお調べ下さい。
紅葉時期以外の拝観については直接お問い合わせください。
<拝観時間>9:00〜16:00
<拝観料>500円
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(2025/2/8更新)
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