ここは人形パラダイス!長野県中野市「長嶺温泉」が色々スゴい

ここは人形パラダイス!長野県中野市「長嶺温泉」が色々スゴい

更新日:2020/04/12 15:16

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター
長野県中野市。賑わう長野市と新潟方面を繋ぐその場所に、宿泊と立ち寄り入浴ができる「長嶺温泉」があります。知名度こそ決して高くないものの、温泉マニアと地域の人に長く愛される名湯です。
館内に入ると、誰もがびっくり!ズラリと並んだ土人形と、こけしの大群がお出迎え。じっくり眺めていると時間が無くなるこの施設、もちろん温泉も素晴らしいのです。

民家のような一軒宿

民家のような一軒宿

写真:八岳木 流泉

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長嶺温泉は、長野と新潟を結ぶ国道292号線沿線に位置しています。国道292号線は直線部分の多い快走路ですが、スピードを出し過ぎず、ゆっくり進みましょう。

しばらく行くと「長嶺」と書かれた大きな看板が目に入ります。それにならって道をたどれば、長嶺温泉に到着です。
その外観はまるで民家。知らずに通りがかれば温泉場とは思えません。

そんな長嶺温泉は、1992年に営業を開始した一軒宿です。日帰り入浴も広く受け付けており、周辺地域の憩いの場になっています。

出迎えるのは多くの人形

出迎えるのは多くの人形

写真:八岳木 流泉

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館内に入ると、ズラリ並んだ多くの人形。こけしや土人形といった、日本各地の郷土人形です。その数は数百とされ、先代主人のコレクションです。それぞれに説明書きがあり、しばし眺めては諸国漫遊の気分を味わえます。

出迎えるのは多くの人形

写真:八岳木 流泉

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なかでも土人形は必見です。土人形とは江戸末期から明治期にかけて庶民に親しまれた人形で、中野市は「土人形の里」と称されるほど土人形づくりが盛んでした。
中野市には今でも、奈良家で制作される「中野人形」と、西原家で制作される「立ヶ花人形」があり、これらをあわせて「中野土人形」と呼んでいます。

毎年3月31日には「中野ひな市」が開催され、貴重な中野土人形が販売されます。希望者全員は購入できず、抽選必至の人気ぶりです。

また、同市には日本土人形資料館もあり、絵付け体験棟では、土人形の絵付け体験も可能。

出迎えるのは多くの人形

写真:八岳木 流泉

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館内には多数の大広間もあります。度々カラオケ大会なども開かれ、常に賑わう宿なのです。

もちろん、各所の広間にもこけしなどが展示されています。

綺麗なお湯が掛け流し

綺麗なお湯が掛け流し

写真:八岳木 流泉

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長嶺温泉には男女別の内湯と露天風呂があります。露天風呂は平日午後と週末のみの営業なので注意が必要。

内湯の浴槽は木造、露天風呂は石で造られています。それぞれ比較的小さな浴槽で、大勢入浴すると少し窮屈かもしれません。

綺麗なお湯が掛け流し

写真:八岳木 流泉

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泉質はナトリウム-塩化物泉。湯色はごく薄い黄色の透明です。肌触りは若干ツルツルする程度で、匂いもありません。

豊富な湯量が自慢の長嶺温泉では、循環をしない掛け流し。近所の福祉施設にも分湯するほどです。

綺麗なお湯が掛け流し

写真:八岳木 流泉

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宿の内外観や浴室は決して近代的ではありません。それでもここは温泉宿。お湯が優れていて、非日常・隔世の気分が味わえれば十分です。

実際、素晴らしいお湯が掛け流され、本物の湯気がモウモウと立ちのぼる。源泉由来の泡付きも素晴らしく、入りごたえや効能もばっちりです。
ユニークなのは風呂椅子です。「ゆ」と書かれた風呂椅子は実に珍しく、昔ながらの銭湯、湯治風情を感じます。

全国の郷土人形に迎えられ、情緒あふれる本物の湯を味わう。湯上りに大広間でゴロンとすれば、心身が癒されることでしょう。

長嶺温泉の基本情報

住所:長野県中野市田麦338
電話番号:0269-26-1010
アクセス:上信越自動車道「信州中野」ICから約15分

2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/06/30 訪問

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