写真:土庄 雄平
地図を見る高知県中西部に位置する「津野町」。豊かな自然が魅力で、日本三大カルストの一つ「四国カルスト」や日本が誇る大河川「四万十川の源流」があることで知られています。また、そのほとんどが山岳部で構成され、町は山々に挟まれてこぢんまりとしているのが特徴的!信号はほぼなく、都会の喧騒から離れた秘境エリアと言えるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな「津野町」が誇る隠れ絶景スポットが、今回紹介する「風の里公園」!町の中心から北東に位置する不入山から続いていく標高1000mの峰に沿って展開する大規模な公園です。実は、その正体は風力発電所!2006年に建設された20基の風車群のメンテナンス用道路をそのまま使って公園として整備されたという背景があります。
津野町の中心部から東に走り、2回ほどトンネルを越えて船戸地区へ来たら、川に沿って北上していきます。実は、小さいですがこの川も四万十川!実はこの先に源流点があるのです。
そして「風の里公園」の位置する不入山の稜線へ10kmほど上がっていきます。何ということはない田舎道ですが、振り返れば緑が濃い田んぼと山間集落の景観!まさに日本が誇るべき癒しの原風景ではないでしょうか!?
写真:土庄 雄平
地図を見るそして集落を抜ければ、しばし森の中に入るのですが、ここで立ち寄り必須のスポットがあります。それは「追合滝(おいあいのたき)」。四万十川源流点からほど近い清流の中、ひっそりと現れる知る人ぞ知る小さな滝です。緑に囲まれながら繊細に注ぎ込み、美しい泉をなす静寂な空間は、まさに物語の世界に登場しそうな神秘的な雰囲気ですね。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして不入山の山頂付近の峠で右手に分岐すれば、ようやく「風の里公園」へと入ります。細かなアップダウンを幾つか越えると、そこに広がるのは大規模な風車群!突如現れる圧巻のその姿に思わず見上げてしまいますね。
先に触れた通り、この「風の里公園」は、大阪ガス(株)のグループ会社(株)ガスアンドパワーが運営する「葉山風力発電所」の敷地内に広がる公園です。実に20基もの風車を縫うように走る道は、まさに圧巻の一言!全国的に見ても、三重県伊賀市の「青山高原」など他に事例が少なく、稀有な景観と言えるでしょう。青空に映える風車もとても爽快です。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな「風の里公園」のハイライトこそ第11号機風車の傍にある「風の広場」です。風車の間を縫う道の脇に突如、開けた草原が現れ、その先には鳥形山の峰々が思いっきり広がります。
緑と青のコントラストが美しく、風車と山が一挙に臨める開放感あるこの広場は、まさに「風の里」を冠するに相応しい場所ですね。どこか日本離れした爽快感が伝わる情景を見せてくれます。
写真:土庄 雄平
地図を見る広場の中へ入り「鳥形山」を望めば、そこはまるでスイスの世界のよう。山脈の所々に見える白い部分が、まるでアルプスの岩稜を彷彿とさせてくれます。
そんな白い部分の正体は、なんと石灰石の採掘場!実は、この「鳥形山」は日本有数の石灰石の埋蔵量を誇る日鉄鉱業(株)が運営する鉱山なのです。自然と人工物が不思議とマッチするこの風景は、まさに「風の里公園」でしか見られない唯一無二の絶景と言えるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな清々しい広場を越えても、まだ見応えがあります。それは「カルスト」の区間!高知県津野町といえば「四国カルスト」と言われる天狗高原が有名ですが、実はこの「風の里公園」の中にも、石灰岩が露出している場所があります。規模こそ小さいですが、石灰岩と風車、そして青空がマッチングする風景は実に見事です!
写真:土庄 雄平
地図を見るまさに「陸の孤島」と言われるほど、奥深い自然が根付く四国の中央部。そこは都会の快適さとは程遠い場所ですが、だからこそ都会では決して見られない、息を呑むほどの美しい清流や、心癒される緑、そして雄大な山のパノラマが広がります。
今回紹介した「風の里公園」は、そうした四国ならではの圧倒的なスケールの大自然を思いっきり感じられる場所。そしてそれと同時に「風車」や「鉱山」と言う特殊な要素が加わることで、日本離れした独自の世界観を作り上げています。決してメジャーではないですが、一度訪れれば忘れられない「風の里公園」へぜひ足を運んでみてくださいね!
住所:高知県高岡郡津野町大植3112-2
アクセス:高知県津野町から車で約1時間
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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