温かな“心のつながり”に触れよう!小豆島「石の絵手紙」を巡る旅

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温かな“心のつながり”に触れよう!小豆島「石の絵手紙」を巡る旅

温かな“心のつながり”に触れよう!小豆島「石の絵手紙」を巡る旅

更新日:2019/07/08 14:59

土庄 雄平のプロフィール写真 土庄 雄平 アウトドアライター、小豆島サイクリングガイド、自転車旅フォトグラファー

瀬戸内海に浮かぶ「小豆島」は、古くから良質な花崗岩の産地として知られ、瀬戸内の周辺地域から遠方の大阪城や江戸城に至るまで、全国各地へこの島の石材が流通しました。また、ちょうど関西・中国・四国に挟まれるこの島は、海上交通の要所としても機能してきた背景があります。このように、離島ながら常に各地と「つながり」を持っていた「小豆島」の歴史、そこへ現代の視点からフォーカスしたアート作品が「石の絵手紙」です。

大阪城の石垣も!丁場跡が物語る小豆島の「つながり」

大阪城の石垣も!丁場跡が物語る小豆島の「つながり」

写真:土庄 雄平

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小豆島の町が広がる南部とは対照的に、色濃い自然が残っている小豆島の北東部「福田港」の周辺。島らしい手付かずのエリアかと思いきや、実はここが安土桃山時代や江戸時代には歴史の表舞台でした。国道436号線を小豆島町方面へ南下していくと、その理由が分かります。

大阪城の石垣も!丁場跡が物語る小豆島の「つながり」

写真:土庄 雄平

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なんと道を走る傍ら、その至る所で、形の整った石が転がっているのです。実は、この一帯は小豆島で豊富に産出される良質な花崗岩の石切場(丁場)としてかつて繁栄しました。その中には、「大阪城石垣石切丁場跡」という名も!かの有名なあのお城は、小豆島の石材を用いて建てられたと伝えられていることはご存知でしたでしょうか!?

<天狗岩丁場の基本情報>
住所:香川県小豆郡小豆島町岩谷
アクセス:福田港から車で15分

大阪城の石垣も!丁場跡が物語る小豆島の「つながり」

写真:土庄 雄平

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しかし、そんな栄えたこの場所も、今ではひっそりとして、切り出されたものの放置されてしまった残念石が数多く乱立する景観へと変わり、小豆島の表の顔から一転したのです。現在は「醤の町」やエンジェルロード、オリーブ公園などに焦点が当たっていますよね。そんな状況に対して、島を象徴しながらも、現代では顧みられなくなってきた「石」という視点にフォーカスして、島おこしをしよう!として誕生したのが「石の絵手紙」です。

島の主要ターミナル!「土庄港」周辺の「石の絵手紙」

島の主要ターミナル!「土庄港」周辺の「石の絵手紙」

写真:土庄 雄平

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中国地方の新岡山港と宇野港、四国地方の高松港とつながる小豆島の中心ターミナルの一つ「土庄港」。そこでフェリーを降りれば、まず色鮮やかな絵手紙に目が行くでしょう。

なんとそこに描かれているのは、土庄港に設置しているアート作品「太陽の贈り物」。そして鮮やかな夕日を背に、フェリーが行き交っています。まさしく小豆島らしさが詰まったシチュエーションです。う〜ん旅情が高まりますね!

島の主要ターミナル!「土庄港」周辺の「石の絵手紙」

写真:土庄 雄平

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「石の絵手紙」の特徴は、地元民や県外の人がともに小豆島への思いを綴っているということ。この「灘のけんか祭り」の絵手紙の読み手は、自らの地元の祭りと対比しながら、小豆島とのつながりを噛み締めています。鮮やかな絵と、詩的な文章がなぜか心に響きますね。

<土庄港の基本情報>
住所:香川県小豆郡土庄町甲5165-201
電話番号:0879-62-0875
アクセス:池田港から車で10分

島の北部に続く「小豆島 石の絵手紙ロード」は癒しの道

島の北部に続く「小豆島 石の絵手紙ロード」は癒しの道

写真:土庄 雄平

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そんな「石の絵手紙」はこの小豆島に全部で40作品以上あるのですが、その大半が設置されているのが、島を一周する国道436号線のうち土庄港から大部港をつなぐ北西部の区間。実はここに設置される作品の多さから「小豆島 石の絵手紙ロード」という名前が付けられています。

特筆すべきは、その絵手紙がつなぐ「距離」!なんと北海道などかなり遠方の読み手の作品も含まれて、この「北の大地」という絵手紙もその一つです。色濃い絵も印象的なのですが、実はその文章が感動的!自ら歩んできた人生についての感謝を「つながり」という観点から綴っています。

きっと読み手は、この小豆島を訪れ、忘れられない思い出ができたのでしょう。そして、その思い出が今の自分を支えている。それを絵手紙の中に落としこんだのだ、と想像が膨らみますね。

島の北部に続く「小豆島 石の絵手紙ロード」は癒しの道

写真:土庄 雄平

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そんな味のある作品が多いこの「小豆島 石の絵手紙ロード」へ来たら、ぜひ自分の心に一番響く作品を探してみてください!独自の視点から小豆島への思いを間接的に綴ったもの、ストレートに想いを吐露しているものなど、様々なバリエーションがあります。多数の作品の中から、自分が生きる上でヒントになったり、活力になるものがきっと見つかるはず!

「やりたい事があったら 心の翼を広げ 楽しむがいい 今のうち今のうち」
何とも感銘を受ける文章ではないでしょうか?

<石の絵手紙ロードの基本情報>
住所:香川県小豆郡土庄町小海 県道26号線
アクセス:大部港から車で5分、土庄港から車で15分

「小豆島 石の絵手紙」を介して広がる「心のつながり」

小豆島の至る所に設置されている「石の絵手紙」。それは、かつて日本全国と石材でつながり、船を介して様々な人が出入りした、この島の「つながり」の歴史を、現代の視点から再確認する作品と言えるでしょう。そして、もう一つの意義としては、読み手と鑑賞者の「心のつながり」です。小豆島という場所を訪れることで、この島に対する全国各地の人の想いに触れ、そして自分の心の中に消化することができます。きっと旅の記憶に彩りを添えてくれる「石の絵手紙」。島に来た際は、ぜひ鑑賞してみてくださいね。

2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/03/31−2018/11/18 訪問

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