写真:木村 優光
地図を見る「日向薬師の彼岸花」は、日向薬師付近に自生している彼岸花の総称で、周辺エリアは「かながわの花の名所100選」に指定されています。自生エリアは日向薬師バス停付近に広がる日向地区をメインに9ヶ所ほどありますが、今回は彼岸花の本数が多い日向地区を紹介します。
写真のように、日向地区の彼岸花群生地はごく普通の農道入口のようですが、日向薬師バス停の目の前にあり、案内板も設置されているため、迷うことはありません。入口付近から彼岸花群生の全貌を見ることはできませんが、手前に咲く彼岸花を見れば、自然と胸も高鳴るでしょう。
写真:木村 優光
地図を見る日向地区の散策路はあぜ道沿いに敷かれていて、順路から外れて彼岸花の近くや田圃内へ入ることができないように整備されています。そのため、写真を撮る方にとっては構図内に人が入らず、構図の自由度を幅広く設けることができます。それと、三脚の使用は禁止されていませんが、他人の通行の妨げにならないように注意しましょう。
なお、彼岸花をアップとして撮りたいのであれば、300mmクラスの望遠レンズは必須となります。写真のように、散策路は田圃のあぜ道沿いに敷かれた土状のものですので、雨上がりの場合は非常に滑りやすくなります。なるべく歩きやすい靴で訪問し、ゆっくりと前に進むようにしましょう。
写真:木村 優光
地図を見る散策路入口から内部へ入ってみると、すぐさま里山風の眺めが目の前に広がります。手前の散策路には入口手前で見えていた彼岸花が燃えるように咲き乱れ、青々とした里山風景に彩りを加えています。彼岸花の背丈は高くても40cm程ですので、しゃがんだ状態で撮れば写真のように手前の彼岸花をぼかした1枚を切り取ることができます。
写真:木村 優光
地図を見るさらに奥側に目をやると、木々の根元に植えられた彼岸花の群生もあります。中には写真のように、根本に置かれた古めかしい石塔を囲む真っ赤な彼岸花の群生。彼岸花がきれいに並んで咲いているわけではないのに、石塔と組み合わせるとすごく雰囲気が出た1枚になりますね。
写真:木村 優光
地図を見るそして。散策路の入口周辺には田圃へ引くための水路があり、清らかに水が流れています。水の流れる音が心地よいBGMとなり、普段の疲れを癒してくれます。そんな水路の側には倒木と彼岸花がコラボしている個所もあります。写真のように倒木をぼかして彼岸花にピントを合わせると、素敵な1枚となりますね。
写真:木村 優光
地図を見る写真は、早秋の田圃に必ずと言ってよいほど登場する稲木(いねき)。地方によって干し方や呼び名は様々ですが、一般的な干し方は稲穂を逆さV時のようにして干す方法。この方法ははるか昔から伝わり、かつては日本全国あちこちで見ることができました。そのため、どことなく懐かしい光景を思い出す方も多いのではないでしょうか。
そんな稲木の足元にもランダムに咲き乱れる真っ赤な花は彼岸花!早秋には欠かせないこの二者は、秋の始まりを告げる役者たちです。このような光景に出会えるのも、貴重な里山風景が残る日向薬師だからなのです。
写真:木村 優光
地図を見る燃えるような真っ赤な花が特徴的な彼岸花は、見た目の美しさとは裏腹に花全体に毒を持っています。これはネズミやモグラによってお墓や畑が荒らされないように、その周囲にたくさん植えられました。そのような理由から、現在も田圃の畔に彼岸花の姿を多く見ることができるわけなのです。
写真のように畔伝いに等間隔に咲き誇る彼岸花は見事ですね。上下の緑色の草木とのカラーコントラストは、何とも言いようがない綺麗さです。美しい花には毒があるとは、まさにこのことなのでしょう。
「日向薬師の彼岸花」イベントが行われる期間中は、日向薬師バス停脇に簡易的な売店が設けられ、伊勢原銘菓が売られます。そんな中で伊勢原駅前に店を構える「さのや」が、イベント期間中に大山こま最中を販売します。外はパリッとした皮で中の餡を包んだ最中は絶品!一口サイズの大きさも評判が良いです。なお、大山こま最中は神奈川県指定銘菓とされています。
同じく、「さのや」で販売されているバターどら焼き。フワッとした周りの生地は触っただけでもその柔らかさを実感できるほどで、口の中に入れてみるととろけるような柔らかさは絶品!中に入っている餡も皮と同時に食べると、クリーミーな味わいが病みつきになります。イベント期間中以外でも、伊勢原駅前にある「さのや」にて購入が可能です。
住所:神奈川県伊勢原市日向
アクセス:小田急線伊勢原駅より神奈中バスに乗車、日向薬師バス停下車すぐ
2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/15更新)
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