写真:すがた もえ子
地図を見る町田市鶴川の「東京都指定史跡西谷戸横穴墓群」は7世紀に作られたと推定される横穴墓群です。横穴墓とは崖に横穴を掘り、遺体を葬る部屋だけを設けた古代のお墓のことです。
この西谷戸横穴墓群は1959年に発見され、圭頭大刀、鉄鏃、ガラス製玉などの副葬品も発見されました。特に柄頭の形が中国の玉器・圭(けい)に似ているところから名前が付いたともいう「圭頭大刀(けいとうのたち)」は町田市内でこの西谷戸横穴墓群から唯一発見されたもので、市の登録文化財になっています。
写真:すがた もえ子
地図を見る西谷戸横穴墓群は現在までに9基が確認されていて、現在はフェンス越しに見学することができます。バス停から徒歩2分という立地も魅力です。徒歩圏内には東京都指定史跡の下三輪玉田谷戸横穴墓群や三輪白坂横穴群などもあるため、複数の遺跡を見て回ることができます。
<東京都指定史跡西谷戸横穴墓群の基本情報>
住所:東京都町田市三輪緑山一丁目25-8
アクセス:小田急線鶴川駅からバスで廣慶寺前下車、徒歩2分
写真:すがた もえ子
地図を見るイギリスのストーンヘンジをはじめ、ストーンサークルは世界中に点在していて、日本にも何か所か確認されています。町田市の田端環状積石遺構は駅から徒歩6分、日本国内で駅から最も近いといわれ、都内で見学できる唯一の縄文時代のストーンサークルです。現在は実物を埋め戻して保存し、その上にレプリカによる復元がされています。
写真:すがた もえ子
地図を見る田端環状積石遺構は秋田県の大湯環状列石のように大きなものではありませんが、多摩境駅から徒歩で6分という近距離にあるので、アクセスがとても便利です。
<田端環状積石遺構の基本情報>
住所:東京都町田市小山町3112−2
アクセス:京王電鉄相模原線多摩境駅から徒歩で6分
写真:すがた もえ子
地図を見る本町田遺跡公園の中には、東京都指定史跡の本町田遺跡があります。綺麗に手入れされた芝生の広場には縄文時代と弥生時代の2つの時代の竪穴式住居が復元されています。敷地内には遺跡のガイダンス施設もあり、本町田遺跡からの出土物も展示されています。
写真:すがた もえ子
地図を見る正面入口に近い竪穴式住居が、弥生中期の住居を復元したものです。竪穴住居は地面を掘り下げて床面にし、柱を組み合わせたもので、植物や土などを利用して屋根を葺いています。住居の中も見学可能で、中へ入ると削った木を組み合わせて作られています。柱は面取りされていて、ノミの痕を確認することができ、縄文時代に比べて強度の強い住居造りができるようになっていたようです。
正面入口から奥にあるのが、縄文前期の住居を復元した住居です。外見は弥生時代のものと変わらないように見えますが、縄文時代は切り出したままの丸太をそのまま住居の柱などに使用することが一般的だったようです。住居の中は弥生期のものより広く感じられます。
写真:すがた もえ子
地図を見る公園内の白く抜けている部分は、復元はされていませんが古代の住居跡が発見された場所です。中心に「縄文時代」「弥生時代」などプレートがはめられているので、どの時代の住居跡だったのか確認することができます。
<東京都指定史跡本町田遺跡の基本情報>
住所:東京都町田市本町田3455-36
電話:042-726-1531
アクセス:小田急線町田駅からバスで市立博物館前下車、徒歩7分
今回ご紹介した以外にもたくさんの遺跡が残る東京都町田市。旧石器時代の約23,000年も昔からこの地に人が住み、生活していたのかと思うと不思議な感じがします。
町田市内の遺跡から発掘された土器や石器などは町田市考古資料室で展示されています。たまには忙しい日常から離れて、古代ロマンを訪ねてみてはいかがでしょうか。
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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