提供元:白馬観光開発株式会社
https://www.nsd-hakuba.jp/ロープウェイからふと見下ろせば、そこには「青い松ぼっくり」が!これは長野県小谷村にある栂池パノラマウェイのロープウェイ乗り場付近の様子です。青い松ぼっくりの正体は「オオシラビソ」の球果。大きさは10センチ以上で、存在感も大です。
オオシラビソは、長野県の白馬エリアでは「ツガ」とも呼ばれ、「栂池(つがいけ)自然園」の名の由来になったとも言われています。
補足:オオシラビソは、日本アルプスや東北(八甲田山や蔵王・八幡平など)の高地に分布し、別名アオモリトドマツとも呼ばれます。
写真:咲田 みつる
地図を見るオオシラビソの球果は、当たり年には見事な群生が見られる一方で、ほとんどつかない年もあります。(直近では、栂池は2017年の夏が当たり年でした。)自然が相手ですので、100%とは言えませんが、観察のポイントを紹介します。
栂池高原において、オオシラビソが多く見られるのは、標高1500m以上。ロープウェイの栂大門駅付近(詳細後述)、およびロープウェイの沿線上全体が群生ポイントとなっています。
写真:咲田 みつる
地図を見るちなみに栂池自然園は、平成5年までは、車で園入り口まで行くことができました。現在は環境への配慮から、一般車の乗り入れは出来ず、代替としてロープウェイが運航されています。
<パノラマウェイの基本情報>
栂池高原から栂池自然園へ行くにはゴンドラリフトとロープウェイの乗り継ぎが必要
1、栂池高原駅〜栂の森駅:栂池ゴンゴラリフト「イヴ」を利用(乗車時間約20分)
2、栂の森駅〜栂大門駅:徒歩(250m)
3、栂大門駅〜自然園駅:栂池ロープウェイを利用(乗車時間約5分)
4、自然園駅〜栂池自然園入り口:徒歩400m
利用料金(往復+自然園入園料セット):大人3,600円・子供2,050円
営業期間:6/1〜10/31(天候により変更有り)
電話番号:0261-83-2255(白馬観光開発株式会社 栂池営業本部)
写真:咲田 みつる
地図を見るオオシラビソの松ぼっくりは、樹上につきます。樹高は20〜30m以上ですので、見あげて探すのは、首が痛くなり、ちょっと大変。そこで樹上を行くロープウェイが特等席になるのです。
提供元:白馬観光開発株式会社
https://www.nsd-hakuba.jp/サファイアのような青さの魅力は夏(7〜9月ごろ)限定。秋に近づくにつれ、徐々に色がくすんでいきます。
写真:咲田 みつる
地図を見る10月には茶色くなって、はじけてしまいます。
提供元:白馬観光開発株式会社
https://www.nsd-hakuba.jp/「特等席はロープウェイ」と紹介しましたが、もちろん栂池自然園の中でも観察できます。最後に、栂池自然園のオオシラビソ以外の魅力をご紹介します。
写真:咲田 みつる
地図を見る栂池自然園は1周5.5キロ、3時間半〜4時間ほどで周遊できます。園内の展望所「展望湿原」(標高2010m)に行くには約2時間かかりますが、夏でも溶けない「白馬大雪渓」や「白馬三山」を大迫力で観察できるのが大きな魅力。大部分が歩きやすい木道ですが、一部ぬかるむ急な坂道がありますので、トレッキングシューズ推奨です。
一方で、散策を1〜1.5時間程度に抑えたい場合、トレッキングシューズの用意が無い場合は、目的地を「ミズバショウ湿原」「ワタスゲ湿原」に絞るのがおすすめ。初夏には水芭蕉、夏のワタスゲ・チングルマ・ニッコウキスゲなどの高山植物が楽しめます。また秋には湿原ならではの楽しみとして「草紅葉」も見られます。
提供元:白馬観光開発株式会社
https://www.nsd-hakuba.jp/<栂池自然園の基本情報>
住所:長野県北安曇郡小谷村千国乙
電話番号(栂池山荘):0261-83-3113
入園料:大人300円・子ども250円
「栂池自然園」の名の由来になったと言われるだけあって、当たり年のオオシラビソの青い松ぼっくりの群生は見事です。是非、空の特等席からお楽しみください。
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
咲田 みつる
松山市出身。10代〜20代は父の転勤や自身の進学・就職で引っ越しをたくさん経験しました。得意分野は「関東甲信越の花と絶景」&「ハイキングコースの紹介」。【花と絶景】花の見頃に対しての執着心が強く、友人…
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