ひと粒の飴で禅!?京都・退蔵院で体験する7分間のインナートリップ

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ひと粒の飴で禅!?京都・退蔵院で体験する7分間のインナートリップ

ひと粒の飴で禅!?京都・退蔵院で体験する7分間のインナートリップ

更新日:2019/07/17 15:02

旅人間のプロフィール写真 旅人間 はらぺこライター、旅ブロガー

国宝の「瓢鮎図」で有名な退蔵院は、京都の西に位置する妙心寺の敷地内にあり、不変の美が感じられる枯山水庭園「元信の庭」、四季折々の美しさが見られる「余香苑」でも知られています。

“ツルツルの瓢箪で、ヌルヌルのナマズを捕まえるには?”と言う禅問答。何だか禅に興味が沸いてきませんか?退蔵院では、誰もが簡単に禅の入り口を体験出来ます。使うのは飴玉一つ。「え?」と感じたら既に禅問答の始まりです。

ツルツルの瓢箪で、ヌルヌルのナマズを捕まえる?

日本最大級の禅寺、妙心寺の敷地内にある「退蔵院」は、40あまりある塔頭のうち、通年拝観が可能な数少ない寺院の一つ。見所は2つの庭園と「瓢鮎図」、そして禅問答でしょう。

足利4代将軍義持は、禅問答に関心が深く「ツルツルの瓢箪で、ヌルヌルのナマズを捕まえるにはどうしたら良いか?」と言う禅問答を思いつき、如拙と言う画家に命じて書かせた掛け軸。それが退蔵院に伝わる国宝に指定されている水墨画「瓢鮎図」です。

ツルツルの瓢箪で、ヌルヌルのナマズを捕まえる?

写真:旅人間

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本堂にある「瓢鮎図」(模本)を見ると、下段に小川が流れ、ナマズが泳ぎ、そして左の土手には竹が数本、瓢箪を手にした男が描かれています。上段の漢詩は京都五山の禅僧31名が知恵を絞った各々の工夫が記されていると言う。

禅問答には必ず答えがあります。しかし、臨済宗の教えでその答えは口外しないのがルール。論議を越え、集中し考える事こそ、すなわち教えなのでしょう。

ツルツルの瓢箪で、ヌルヌルのナマズを捕まえる…。その答えはいかに?

ツルツルの瓢箪で、ヌルヌルのナマズを捕まえる?

写真:旅人間

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縁側にボーッと腰掛ける時間の魅力

瓢鮎図が見られる退蔵院の本堂にある見事な縁側。そこには「とにかく、座ってごらん」と諭しているように丸座布団が置かれています。ここは素直に腰を掛けてみましょう。

目の前には鉢に入った蓮が並び、アマガエルが今にも顔を出しそうな蓮の葉は風に揺れ、まるで小川のせせらぎのような竹林の音色、静かに座っていると近くで鳥たちの声も聞こえる。おもわず自然に身をゆだねたくなる見事なお庭です。

縁側にボーッと腰掛ける時間の魅力

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飴玉を舐める事だけに集中する禅の体験「ひと粒の禅」

本堂の奥に目を向けると「ひと粒の禅」と書かれた文字、そして白い袋が置かれています。これは何だろう…?そう感じた方は、ぜひ体験してみて下さい。

これは特別に販売されている飴玉。禅では一つの事に意識を集中する修行を「行住坐臥」と言い、座っている時も、立っている時も、食べている時も、一つの事に集中すると言うもの。飴玉を舐める事だけに集中する禅の体験が行えます。

飴玉を舐める事だけに集中する禅の体験「ひと粒の禅」

写真:旅人間

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この飴玉は瞑想効果のあるハーブ・ゴツコラに、整腸効果がある杉の粉、また退蔵院で取れた柚子オイルを使用しています。

飴玉を口に入れたら、飴玉だけに集中、とにかく集中します。口の中に入れて約7分。ここからインナートリップの始まり。そして杉の粉を感じたら終わりの合図です。

飴玉を舐める事だけに集中する禅の体験「ひと粒の禅」

写真:旅人間

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飴玉だけに集中するなんて、きっと今までした事もない珍しい体験でしょう。普段は何かをしながら舐める飴。一粒の飴に全神経を集中させる、これも禅。そう考えると実はどこでも、誰にでも出来るのです。

実際にやってみると、小さな飴玉に大きな存在感があり、そして“アルコト”に気が付きます。その答えは何か?これも禅問答の一つ。ぜひ、自ら体験してみましょう。

飴玉を舐める事だけに集中する禅の体験「ひと粒の禅」

写真:旅人間

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枯山水庭園「元信の庭」&四季折々の「余香苑」

本堂を奥まで進んで行くと、そこには枯山水庭園「元信の庭」が見えます。これは室町時代の狩野元信の作品。

一般的に画家は風景を見て絵を描きますが、元信は頭の中で風景を想像して襖絵を書き「その襖絵を実際の庭にしたらどうか」と作ったのがこの庭。季節によって変わらない不変の美。いつ来ても同じで美しい。よく見ると長寿の鶴と亀が見えてきます。

枯山水庭園「元信の庭」&四季折々の「余香苑」

写真:旅人間

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本堂から順路に従って歩いて行くと、春は見事に咲き誇る樹齢50年ほどの紅しだれ桜があり、その左右には物事や人の心の二面性を伝えている陰陽の庭が見えます。

さらに歩を進めると、元信の庭とは対照的な四季折々、季節ごとの美しさが見て取れる庭園「余香苑」があります。ここにある池は瓢箪型の「ひょうたん池」で、退蔵院ならではの瓢鮎図になぞらえた工夫があり、池には小さいナマズが2匹住んでいるそうですよ。

枯山水庭園「元信の庭」&四季折々の「余香苑」

写真:旅人間

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庭園が見渡せる茶席では、お抹茶とお茶菓子(もちどら)で一休みする事が出来ます。また、5月〜9月は夏季限定でグリーンティと退蔵院の枝垂れ桜をイメージして作られた桜の千菓子が楽しめます。ここは絶対におすすめです。

枯山水庭園「元信の庭」&四季折々の「余香苑」

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境内には「瓢鮎図」のナマズが見つかる!

退蔵院は国宝の「瓢鮎図」で知られていますが、境内の各所にナマズが見つかります。例えば、瓦のナマズと瓢箪なんて、粋でキュートだと思いませんか。

また、参拝記念スタンプも「瓢鮎図」にちなんだナマズ、陰陽の庭のすぐ近くの門にもナマズと瓢箪が彫られた門があり、余香苑の近くの茶屋でも瓢箪が見られます。何だか楽しい気分になりますね。

境内には「瓢鮎図」のナマズが見つかる!

写真:旅人間

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この退蔵院の受付では、お守りの「なまずストラップ」が可愛らしくて目を引きます。他にもナマズと瓢箪のオリジナルハンカチ、瓢鮎図手ぬぐいなども販売されています。また、香りのお守り「練り香水」も人気が高く、香りは桜と緑茶の2種類です。

境内には「瓢鮎図」のナマズが見つかる!

写真:旅人間

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茶室で一休みする時、京都の老舗和菓子店「老松」と共同開発した退蔵院オリジナルのお菓子も「瓢鮎図」にちなんだ瓢箪とナマズ。中には季節のドライフルーツが入り、甘みとほんのり酸味が味わえる見事な一品。

見て、癒されて、食べて、休まって、ひと粒の飴に集中する。そして、ツルツルの瓢箪で、ヌルヌルのナマズの禅問答。その一つ一つが実に奥深い。

境内には「瓢鮎図」のナマズが見つかる!

写真:旅人間

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妙心寺 退蔵院の基本情報

住所:京都市右京区花園妙心寺町35
電話番号:075-463-2855
拝観時間:午前9時〜午後5時
拝観料:一般600円 小中学生300円

2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

尚、妙心寺退蔵院では、「ON THE TRIP」が製作する公式オーディオガイドのアプリ(無料)をスマホにダウンロードして巡るのがおすすめです。

取材協力:ON THE TRIP

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/06/24 訪問

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