写真:Mayumi Kawai
地図を見る北海道中央部、道内最高峰・旭岳(標高2,291m)を有する大雪山連峰、そして十勝岳連峰、石狩岳連峰から構成される大雪山国立公園。総面積23万ヘクタールは神奈川県の面積にも匹敵するほど広大で、日本最大の国立公園となっています。
そして、山の雪解け水が大地に染み込み、長い年月をかけてろ過され麓へ運ばれてくるのが伏流水。その一つが、大雪山のお膝元・東川町に湧き出る「大雪旭岳源水」です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る大雪山の大自然がはぐくんだ豊富な湧き水は、東川町全家庭の生活用水としてまかなわれ、「上水道のない町」として有名です。これは道内で唯一、全国でもきわめて事例の少ない水の郷なのです。
蛇口をひねればいつでも極上の天然水が楽しめて、その水で炊いたお米や洗った野菜、淹れたてコーヒーや水割りなんて贅沢の極みですね。そんな東川町の豊富な湧き水の中でも最上級の天然ミネラル水といわれるのが「大雪旭岳源水」です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る大雪旭岳源水は、美瑛から天人峡方面へ向かう途中の忠別湖を越え、旭岳方面との分岐近くに存在します。交通の便は決して良いとはいえない場所ですが、多くの地元民が複数のポリタンクを抱え、また観光客はペットボトルや水筒を携えて常に人が途切れることのない人気スポットです。
大雪旭岳源水公園の駐車場には、源泉から誘引した源水岩という取水場が整備されており、冬場も除雪が行き届いて一年中誰もが気軽に水が汲めるようになっています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る大雪旭岳源水は、カルシウムやミネラルが豊富に含まれ、軟水が多い日本においては珍しく中硬度の湧き水です。水温は一年を通して約6〜7度に保たれ、1分間に約4,600Lもの湧水量を誇ります。この良質な湧き水と優良な環境保全が認められ、平成20年には「平成の名水百選」にも選ばれたほど。
地下水はもちろん東川町の農作物にも使用され、天然ミネラル水で育った野菜やその料理の美味しさは折り紙付き。水の美味しさに魅了されて東川町へ移住した人々の中にはレストランやカフェ、ベーカリーなどをスタートさせる人も増えています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る大地の恵みをいつでも気軽に享受できるのは、それを適切に管理し整備してくれている町内の方々の努力があってこそ。天然ミネラル水を味わったあとは、きちんと協力金は落としていきましょうね。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る道を挟んで、取水場・源水岩の向かいには、源泉まで続く「源泉歩道」が整備されています。大雪旭岳源水を源流とする小川に沿って作られた木製の遊歩道はおよそ300mほどで、起伏もなく、誰もが気軽に散策を楽しめます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る鬱蒼と生い茂る濃い緑の森、山の雪解け水から生まれた冷たい小川、苔むした岩や倒木が織りなすマイナスイオン全開の風景、そこはまさにマイナス5度が感じられる、天然クーラーの清涼空間です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る遊歩道を10分も歩けば源泉に到着。あたりは静寂に包まれ、爽やかな水の音と風で揺れる葉ずれの音、鳥の鳴き声だけが響き渡り、心が安らいでいく感覚を覚えます。その清涼感はハンパなく、心身ともに癒やされること間違いないでしょう。
こちらにも取水口が設けられ、源泉から直接汲むことができます。源泉から汲んだ水はより美味しさが引き立っているように感じられます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る大雪旭岳源水公園から西へ約9km、車では約10分のところに天人峡温泉があります。天人峡には、あの北海道最大の落差を誇る「羽衣の滝」があり、夏には新緑、秋には紅葉で訪れる人を楽しませてくれます。羽衣の滝については関連メモにある「復活!北海道天人峡の名瀑『羽衣の滝』はやっぱり美しかった」をぜひご参照ください。
美味しい天然ミネラル水を堪能したあとは、美しい景色を散策し、からだの疲れを温泉で癒やしたあとは美味しい東川産の食事やお酒で腹を満たして極上の休日を過ごしてみるのはいかがですか?
住所:北海道上川郡東川町ノカナン
電話番号:0166-82-2111(東川町役場公共施設サービス課)
アクセス:美瑛から天人峡方面へ国道213号線を西へ進み、国道1116号に入ってすぐ、車で約30分。JR旭川駅からは車で約45分
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/15更新)
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