千葉県に天守閣?歴女にもうれしい本格派「久留里城」の今昔

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千葉県に天守閣?歴女にもうれしい本格派「久留里城」の今昔

千葉県に天守閣?歴女にもうれしい本格派「久留里城」の今昔

更新日:2019/07/30 13:07

森山村 りつのプロフィール写真 森山村 りつ 女子旅世話役、自然食トラベラー

千葉県君津市に、なんと天守閣がそびえる城跡があることをご存知ですか。これから紹介する久留里城は、突然現れる天守閣の意外性だけでも十分楽しめますが、周辺には城下町だったころの雰囲気が色濃く残り、タイムスリップ感抜群です。「平成の名水百選」にも選ばれた水の里でもある久留里。さあ、城と水が織りなす房総半島のワンダーランドを歩いてみましょう。

かわいい久留里線に乗って

かわいい久留里線に乗って

写真:森山村 りつ

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JR久留里線は、千葉県木更津市の木更津駅から君津市の上総亀山駅まで、14駅、約32kmをはしるローカル線。日中は写真のように1両編成の時もあります。でも、ちょっと何やら車両がすっきりしていませんか。そうです、ここは千葉県では唯一、また全国的にみても数少ないJRの非電化路線です。久留里駅はこの路線の停車駅です。

久留里へのアクセスは、この久留里線以外には東京駅や千葉駅から出ている安房鴨川方面行の高速バスが便利です。車がない!という方にも是非訪れてほしい場所です。

かわいい久留里線に乗って

写真:森山村 りつ

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JR久留里線、久留里駅前には、水のまちらしく「久留里水汲み広場」があります。ここでは、いつでもたくさんの人たちが大きな容器を抱え、とうとうと流れる恵の水を汲んでいます。水のお味はというと、濁りや雑味のないまろやかさが特徴。遠くから、久留里の水を汲むためだけにこの広場を訪れる人もいる、という話も納得です。

天守閣目指して、城址公園を登る

天守閣目指して、城址公園を登る

写真:森山村 りつ

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久留里は江戸時代、久留里藩の城下町として発展しました。徳川将軍家の譜代大名である土屋氏や黒田氏等が藩主としてこの地を治め、武家中心の政治・文化が花開きました。

江戸時代、本丸にあったもともとの建物は、残念ながら明治5年に壊されましたが、昭和53年にまちのシンボルとして現在の天守閣が再建されました。天守閣は2層3階構造で、高さは約15メートル。中に入ることができ、急な階段を上ると、見晴らしの良い展望台に出られます。写真の手前、天守閣の隣に四角く盛られた土壇が見えますが、ここがかつての天守台跡になります。

ここに着くには、城址公園入口にある無料駐車場(無料休憩所隣接)から坂を上って15分〜20分程度。坂はやや急な場所がありますので、途中にあるベンチで休みながら上りましょう。久留里駅からは久留里街道沿いを歩くこと約20分で城址公園入口です。

天守閣目指して、城址公園を登る

提供元:久留里城址資料館

https://www.city.kimitsu.lg.jp/soshiki/54/地図を見る

二の丸跡には久留里城址資料館があります。もっと詳しく城やまちの文化、地理、歴史について知りたい方は是非ここを訪れましょう。資料館には、君津市内各所の遺跡から出土した石器や土器、また武士の甲冑・刀剣類などが多数展示されています。明治の世になっても、先祖伝来の甲冑を身に着け、誇らしげに堂々と写真におさまる旧藩士たちの姿が心に残る、見ごたえのある資料館です。

資料館の前には、江戸時代中期に活躍した儒学者・政治家である新井白石(1657年〜1725年)の銅像がたっています。白石は実は久留里藩出身なのです。

天守閣目指して、城址公園を登る

提供元:久留里城址資料館

https://www.city.kimitsu.lg.jp/soshiki/54/地図を見る

こちらは資料館の展示室風景です。見事な甲冑を見ていると、この場所が確かに城下町であり、大勢の藩士たちが暮らしていたことが感じられます。

武将たちの息遣いや日常を感じる、良好に保存された城の遺構

武将たちの息遣いや日常を感じる、良好に保存された城の遺構

写真:森山村 りつ

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城址公園には、今も戦国時代の山城としての遺構が残り、往年の雰囲気が漂っています。斜面を平らに整地した曲輪(くるわ)、尾根を切り取って敵の侵攻を食い止めた堀切(ほりきり)などは、すべ在りし日のて久留里城の姿です。

これだけではありません。写真は「男井戸(おいど)・女井戸(めいど)」と呼ばれる水たまりのような井戸。写真右側が男井戸、左側が女井戸になります。本丸の真下にあるこの井戸の水は、江戸時代にも、藩士の結婚式の際、新郎新婦が使用したという話が伝わります。彼らの穏やかな日常が感じられるスポットです。

武将たちの息遣いや日常を感じる、良好に保存された城の遺構

写真:森山村 りつ

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久留里城の別名は「雨城」。築城時に雨が多かったことからこの名が付きました。しかし戦国時代、久留里城では、どうやって水を確保したらよいのか、が大きな課題でした。

このとき、池を掘るように命じられ、火の不始末から火事を起こしたという濡れ衣で打ち首になった武将の話があります。この無念に心打たれたのでしょうか、お玉という乙女が彼の事業を引き継ぎました。その結果出来上がったのが現在の二の丸跡近くにある「お玉が池」です。木々に囲まれた池には、二人の尊い志が見え隠れしています。

悲しくも美しい伝説の「お玉が池」は、資料館を後にして下山途中に寄りましょう。

名水百選の実力を感じる井戸の数々

名水百選の実力を感じる井戸の数々

写真:森山村 りつ

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久留里の水は千葉県内で唯一、「平成の名水百選」に選ばれています。先ほど紹介したように、駅前にも広い「水汲み広場」があり、毎日たくさんの人々が名水を求めて訪れます。もちろん定期的に水質調査もされているので、安心して飲料に使うことができます。

こうした水汲み場は駅前だけではありません。民家の横や久留里街道沿い等に、地元の人たちが、それは大切に大切に守っている井戸があります。写真はそんな井戸の一つ、「田丸家の銘水」です。

久留里の厚い人情と風土に育まれたまろやかな味、品質の高さが「平成の名水百選」に選ばれた所以です。

名水百選の実力を感じる井戸の数々

写真:森山村 りつ

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こちらは「高澤の水」と呼ばれている井戸です。一般に公開されている掘抜井戸になります。

久留里の水は、このように人々の暮らしにほどよく溶け込んでいます。酒造もいくつかあり、清らかな久留里の水で仕込んだ清酒はまろやか。城と水のまち久留里は、いつでも訪れる人を歓迎します。

久留里城の基本情報

住所:千葉県君津市久留里448-1
電話番号:0439-27-3478
アクセス:JR久留里線久留里駅から徒歩約30分
車の場合は、圏央道木更津東ICから約20分

2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/03/27−2019/03/28 訪問

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