写真:潮 佳澄
地図を見る「古本屋ワールドエンズ・ガーデン」はJR灘駅・阪急王子公園駅から阪急電車の高架に沿って歩いて5分ほどの場所にあります。大きな窓からも店内の様子が見え、食卓やベッド、ソファがある様子から思わず看板の"古本屋"の文字を確認したくなりますが、本棚があり、中に入ってみると食卓・ベッドにも本があることに気づかされます。
写真:潮 佳澄
地図を見る中心にある大きなソファとベッドの他にも多くの椅子が置かれています。人の家を訪ねたような雰囲気のある店内はフラッと立ち寄って、ゆっくり本を選んでほしいという想いから。
2012年に開店した「古本屋ワールドエンズ・ガーデン」。少し変わった店名は"世界の真ん中ではなく、片隅でやっていきます"という想いからつけられたとのこと。日常を離れた一息つける空間で、今まで出会うことのなかった本との出会いが待っているかもしれません。
写真:潮 佳澄
地図を見る中心からぐるっと"の"の字を書くように並ぶ本棚は、気づくと一周したくなるような不思議な並びになっています。
図書館や多くの書店ではジャンル(分類)のルールに則って分けられた上で、本棚の物理的な制約もあるため、大きさで場所が分かれることが多いですが、文庫と写真集が隣合ったり、図鑑と漫画が並んだりと、大きさ・種類に囚われずに並ぶ本棚が特徴であり、魅力となっています。
写真:潮 佳澄
地図を見るさらに魅力的なのは本の並び方です。"神戸の土地に関する本"が並び、"神戸ゆかりの作家の作品"が並ぶ段、さらに"作家論"へとロングミックスのようにお店全体でゆるやかな繋がりが感じられる並びになっています。選んで本の仕入れができないはずの古本屋さんでありながら、どんどん本のテーマが繋がっていく並びに好奇心が刺激されます。
写真:潮 佳澄
地図を見る店内の中心にある食卓に並ぶのは新品の書籍。店主である小沢さんが、リトルプレスや著者の方といった作り手の方と直接のやりとりがあり、作り手の想いを知る書籍が並んでいます。
写真:潮 佳澄
地図を見る新刊の書籍は買付で選んでいるわけではなく、作り手の方との縁があって並ぶことになったもの。来店する人にとっても偶然の出会いが溢れる食卓になっています。立ち読みをして怒られるということはないので、時間をかけて味わって気になる一冊を選んでみてくださいね。
お店では不定期で様々なイベントが行われ、毎月第1土曜日には映画の上映会も行われています。本屋さんで映画の上映がされるのは、町ならではの理由から。かつて神戸市灘区には"西灘劇場"という映画館がありました。過去に西灘劇場で上映された映画、関係者の方が選ぶ劇場が今もあればかけたであろう映画が上映されます。空席次第では当日の飛び入り参加もOK。
神戸は明治29年に日本で初めて活動写真(キネトスコープ)が公開された映画の町でもあります。映画ファンはもちろん、一般の映画館ではなかなか出会うことのできない名作に出会えるかもしれません。
・映画上映 毎月第1土曜日 開場18:30/上映19:00 料金は投げ銭制
※開催のイベントはページ下部[関連MEMO]公式ブログ・Facebookで確認。
写真:潮 佳澄
地図を見るお店から徒歩5分ほどの場所には横尾忠則美術館、兵庫県立美術館へも歩いて15分ほどなので、あわせて足を運びたいところ。「古本屋ワールドエンズ・ガーデン」には様々なジャンルを問わない本が並ぶからこその思わぬ出会いが溢れています。時間をかけて選べるので、のんびり過ごせるように計画するのがおすすめです。
人の家を訪ねたような温かみがありながら、オリジナルな本の並びで感性が刺激される本屋さんを訪れてみて。まだ見ぬ本との出会いを求める旅をしてみてはいかが?
住所:兵庫県神戸市灘区城内通5-6-8
電話番号:078-779-9389
アクセス:JR神戸線 灘駅・阪急 王子公園駅から徒歩約5分。
定休日:火曜日
駐車場:なし。近隣にコインパーキングあり
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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